事例概要
- 課題
- エンゲージメント向上を掲げる一方、階層ごとの役割認識や行動にばらつきがあった
- 管理職に求められるマネジメントの在り方が変化する中、自身のマネジメントについて振り返る機会がなく、アップデートしにくい状況だった
- 効果
- 自分の役割を捉え直し、「自分らしいリーダーシップ」への理解が深まった
- 管理職を中心に支援型マネジメントへの意識が高まり、対話や1on1などの行動変容が見られ始めた
- 実績
サービス
中堅社員研修
管理職研修
上級管理職研修
中途入社者向け研修対象
・中堅社員
・管理職、上級管理職
・中途入社者実施概要
中長期経営計画におけるエンゲージメント向上を背景に、中堅社員(27名)・管理職(24名)・上級管理職(20名)の3階層と中途入社者(18名)を対象とした研修を実施。管理職を起点に、自分らしいリーダーシップの発揮や支援型マネジメントへの転換を促し、階層別の役割認識と行動変容を通じた組織力向上を目指した。
※2026年2月に各階層のフォローアップ研修を実施予定- 担当者の
こだわり -
私が中日本エクシス様とご一緒する中でこだわっているのは、受講者様の行動変化を、研修の中で前向きに後押しできるか、を意識して設計することです。 日々業務に真面目に取り組まれ、研修にも忙しい中時間を割いてご参加下さっているからこそ、受講者様が職場に戻った時に、「この行動だけは続けてみよう」と何か1つでも変化があればと考えています。 担当の打木様には、受講者様のご状況や組織風土について、細かくヒアリングをさせていただきながら設計させていただいておりますが、意味のあるものにしていこうと一緒に考えさせていただけるところが非常に有難いと感じております。 中日本エクシス様の目指したい姿に近づけるよう、人・組織面からこれからも伴走させていただけますと幸いです。
― 今回、中堅社員、管理職、上級管理職と3階層に渡って研修を実施しようと思った背景や理由について教えてください。
打木様:当社では中長期経営計画において、エンゲージメントの向上を重要な経営方針の一つとして位置づけ、さまざまな施策を検討しています。社員一人ひとりが、自分の仕事や職場、組織に対して熱意や愛着を持ち、主体的に貢献することが、これからの成長に不可欠だと考えています。
エンゲージメントの向上は、特定の階層だけが頑張れば達成できるものではありません。多様な人財が働く当社においては、社員一人ひとりがお互いを理解し、認め合い、それぞれの立場でエンゲージメントと向き合っていく必要があると感じ、3階層すべてを対象とした研修を企画しました。
また、社会環境の変化やAIなどの技術革新が進む中で、社員に求められる役割や期待も変化しています。従来の管理職像にとらわれず、自身の役割や強み・弱みを捉え直し、自分らしく活躍できる状態をつくることが重要だと考えました。
そのため、3階層それぞれに必要な知識やスキルを体系的に習得できる研修を設計し、エンゲージメントを共通の軸として学びを深める機会を設けました。こうした取り組みを通じて、個々の力が発揮され、それが組織全体のパフォーマンス向上につながるのではないかと考え本研修を企画させていただきました。
自分らしいリーダーシップを育て、組織全体の力を高める
― 今回の研修によって、組織や受講者がどうなることを期待していましたか?
打木様:今回の研修を通じて最も期待していたのは、社員一人ひとりが「自分らしいリーダーシップ」を発揮し、現場で起きている課題に対して主体的に向き合い、解決に取り組んでいく姿勢を身につけることです。一般的なリーダー像や従来のやり方をなぞるのではなく、それぞれが自身の強みや特性を理解したうえで行動できる状態を目指しました。
そのうえで、階層ごとに期待する役割も明確にしています。管理職層に対しては、指示・管理中心のマネジメントから、部下を支援する「支援型マネジメント」への転換や、部下との関係性をより深めていくことを期待しました。中堅社員については、今後の管理職層を担う存在として、キャリア自律への意識を高めること、そして管理職像には多様な在り方があることを理解してもらうことを重視しています。
また現在、研修と並行して新たな評価制度の検討も進めています。社員が主体的に能力開発に取り組めるよう、等級や役割に応じて求められる能力・行動を明確にし、組織目標の達成につながる評価体系を整えていく予定です。今後は、この評価制度と研修を連動させ、両輪で人財育成を推進していきたいと考えています。
研修を通じて、行動変容の「きっかけ」が生まれ始めている
― 中堅~上級管理職まで3階層で研修を実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えて下さい。
打木様:今回の研修は、各階層の社員が改めて自分自身の役割や強みを見つめ直し、行動を変えるための“きっかけ”になったと感じています。もちろん、1日の研修で即座に大きな変化は難しいですが、少しずつではあっても前向きな変化が生まれ始めている実感があります。
実際、研修後に360度サーベイの結果を振り返る中で、ご本人だけでなく周囲から見ても行動の変化が分かる方も出てきました。また、管理職層においては、「支援型マネジメント」への意識が高まり、部下との関係性づくりに積極的に取り組む姿が見られるようになっています。研修後に1on1ミーティングを実施したり、継続的な対話の機会を増やしたりするなど、具体的な行動につながっているケースもありました。
また、中堅社員については、自身のキャリアを主体的に考える意識が高まり、管理職を目指すことへの向き合い方にも変化が見られました。若手社員においても、安心して挑戦できる職場風土づくりに向けた意識が少しずつ醸成されてきているのではないかと感じています。
こうした変化はまだ道半ばではありますが、3階層それぞれが自分の立場で役割を再認識し、現場での行動につなげ始めている点は、今回の研修を通じて得られた大きな成果だと捉えています。

「管理する立場」から「支援する立場」へ少しずつマインドが転換
― 研修の中で印象的に残っているエピソードや、受講後の変化などがあれば教えてください。
打木様:印象的だったのは、グループワークやロールプレイを通じて、受講者同士の意見交換が非常に活発に行われていたことです。中堅社員から上級管理職まで、すべての階層に共通して率直に意見を出し合い、お互いの考え方や強み、課題を認識し合う姿が多く見られました。当社は元々関係性が良い組織だと感じていましたが、改めて対話の力が高いと実感しました。
特に管理職層は議論が大いに盛り上がり、時間が過ぎても話が終わらず、講師から「相手の話を聞きましょう」と声がかかる場面もあったほどです。それだけテーマに真剣に向き合い、自分なりの考えを持っている人が多かったのだと思います。
また、今回初めて360度サーベイを実施しましたが、結果を配布した時間はとても静かで、皆が真剣に自身と周囲からの評価に向き合っている姿が印象的でした。事前には不安や批判的な声もありましたが、受講後には「勉強になった」「今後に活かしたい」といった前向きな声が多く聞かれ、人財育成の観点では実施して良かったと感じています。
管理職向け研修を通じて、「管理する立場」から「支援する立場」へとマインドセットが少しずつ転換し、部下の成長や定着を支える関わり方につながり始めているのではないかと感じています。
研修後を振り返ると、社員同士の距離感が以前よりも縮まり、対話が生まれやすくなった印象もあります。価値観を可視化するワークなど、人にフォーカスしたプログラムを通じて、相手を知るきっかけが増えたことも大きかったのではないかと思います。見ていて非常に印象深く、楽しさと学びの両方を感じました。
一方で、管理職層では「支援型マネジメント」への意識は高まったものの、具体的な実践方法に課題感を持つ方も多いことが見えてきました。今後は、そうした点により踏み込んだ研修やフォロー施策を検討していきたいと考えています。
「キャリア採用=即戦力」という見方から、育成や支援の視点を持つこと
― 中途採用者向けにも研修を実施させていたただきましたが、その後、管理職向けにも研修を行ったことで、何か新たな気づきはありましたか?
打木様:中途採用者向け研修に関しては、受講者から「もっと社内の人とコミュニケーションを取りたい」という声が非常に多く挙がったことが、印象的でうれしく感じました。キャリア採用者は異なるバックグラウンドを持って入社してきますが、だからこそ部署を越えた交流や対話の機会を求めていることを強く感じました。今後は、キャリア採用者同士、あるいは他部署との人財交流を促進するような研修も検討していきたいと考えています。
転職市場の流動性が高まる中で、キャリア採用者には「即戦力」として高い期待がかかりがちですが、人事としては、短期的なパフォーマンスだけでなく、長く安心して働き続けてもらうことを何より大切にしたいと考えています。そのためには、管理職側も「キャリア採用=即戦力(すぐに結果を出す存在)」という見方から一歩引き、育成や支援の視点を持つことが重要だと感じています。今後は、中途採用者研修と管理職研修をさらに連動させながら、多様な人財が安心して力を発揮できる組織づくりを進めていきたいです。
研修当日を迎えるのが楽しみなプログラム内容だった
― 今回NEWONEにお任せ頂いた理由、決め手について教えてください。
打木様:NEWONEさんにご依頼した一番の理由は、研修の設計段階から当社の現状や課題感を非常に丁寧にヒアリングしていただき、各階層にとって本当に必要なプログラムを一緒に検討してもらえた点です。中堅社員・管理職・上級管理職それぞれに求められる役割やテーマを踏まえたうえで、研修内容を設計していただけたことが、大きな決め手になりました。
特に印象的だったのは、グループワークや価値観カードを使ったワークなど、受講者が自分自身と向き合うきっかけとなるプログラムが非常に豊富だった点です。単に知識やスキルを学ぶだけでなく、社員一人ひとりの強みや資質を引き出し、考え方や行動を見つめ直す機会が多く用意されていることに、大きな価値を感じました。これまで複数の研修会社とお取引してきましたが、NEWONEさんは、一般的な「研修会社」というよりも、「コンサルティング研修会社」という印象が強いです。決まったパッケージをそのまま実施するのではなく、当社に合わせて設計し、伴走しながらつくり上げていく姿勢が、他社とは大きく異なると感じました。
事前準備や確認など研修担当者としては、正直大変な部分もありました(笑)。ただ、その分、研修当日を迎えるのが楽しみでもありました。受講者の反応や場の変化など、NEWONEさんの研修は毎回、新しい気づきや発見があり、私自身も後ろで見ていて非常に楽しませてもらいました。
研修という枠を超えて、組織や人に本気で向き合い、一緒につくり上げていくパートナーとして信頼できると感じたことが、NEWONEさんにお願いした最大の理由です。
― 本研修は、どのような組織にお勧めしたいですか?
打木様:現場起点で自律的な人財育成を目指している組織や、階層ごとの役割認識を明確にし、マネジメント力の強化を図りたい企業に特にお勧めしたいと感じています。中堅層・管理職・上級管理職それぞれが、自分の立場や役割を改めて捉え直し、行動につなげていきたいと考えている組織には、非常に相性が良い研修だと思います。
また、当社に限らず、今はどの企業でも多様な人財が働く時代です。そうした中で、多様な人財が安心して力を発揮できる風土づくりや、管理職層の意識改革に本気で取り組みたいと考えている組織にとっても、効果を実感しやすいのではないでしょうか。
もう一つ挙げるとすれば、研修を実施して終わりではなく、「その後どう変わったのか」「次に何に取り組むべきか」といった点まで踏み込みながら、一緒に考えていける点は大きな価値だと感じています。私自身、仕事において「誰と、何のために取り組むのか」を大切にしているため、研修を通じて人や組織に本気で向き合ってくれるパートナーを求めている企業には、ぜひNEWONEさんをお勧めしたいです。

「この会社で働いてよかった」と感じられる状態をつくる
― 今後、注力していきたいことや取り組んでいきたいことについて教えてください。
打木様:今後、特に注力していきたいと考えているのは、研修を通じて得られた気づきや行動変容を、いかに職場の中で定着させていくかという点です。1回きりの研修で終わらせるのではなく、研修後のフォローや、継続的に学び合える場づくりを通じて、実践につなげていくことが重要だと感じています。
また、社員一人ひとりが自分らしいリーダーシップを発揮できるよう、キャリア自律を支援する取り組みや、心理的安全性の高い組織文化の醸成にも引き続き取り組んでいきたいと考えています。
当社では、今後の中長期経営計画において、エンゲージメントの向上を経営方針の一つとして位置づけ、さまざまな施策を検討しています。ただ、その根本にある考え方は非常にシンプルで、社員が自分の仕事や職場に愛着を持ち、「この会社で働いてよかった」と感じられる状態をつくることが、何よりも大切だと考えています。
人財の流動化や働き方の価値観が大きく変化する時代ではありますが、そうした環境変化があるからこそ、組織として大切にすべき本質は変わらないのではないかと感じています。今後も、その「シンプルだけれど大切な部分」を軸に、人事施策や人財育成の取り組みを進めていきたいと考えています。
― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いします。
◆プログラム概要



◆アンケートコメント(一部抜粋)
◎中堅社員
・自己分析の良い機会になった。人それぞれ価値観や資質が異なり、興味深かった。リーダーシップは「先頭に立って皆を引っ張っていく」というイメージだったが、様々な形のリーダーシップがあることを知れて勉強になった。
・今まで考えたことが無いことが多く、色々考えることができた。バリューズカードで、自分が大切にしているものを知ることが出来た。
・多様な価値観があるということ、それらを持った人の集団が仕事を行っていると再認識できた。
・自分の資質に気づくことができ、これまでにない研修だったので新鮮だった。
◎管理職・上級管理職層
・自分が育ってきた環境と違っているので、エンパワーメントは非常に重要。部下を信頼し、成長させることの重要性に気付いた。
・部下とのコミュニケーションや目標の立て方、業務のコミットや部下との接点の持ち方が良く分かりました。
・部下への配慮や気の使い方、マネジメント方法について理解しました。もう少し部下の方からも歩み寄りが欲しいと思っていましたが、こちらからも含め、双方理解し合うことが必要と感じました。
・質問をすることで相手に気づきを促すことが出来ることを知りました。また、自分の認識と上司・部下との認識のGAPを見れたことが印象的でした。
・普段使わないものの考え方に触れることができ、上級管理職としての役割や思考を学び、今後のマネジメントへ活かせると感じました。
・改めて、部下との意見交換を行っていく必要性を感じました。研修では、定義を繰り返すことで具体的な解決策を導き出すことが出来ました。
・サーベイレポートは、成績表を貰うようで、ドキリとしました。的確に分析されているため、参考にしようと思いました。
・同じような立場の方々と意見交換をできたので、自分が考えていることの悩みや今後について、
メンバーとの接し方の参考になった。