事例概要
※写真左から 株式会社俺 代表取締役社長 中北 朋宏様 株式会社NEWONE 取締役 澤野 祐子
[会社プロフィール]
お笑い芸人から人事系コンサルティングへ転身した中北朋宏氏が、「世の中を今よりもちょっと面白おかしく」をミッションに掲げ、2018年2月に株式会社俺を設立。「夢諦めたけど人生諦めていない人のために」をコンセプトに、お笑い芸人からの転職支援「芸人ネクスト」を展開。「笑いの力で組織を変える」をコンセプトにした企業研修「コメディケーション」は、現在約220社に導入。企業の新たな事業や企画を支援する「企画の相方」という事業を新たに展開。“俺らしく”“私らしく”生きる人が増えることで、世の中を「ちょっと」面白くすることに貢献している。
2019年6月に日本経済新聞出版社より、初の書籍となる『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』を発売し、Amazon 新着ランキング1位を獲得するなど、絶賛好評発売中。
[導入サービス]
・MIKATAサービス
覚悟をもって起業する方々に対して、想いをカタチにし、社会に価値を提供することに注力してもらうために、会社設立の手続き代行、立ち上げ期の主に管理部門領域(総務、労務、人事、経理、財務、法務等)の支援、また組織フェーズに合わせた業務フローの構築や改善提案を行うサービスです。
ー 本日はどうぞよろしくお願いいたします。さっそくですが、株式会社俺が設立された背景と事業内容についてお聞かせください。
中北様:私自身、お笑い芸人を6年間やっていたのですが、転職する際に苦労した経験があります。芸人時代に培った経験は、職歴としては扱ってもらえないので、職歴がほとんどない中で転職活動をすることになります。そうすると、なかなか企業を紹介してもらえません。そこで、私は自分から直接会社にアタックして、たまたま運良く人事のコンサルティングファームに入社することができました。私のようにお笑い芸人を辞めて、企業に転職しようとすると厳しい現実があります。そんな世の中を変えたいと想い、「夢諦めたけど人生諦めていない人のために」というコンセプトのもと、2018年の2月に設立した会社となります。「世の中を今よりもちょっと面白おかしく」をミッションに掲げ、ビジョンは、夢諦めたけど人生諦めていない人のセカンドキャリアのインフラをつくることを目指しています。
事業内容は、現在大きく2つあり、1つ目は「芸人ネクスト」です。お笑い芸人をはじめアイドルや俳優といった方々を、一般企業に転職させるお手伝いをしています。2つ目が笑いの力で組織を変える「コメディケーション」という事業を行っています。具体的には、笑いのメカニズムを活用した企業研修の事業です。
ー ありがとうございます。ご自身で会社を立ち上げた際に、法的な手続きなどはどうされましたか?
中北様:会社立ち上げの法的な手続きは、全部社労士や弁護士さんにお願いしました。ただ、自分で内容を確認してハンコを押さなければならないため、読み慣れていない法的な文章が多く、乙とか甲とか、どっちがどっちなんだろう?というところからスタートしていますので、正直大変なことが多かったですね。
ー MIKATAサービスを導入しようと思ったきっかけと、背景についてお聞かせください。
中北様:会社員として働いていた時にはわからなかったのですが、会社を経営していくためには、法的な書類の取り交わしが多数発生します。また、研修を1社実施するにも、お客様との契約書を作成する業務があったり、先方の書類形式が特殊なものであれば解読するのに時間がかかったりと、そういった業務が想定以上にたくさんあることを知りました。案件が増えるごとに、書類のやり取りもかなり煩雑になっていき、とても一人では手に追えない状況になっていきました。全部自分でやろうとすると、かなりの時間が削られ、本来注力しなければならないことに集中できなくなっていきます。
そこで、前職が一緒だったご縁もあり、また、MIKATAサービスという新しい事業を立ち上げたということで、管理業務全般をお願いさせていただくことにしました。
ー ありがとうございます。現在、MIKATAサービスにお願いしている業務をお伺いしてもよろしいですか?
中北様:詳細は、澤野さんにお話しいただいた方が早いですね。
澤野:まず、サービスを導入いただく初めに、中北さんがその先に描く未来と、現状のお困りポイントと、それがどのようになったら良いか、を聞かせていただきました。目の前の困りごとの解決だけを目的としたサポートもできますが、MIKATAサービスでは、お客様の今後の事業展開を踏まえて現状の解決策を提案する、創業期やベンチャー特有の変化のスピードに合わせて都度軌道修正しながらサポートする、ことを心がけています。外部の人間ではありながらも、株式会社俺の事業、また中北さんの日々の後押しになれればと思っています。
サポートをさせていただいてから1年程経ち、軌道修正も落ち着き、現在は契約書の内容確認、請求書の発行、案件管理もありますし、HPの問い合わせ情報の管理なども行っています。他には、買い掛未払いと呼ばれている株式会社俺が支払わなければならない請求書の管理をしています。支払い自体は中北さんが行うのですが、ヌケモレがないよう管理しています。
また、常に中北さんと一緒にいる訳ではないので、どうやったら情報共有をうまくやっていけるのか、仕組みをつくることも行っています。例えば、共有された書類を誰につなぐのか、社労士さんなのか会計士さんなのかといった業務フローもこちらで構築して実施しています。(※士業と株式会社俺の人材紹介業は除く)
安心して本来注力すべき業務に集中できる
ー 実際にMIKATAサービスを利用してみていかがでしょうか? 率直な感想をお聞かせください。
中北様:だいぶ楽になりましたね。業務フローをつくっていただいたこともあり、こちらとしては、契約書や請求書などの書類を一旦全部共有するだけで、滞りなく業務が回るようになりました。また、何か困ったことや分からないことがあった時も、相談すればすぐにレスポンスがあり解決できるところも非常に助かっています。かなりストレスが軽減され、本来注力するべき顧客とのやり取りや、企画やコンテンツをつくる仕事に時間を割くことができ集中できるようになりました。
ー MIKATAサービスに業務をお任せいただいている一番の理由は何ですか?
中北様:会社を経営していくにあたり必要な顧客との契約書や支払い管理など、いわゆるバックオフィス全般の業務をすべて熟知しているところです。熟知しているからこそ、相談ごとにもすぐに的確に回答いただけるので、安心してお任せできます。
また、こちらがお願いした業務をただやるだけではなく、先読みして、こうしたら良いよという提案をしていただけます。かゆいところに手が届く以前に、かゆくなりそうなところを既にかてるみたいな。そういった一つ一つの細やかさが、一緒にやっていく中で信頼感にもつながりますし、安心してお任せできる理由かなと思います。また、いずれ会社が拡大した時に、自走できるように仕組みとして残そうとしていただいている点も非常に大きなポイントかなと思っています。
ー ありがとうございます。事業をやっている中で、大変なことや不安なことは何ですか?
中北様:一つ一つの商談が毎回勝負どころという点です。会社員だった頃は年に数回ある程度だったのですが、起業してからは毎日が勝負どころですので、精神的にかなり削られるという大変さがあります。
不安なことは、体調管理というか、健康面が不安になることはありますね。
ー なるほど。もっとこんなサービスがあった良いなど、MIKATAサービスへの要望や今後の期待はありますか?
中北様:やはり健康管理ですかね(笑)。これ以上働いたらいけないとアラートを鳴らすとか、こういうものを食べた方が良いですよとアドバイスいただけるとか、健康を管理してくれるサービスがあったらうれしいですね。
一番のポイントは、業務フローの構築と改善提案ができるところ
ー 本サービスをお勧めするとしたら、どんな人にお勧めしたいですか?
中北様:これから起業される方や、個人事業主全員じゃないですかね。MIKATAサービスの一番のお勧めポイントは、業務フローを構築したり、改善提案ができるところだと思っています。そういう意味では、始まって間もないベンチャー企業や、改善したいけど手が回っていないところ、当たり前に囚われすぎているところなどにも良いと思います。他には、管理業務に限らず、営業部の顧客管理などの改善提案なども良いのではないでしょうか。
ー 貴社の今後の展望についてお聞かせください。
中北様:直近としては、「お笑い芸人」というのは職業として認められておらず、人材紹介しようとしても、未経験として採用されることが多くあります。つまりそれは、お笑い芸人の経験は、職歴として認められてない表れであると思いますので、一つの職業として認められる世の中にしていきたいと思っています。長期的には、「世の中を今よりもちょっと面白おかしく」のミッションのもと、笑いの力を多くの人が活用し、もっと世の中を面白おかしくクリエイティブにしていきたいなと思っています。
ー 本日はお忙しい中、ありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いします。
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