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目次
生成AIの普及により、多くの企業でAI活用が進んでいます。
一方で、人事の方とお話ししていると、こんな声をよく伺います。
「AIは導入したけれど、人事として何を変えるべきかが見えていない」
「人材要件や育成方針をどう変えればいいのか、まだ手探り」
実際、AI導入の議論は「どの業務を効率化できるか」に寄りがちですが、本来問われているのはそこではありません。いま起きているのは、AIを前提に、組織や仕事のあり方をどう見直すかという変化です。
例えば、メルカリ、CTOの木村俊也がCHRO兼CAIOに就任では、
「人と組織の運営基盤そのものをAI前提で再設計する」とされています。 [about.mercari.com]
この動きは、人事の役割が変わり始めていることを示しています。では、AI時代に人事は何に向き合うべきなのでしょうか。
AIが代替するのは“作業”であり、“仕事”そのものではない
「AIに仕事は奪われるのか」
この議論を耳にする機会も増えています。ただ、人事の立場で考えると、もう少し別の問いが重要かもしれません。
AIが前提になったとき、人の役割はどう変わるのか。AIは、情報整理や分析、標準化できる判断などは得意です。一方で、企業にとって本質的な役割は残ります。
・何を目指すのかを決める
・状況に応じて意味づけする
・最終的な判断を下す
・周囲を巻き込み、実行に移す
ある論考でも、AI時代に問われるのは「人間がどこで価値を出すのか」という視点であり、その設計こそが重要だと指摘されています。
ここで、人事として少し立ち止まって考えたいポイントがあります。
・自社では、人にどんな価値を期待しているのか
・どこまでをAIに任せ、どこを人が担うのか
・それが評価や育成に反映されているか
もしこれらが曖昧なままだと、AIを入れても、組織としての変化は起きにくいかもしれません。AI時代の人事戦略とは、ツール導入ではなく、人の役割を言語化し直すことといえそうです。
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AI時代に人事が見直したい3つの視点
では、具体的に人事として何を見直していくとよいのでしょうか。
いくつかのポイントがありますが、ここでは3つに絞ってご紹介します。
① 「何を問う人材を育てるか」
AIは問いに答えることは得意ですが、「何を問うか」は人が決める必要があります。
だからこそ、
・採用で見ているポイント
・育成で伸ばしている力
が、「答えを出す力」に偏っていないかは一度見直したいところです。
② 「どのように判断できる人を評価するか」
AIが選択肢を提示する場面は今後ますます増えます。その中で重要になるのは、最後の判断です。AI活用の議論の中でも、「最終判断は人が担うべき」とされています。
そう考えると、
・成果だけでなく判断プロセスが見えているか
・なぜその選択をしたのかが評価されているか
といった視点は、これからより重要になりそうです。
③ 「現場が動く設計になっているか」
そして何より大きなテーマが、ここかもしれません。
制度や施策を設計しても、現場の行動が変わらなければ意味がありません。
・管理職は役割の変化を理解できているか
・現場に具体的な行動のイメージがあるか
AIによって施策を作るスピードは上がります。
だからこそ、これからは「設計したものをどう動かすか」がより重要になります。
まとめ
AI時代に人事に求められているのは、AI活用の推進そのものではなく、「人がどこで価値を発揮するのか」を整理し、組織に落とし込むことだと感じます。
まず「自社の中で、人に何を期待しているのか」を見直すこと。そこから人事戦略を少しずつ整えていくことが、AI時代の第一歩になるのではないでしょうか。
AI時代に向けた人事戦略の見直しについて、「何から整理すればよいのか分からない」というご相談を多くいただきます。自社の状況に合わせて考えたい、という方は、ぜひお気軽にお話しできればと思います。
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