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“片足上げて入社する世代”が会社に定着するためのキーとは

“片足上げて入社する世代”が会社に定着するためのキーとは

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

24年度4月、多くの企業様で新入社員が会社に定着し、活躍してもらうための新入社員育成を実施されたかと思います。

私自身、講師や営業担当として約20社の企業様の新入社員育成に直接かかわらせていただく中で、24年度の新入社員の「キャリアへのアンテナの高さ」を痛感しました。

数年前から若手世代の傾向として、「入社した初月に転職サービスに登録する」等、あくまで入社する企業を「キャリアの止まり木(↔×終の棲家)」としてとらえる傾向が強くなっている世代だと言われています。

グラフ, 折れ線グラフ

自動的に生成された説明

実際に24年度4月、多くの新入社員の方々とかかわる中で

・大きな組織で経験を積んで、数年で裁量権の大きいベンチャー組織で働きたい
・3年以内に自分で会社をつくると決めている
・グループ会社への出向や転職等、複数の会社で働く経験を20代のうちにしておきたい
・正直、この会社に5年間以上居続けるキャリアイメージは持っていない

等というキャリアへのアンテナの高さを実感する発言を多く耳にしました。

もちろんこれらすべてがネガティブな側面のみではなく、「会社にぶら下がるのではなく、キャリアを自己決定しようとしている」という意味ではポジティブな傾向でもあります。

ただ、そのような良くも悪くも就社意識が低下している世代が自社に定着し、活躍していくためには、これまで通りの育成だけでは通用しない部分も多く出てきていることも事実です。

新入社員のみならず、職場で彼らを受け入れるOJTトレーナーの方々の研修も担当させて頂く中で、定着のキーだと感じたことは「双方に情報共有する恋のキューピットの存在」の大切さです。

双方への情報共有というのは例えばトレーナーには「新入社員が何に不安を感じているのか、何を求めて職場配属を迎えるのか」等、新入社員には「トレーナーがどういう期待を持って配属を待っているのか、育成を担当することのどういった点に不安を抱えているのか」等の共有です。

どうしても新入社員にとってはトレーナー(先輩社員)を完璧な存在だとみなしてしまいますが、昨今、若手社員がトレーナーを務める組織も増えており、トレーナー側にも様々な不安がある場合も多いです。

「お互いにより良い状態を目指したいと思っているものの、たくさんの不安を抱えている」という状態を「恋のキューピット(人事様や育成会社)」が情報共有し、片想いのすれ違いを起こさないようにあらかじめ期待値調整してあげることが非常に効果的だと実感しました。

ただそのためには双方の状態をしっかり可視化し、事実情報を集めることがキーとなってきます。

「新入社員(トレーナー)の悩み・不安・期待・意志など」をちゃんと把握してあげることから、オンボーディング成功への一歩目を是非踏み出してみて下さい。

さらに詳しく24年度新入社員の傾向を把握したい方は是非ご参加下さい。