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若手社員の方が必要としている“キャリア研修”とは?

若手社員の方が必要としている“キャリア研修”とは?

<a href=鏑木 亜紗実" width="104" height="104">

前職はベトナムにて海外人財の教育事業に従事。2019年に株式会社NEWONEに入社後は、人材育成・組織開発のHRパートナーとして、メインは研修企画に従事し、ファシリテーターとしても登壇する。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

「自社の若手社員にキャリアを考えてもらうきっかけをつくりたい」というお声をよく頂戴します。
背景として、終身雇用や年功序列の終焉等、社会経済環境の変化の中で、組織と個人の関係性が変わらざるをえない状況(今までの上下の関係から横・対等な関係)になったことがあるかと思います。

企業からすると「自分のキャリアは自分で考えてほしい。自身のパフォーマンスを高めるアクションを自らとってほしい」という想いが強いように見ています。

一方、本人である若手社員の方のお声を聞くと、「自身の上司や先輩を見ると今よりも忙しくなりそうなので、昇進したくない」「自社でキャリアを築いていけるか不安」というお声も耳にします。

最近の若手社員の方の転職理由は、会社に対する不満からではなく、不安からくるというデータもあります。
「キャリア」をテーマにした研修は以前からある中で、今の若手社員の方が必要としている“キャリア研修”とはどのようなものでしょうか?

それは、「自社でキャリア開発できる手ごたえをつかめる機会・場」だと考えています。

長年ご一緒しているある企業様では、2日間の導入研修のあと、職場実践を経て、半日間の振り返りの場を設けていただいております。2日間では、自身の経験・成長課題を棚卸していただいたり、若手社員に求められる期待を考え、その期待に応えるためのスキルを学んでいただいたり、またキャリアを豊かにしていくためのポイントを弊社で開発した「人生100年時代ゲームMIRAIZ」を使って体感していただいたり、ストレングスファインダーを活用して自身の強みを発揮しながら職場でどのようにいきいきと働くかを考えていただきます。

2日間の最後には「ありたい姿」に向けて職場で実践することを決めていただきます。
そして、ここからがポイントなのですが、研修で作成したアクションプランシートを、自身の上司とすり合わせ、活動を応援してもらい、職場実践の途中には弊社の社員がコーチ役として職場実践をサポートしたりします。

ここまでを経て、半日間の振り返りではそれぞれが何かしらの、自身にとってストレッチなアクションに取組んできていただけ、振り返りを通して「自分にもできる」という自己効力感を得て、「今の組織でまだまだキャリアをつくっていけることに気づいた」という気づきにつながっています。

先日その企業様とお打ち合わせをした際に、「上司の方に現在の研修プログラム全般に対するヒアリングをしたところ、この研修については何もネガティブコメントがなかった。むしろ、“何故無くす必要があるのか”というコメントをもらいました」という現場からのお声を頂戴しました。人事様、受講者の方だけでなく、現場の上司の方にも価値を感じていただけているかと思い、大変嬉しく思った出来事でした。

若手社員の方が必要としている“キャリア研修”とは、改めてですが、「自社でキャリア開発できる手ごたえをつかめる機会・場」です。そのためには、場づくりは1回きりではなく、職場実践と振り返りを含めた設計を、上司の方も巻き込んだ設計が重要だと考えます。