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「組織の問題を解決するのは誰なのか問題」に向き合う重要性

「組織の問題を解決するのは誰なのか問題」に向き合う重要性

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、中堅層(次世代リーダー)を対象としたリーダシップ研修を実施させて頂きました。

昨今、キャリア支援の側面からサクセッションプラン(後任者の育成)の強化に取り組む企業が増え、これまで以上に次世代リーダー層への育成に力を入れたいというご相談が多くなっているように感じています。

そんな中、今回の研修では「中堅層が発揮すべきリーダシップとは何なのか」ということをテーマに、次世代リーダー層のリーダシップ強化のご支援をさせて頂きました。

その中で、特に印象的だったのが、講師が「組織の問題を解決するのは誰なのか問題」を説明した際の受講者の方々の反応でした。

自組織の問題を「自分・チーム・部署・組織全体・社会全体」の範囲に分けて洗い出していただき、その問題は誰がどう解決していくべきなのかということについてグループで考えていただくワークでしたが、問題を洗い出した際の受講者の声としては

・うちのチームこういうところあるんですよね
・最近の社会の風潮としてこういう部分あってしんどいですよね
・うちの組織ってトップダウンだから上が変わらないと変わらないですよね

等、タニンゴト”が中心の声が出ていました。

そこで講師から「その問題って誰が解決するんでしょうか?」と、誰が解決するべきなのか問題について考えていただく問いを投げ、グループで対話をして頂きました。

すると、受講者の声として

・風潮がこうなるのはわかっていたけど対策してこなかったのは自分たちですよね
・部長は意見を聞く機会を設けてくれていたけど、参加しなかったのは自分だったな…
・文句を言っていても誰かが変えてくれるわけではないってことはわかってたはずなのに

等、ジブンゴト”の声がたくさん出てきました。

講師からは「ジブンゴトにするべきである」と強制したわけではなかったのですが、
1つのきっかけを与えるだけで、みるみるうちにジブンゴトの声が増えた状況を見ていて、次世代リーダー層の方々のポテンシャルを信じ、考えるきっかけを提供するだけでここまで大きな姿勢の変化が促せるのかと実感しました。

よく育成担当者の方々とお話をしていると
「うちの管理職・リーダー層は頭が固いから変わらない」という声を聞きますが、単に考えるきっかけが無かったという方も多くいるのではないでしょうか。

自社の管理職・リーダー層のポテンシャルを信じ、「考えるきっかけ」をつくることの重要性を強く感じた機会でした。