
NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
「研修では理解していたはずなのに、現場ではなかなか実践につながらない」
人材育成に関わる中で、このようなお悩みをお聞きすることがあります。
これは、受講者の意欲が低いからではなく、「わかる」と「できる」の間には、想像以上に大きな壁があるからではないでしょうか。
知識として理解することと、実際の場面で判断し、周囲と関わりながら行動に移すことは、まったく別の難しさを持っています。
だからこそ研修では、単に知識をインプットするだけでなく、受講者自身が「わかっていたつもりだったけれど、実際にはできなかった」と気づける機会を設計することが重要だと考えています。
そのための有効な方法の一つが、ケースシミュレーションです。
「できなかったという実感こそ、成長の入り口になる
ケースシミュレーションを行う際に「研修での学びの習熟確認テスト」としてとらえる方も多くいます。そういった位置づけでケースシミュレーションを行う場合ももちろんありますが、ケースシミュレーションの価値は、受講者が研修内でうまくできることだけにあるわけではありません。
むしろ、「自分はできると思っていたのに、なぜできなかったのか」を実感できることに、大きな学びがあると考えています。
例えば、
・相手の話をよく聞くことが大切
・周囲を巻き込むことが大切
・優先順位をつけることが大切
こうしたことを知らない人はほとんどいません。
しかし、いざケースシミュレーションの中で実践してみると、思ったように情報収集ができなかったり、 周囲との連携が取れなかったり、 目の前の対応に追われてしまったりします。
すると初めて、頭では理解していたことと、自分が実際に取っている行動とのギャップに気づくことができます。
また、ケースシミュレーションでは、あえて受講者が日々取り組んでいる業務とは全く異なる設定を用いることもあります。一見すると、「普段の業務に近いケースの方が実践的なのではないか」と感じられるかもしれません。
しかし、日常業務であればこれまでの経験や慣れ、知識で補える場面もありますが、慣れない状況になると、経験による補正が効きにくくなり、思考や行動の癖が見えやすくなります。
つまり、ケースシミュレーションは、単に実務の練習をする場ではありません。
自分の思考や行動の癖を可視化し、「自分の現在地」を知るための場でもあるのです。
そして、その気づきは、うまくできた成功体験だけから生まれるものではありません。
むしろ、うまくいかなかった経験を丁寧に振り返ることで、自分にとって本当に必要な学びが見えてくるのではないでしょうか。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
「学びを生むのは、ケースそのものではなく振り返りである」
ケースシミュレーションを研修に取り入れる際に大切なのは、実施して終わりにしないことです。特に重要なのは、「なぜできなかったのか」を丁寧に振り返る時間を設けることだと考えています。
実は、人事の皆さまと研修設計についてお話しすると、「シミュレーションではミッション達成度を重視するのではないんですか?」と驚かれることがあります。
もちろん、与えられた課題に向き合い、成果を出そうとすること自体は大切です。しかし私たちは、シミュレーション内でのミッション達成やアウトプットの完成度そのものを、最も重要なものとしてとらえているわけではありません。
なぜなら、仮にチームとして高い成果を出せたとしても、その過程で受講者自身に気づきが生まれていなければ、現場での行動変容にはつながりにくいからです。
- どのような考え方で意思決定したのか
- 周囲とどのように関わったのか
- 自分の役割をどのように捉えたのか
- グループにどのような影響を与えたのか
上記のようなプロセスを振り返ったうえで、「できたこと」と「なぜできなかったのか」を丁寧に振り返る時間を設けることだと考えています。
同じケースに取り組み、同じようにうまくいかなかったとしても、その背景にある課題は人によって異なります。
ある人は、必要な知識やスキルが不足していたのかもしれません。別の人は、周囲に相談したり、情報を取りに行ったりするコミュニケーションに課題があったのかもしれません。また別の人は、自分がどこまで理解できているのか、どこから助けを求めるべきなのかという、メタ認知が十分ではなかったのかもしれません。
このように、「できなかった」という結果だけを見るのではなく、わかる・できると思っていたことができなかった要因を分解することで、次に取るべき行動が見えやすくなります。
また、ケースシミュレーションの場では、講師から受講者一人ひとりに対してフィードバックを行うことがあります。このとき、自分へのフィードバックだけでなく、他の受講者へのフィードバックを聞くことにも大きな意味があります。
同じケースに取り組んでいても、人によって見えているもの、優先すること、つまずくポイントは異なります。
他者へのフィードバックを聞くことで、
- 自分の当たり前を疑うきっかけになる
- 自分だけでは気づけなかった課題を間接的に学べる
といった学びが生まれます。
つまり、ケースシミュレーションは個人の実践機会であると同時に、他者の取り組みやフィードバックから学ぶ場でもあるのです。
まとめ
研修を設計する際には、受講者に知識を届けるだけでなく、あえて実践し、つまずき、振り返る機会をつくることが大切です。
「できなかった」という実感を通じて自分自身を理解することこそが、「わかる」を「できる」に変える第一歩になるのではないでしょうか。
NEWONEでは、「わかる」を「できる」に変える第一歩になるシミュレーション研修がございます。
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