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やり抜く力による経験の影響

やり抜く力による経験の影響

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著者

掛井 柾樹

著者

掛井 柾樹

大学卒業後、新卒で通信会社に入社。モバイルブランドの新規立ち上げ、サービス仕様の運用・管理を担当。2023年に株式会社NEWONEに入社後は、研修をメインとした人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。社外で取り組む個人向けのコーチング経験を活かし、新入社員から管理職の方々が「変わりたいと思える場」の設計を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

2024年4月が終わり、多くの新入社員の方々が新しい一歩を踏み出されました。
ご覧いただいている皆様の組織においても、新入社員の方々が入社された組織が多いのではないでしょうか。

弊社では、多くの会社様とのご縁をいただき、新入社員研修にて、社会人として歩まれていくためのご支援をさせていただきました。

ある会社に入社をし、キャリアをスタートさせる新入社員にとって、今後の働き方や経験が今後のキャリアに強く影響を与えます。

そこで、本日は著書「やり抜く力 GRIT(グリット)」を参考に、これから新入社員に必要とされる「やり抜く力」について考えていきたいと思います。

なぜ「やり抜く力」が必要なのか?

結論からお伝えすると、私は「経験に差が生まれるから」だと考えます。

新入社員の育成(OJT)に携わるトレーナーの方々と研修等でご一緒する際に、よく「自身が成長を感じた経験はどんな経験か」をお伺いしています。

その回答として多いのが、挑戦したが失敗した経験、そして抜擢されてやりきった経験でした。

例えば、

・年上メンバーがいる中で、プロジェクトリーダーに抜擢されてやり切れた経験

・ストレッチな営業目標を立て試行錯誤して取り組んだけど、力及ばず挫折した経験

等が挙げられます。

私自身も社会人1年目の時、自分より新商品の開発部署に配属され、目上の方々と日頃からコミュニケーションを取り、新商品リリースの一端を担ったという経験が、成長につながっていると感じています。

このことから、今後のキャリアを作り上げるのは、過去や現在の経験から得られたものであり、それは目の前の経験に対してやり抜いたかどうかが大切だと考えています。

著書の中では、以下のようなことが書かれています。

偉業というのは、小さなことを一つずつ達成して、それを無数に積み重ねた成果

新入社員が今後自分にとっての良いキャリア、ありたい姿へと近づいていくためには、一つ一つの仕事経験に目を向けてやり抜いた経験を一つずつ積み重ねていくことが重要だと考えています。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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やり抜く力を高める4つのステップ

では、やり抜く力を高めるためには、どのようなプロセスを踏む必要があるのでしょうか。

本書に記されている、やり抜く力を高める4つのステップをもとに考えていきたいと思います。

▼4つのステップ

①興味
②練習
③目的
④希望

各ステップに対して、もう少し詳細に触れていきます。

①興味

自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる。
尽きせぬ興味と子どものような好奇心をもって「この仕事が大好きだ」という。

自分の仕事に対して、ポジティブな感情を持っていることが基盤となっているようです。

②練習

「昨日よりも上手になるように」と、日々の努力を怠らないこと。

一つの分野に深く興味を持ったら、わき目もふらずに打ち込んで、自分のスキルを上回る目標を設定してはそれをクリアする「練習」に励む必要があります。

興味を起点に練習をし、深めていくステップです。

③目的

自分の仕事は個人的に面白いだけでなく、他の人々のためにも役立つと思えること。
興味や練習において自分に向いていた矢印が外に向いていくステップです。

自分がやっていることの目的が見えてくることが重要です。

④希望

困難に立ち向かうための「粘り強さ」

困難にぶつかっても前に進むためのエネルギーとなり、やり抜くことに自分を押し出すステップです。
これらのステップは、仕事においても適応できるステップだと感じます。

  1. 興味:仕事への興味・ポジティブな感情
  2. 練習:興味を起点に、探求・反復練習・実践
  3. 目的:自分の仕事の意味づけ、社会・会社的な意義の腹落ち
  4. 希望:壁にぶつかった時を乗り越えるマインド、周囲の支え

このステップを新入社員自身、もしくは育成側がデザインしてあげることでやり抜く力が高まり、結果、多くの経験を積み重ねていくものだと考えています。