HRテックツール「カルテ」を活用したトレーナーとトレーニーの合同研修~新たな観点で自己客観視と相互理解を深める~

エイベックス株式会社 様
エイベックス株式会社 人事総務本部 人事グループ 第3人事ユニット 田中 綾様 (※写真左上) 株式会社NEWONE ココラボ責任者 桐山 恭子 (※写真右上) コンサルタント 山口 陽輝 (※写真中央下)
会社名
エイベックス株式会社
https://avex.com/jp/ja/
業界
マスコミ(テレビ・広告・新聞・出版・ラジオ)
従業員規模
1,000~2,499名

事例概要

課題
  • トレーナーとトレーニーは、基本的には同じ部署だが、担当する仕事が異なることが多く、トレーナーが新入社員の業務内容を細部まで把握しづらいという現状がある
  • コロナ禍の影響で出社率や現場に行く人数にも制限があるため、直接会って話す機会も減っている。
効果
  • 「カルテ」を見ながらお互い意外な一面を知れたという会話が非常に多く聞こえてきて、相互理解を深める機会になった
  • あるトレーナーが、自分のトレーニーは大人しいと思っていたが、カルテの結果を見ると活発であることがわかったり、同期との関係性を見た時も明るく自分の意見を言えるタイプだということがわかったと発言していた
実績

導入サービス

OJTトレーナー研修

対象

OJTトレーナー( with新入社員)

実施概要

テレワークの浸透でOJTトレーナーと新入社員のコミュニケーションが減る中、相互理解を深めお互いの成長につなげることを目的に、HRテックツール「カルテ」を活用したOJTトレーナーと新入社員の合同セッションを実施。
※カルテとは、上司と部下の相互認識を合わせて関係性を強めていくサポートツールです。40問の質問に答え働くうえで重視している価値観を明確にする診断ツールとなります。

 

― 今回、OJTトレーナーと新入社員研修の一部を合同スタイル実施するに至った理由・背景について教えてください。

田中様:エイベックスでは、グループ一括採用を行っているため入社後は音楽制作や宣伝、管理部門など幅広い部署に配属されます。トレーナーとトレーニーは、基本的には同じ部署ですが、担当する仕事が異なることが多く、トレーナーが新入社員の業務内容を細部まで把握しづらいという現状があります。また、コロナ禍によって出社率や現場に行く人数にも制限があるため、直接会って話す機会も減っています。元々弊社では、秋のフォロー研修でトレーナーとトレーニーの合同研修を行っていたのですが、配属から1ヶ月の早い段階で相互理解を深め、お互いに認識のすり合わせをする必要性を感じ、今回6月に実施させていただきました。また、トレーナーとトレーニーの相互理解を効果的に行うためのツールとして、働く価値観を明確にする「カルテ」を導入させていただきました。

― 今回の研修に、ココラボの「カルテ」を導入した理由について教えてください。

田中様:「カルテ」のように働く価値観を明確にする診断ツールを使うことで、自己客観視できる点が良いと思いました。自分にはなかった観点が「カルテ」にはあるので、自分自身やトレーニーの中にも、新たな発見や気づきが得られるのではないかと思いました。
実は「カルテ」を最初に導入したのは、2020年の秋の合同研修でした。配属から半年以上経過したタイミングで、初めてお互いのことをよく理解できた、お互いの目指している方向が明確になったという声が多くありました。その反省を活かして、もっと早いタイミングで相互理解をした方が良いということで、6月に「カルテ」を導入した合同研修を実施させていただきました。

コミュニケーション不足を解消し、これからの成長につなげてほしい

― この研修によって、受講者どうなることを期待していましたか?

田中様:トレーナーとトレーニーのコミュニケーションが減っているという課題があり、お互いのことが見えにくい状況だろうなと思っていたので、普段は話せないことや悩んでいることをお互いに開示できる場になれば良いと思いました。また、新入社員においては、配属してから1ヶ月のタイミングだったので、改めて自分がこの会社で目指したいことを見つめ直し、自信をつけてもらいたいと思いました。トレーナーにおいては、年齢や経験のバラつきがありますが、育成についてしっかり基準を合わせて理解してもらうことと、トレーニーがどんな悩みがあるのかを把握しコミュニケーションを深める機会になれば良いと思いました。また、トレーナーは、今後組織のリーダーになっていくことを踏まえて、自身の成長やスキルアップにつなげてほしいと思っていました。

― 実際、本研修を実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えてください。

田中様:合同セッションの前に実施している新入研修では、着実に自分達が成長していることを実感できる機会になったと思います。トレーナー側は、育成とは何かをしっかりと理解してもらえたと感じています。トレーナーと新入社員の合同パートでは、「カルテ」を見ながらお互い意外な一面を知れたという会話が非常に多く聞こえてきて、相互理解を深める機会になったと思います。最後、新入社員が晴ればれとした気持ちで決意表明をしていたことが印象的で、改めてこのタイミングで合同研修を実施できて良かったと思いました。

― 実際に、研修内で「カルテ」を使ってみましたが受講者の反応はいかがでしたでしょうか。

田中様:「カルテ」があることで、ほとんどのペアで対話が盛り上がっており、話が膨らみやすいのだなと感じました。あるトレーナーが、自分のトレーニーは大人しいと思っていたが、カルテの結果を見ると活発であることがわかったり、同期との関係性を見た時も明るく自分の意見を言えるタイプだということがわかったと発言していたことが印象的でした。「カルテ」を活用したことで、お互いに新たな一面が発見できたことで、相互理解が深まったのではないかと感じました。自分にはない別の観点から相手を知ることができるという点はとても有効だと感じました。

先を見据えて、必要な研修を必要なタイミングで提供していきたい

― 今回のような研修は、どんな組織にお勧めしたいですか。

田中様:テレワークの浸透で、新入社員とトレーナーのコミュニケーション不足の課題を抱えている組織は多いと思うので、そういった組織にはお勧めだと思います。また、弊社のようにコミュニケーション力が求められる業界や職種にも有効だと思います。
今回、弊社では新入社員が配属から1ヶ月経過したタイミングで実施したのですが、カルテは上司や部下などの関係性においても活用できるツールだと思いますので、それぞれの組織課題に合わせて使用目的やタイミングを予め明確にして活用するのがお勧めです。

― 今後、OJTトレーナーと新入社員の育成において取り組んでいきたいことはありますか?

田中様:弊社の新入社員は、早い段階で現場に一人で行くことが多いので、配属から3ヶ月くらいすると思うように仕事ができず落ち込んでしまう人も出てきます。今ちょうど取り組んでいる最中ですが、新入社員と1対1で面談を行い、トレーナーとも面談を行っています。お互いの思っていることを聞き、上司にも共有しながらフォローしていきたいなと思っています。ただ、いつまでも人事が介入する訳にもいかないため、先を見据えて適宜様子を見ながら、必要な研修を必要なタイミングで提供できるようサポートを行っていきたいと思っています。

― 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。これからも引き続き、ご支援してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

◆OJTトレーナー研修プログラム概要

◆受講者アンケート(一部抜粋) 

◎トレーナー
・トレーニーに、どういうことを期待しているかを伝えられた良い機会でした。また、期待を上回るトレーニーのやる気も感じられてとても良かったです
・トレーナーのポイントを学べて良かった。特に段階的に接する点は意識していきたいと思った
・トレーニーに対して知らないことが多かったことに気付け、改めてトレーニーの特性や性格などを見直すきっかけとなりました
・まだ配属1ヶ月のトレーニーと、より踏み込んだ話が出来きたことがとても有意義でした
・トレーニーとのコミュニケーションの重要さ、自分のスタイルの振り返りをすることができた

◎トレーニー
・トレーナーとビジョンや性格などについて深く話す良い機会になり、お互い新しい発見があった
・トレーナーと改めて目標を確認でき、自分がどう認識されているか聞くことができ学びになった
・トレーナーの方が思っていたよりも自分のことを理解してくださっていて嬉しかったです
・トレーナーとの関係の重要さに気付いた。また、自分の特徴(性格、仕事で大切にしたいこと)を改めて知れたことが良かった

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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NEWONE担当からの一言

コメント

新入社員とトレーナーでの合同研修で相互理解ツールである「カルテ」を導入させていただきました。トレーナーの方からすると「新入社員と対話することの重要性は理解しているけど、何を話したらよいかわからない」という声がよく挙がる中、「カルテ」という補助ツールによりコミュニケーションの促進が図れたように感じます。また、合同研修を実施することで、新入社員のアクションをトレーナーと合意でき、周囲からサポートしてもらえる状況をつくれるため、不安の大きい新入社員にとっては安心感を与えられる場になりました。今後も受講対象者のマインドを変えるだけではなく、関係性にアプローチしながら、伴走させていただきます。

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