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【新入社員向け】身につけるべきは“自分らしさ”よりも“初期装備”

【新入社員向け】身につけるべきは“自分らしさ”よりも“初期装備”

<a href=桶谷 萌々子" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。キャリア自律の育成体系構築や、管理職のマネジメント強化施策など幅広く支援。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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「自分のことをもっと知ってほしい」
「ありのままの自分を受け入れてほしい」

そんな言葉を、入社したばかりの皆さんからよく耳にします。その気持ちはとても大切です。今、多様性や“自分らしさ”を尊重することは、どの企業・組織においても真剣に向き合うべきテーマとなっています。

一方で、新入社員の皆さんに、こんな問いも投げかけたいと思っています。

「ではなぜ、あなたは組織に入ったのでしょうか?」

やりたいことがある。でも一人では実現できない。だからこそ、自分の志に近いミッションを掲げている会社やチームの一員となって、実現に近づこうと決めたのではないでしょうか。今回は、“自分らしさ”の発揮に悩む新入社員の皆さんに向けて、私なりの考えをお伝えしたいと思います。

「型にはまること」と「初期装備を身につけること」は違う

私たち企業は、皆さんにビジネスマナーや仕事の進め方といった“初期装備”をお渡ししています。これは、これまで多くの先輩たちが現場で積み上げてきた試行錯誤の中で培われた、信頼されるための知恵や型です。

ここで大切なのは、それが「型にはめて、同じような人材を育てたい」ということではないという点です。皆さんがいきなり大きくつまずかずに仕事をスタートできるよう、最低限の装備を渡しているだけなのです。

最初は慣れなくても、徐々にその装備の扱い方が身につき、「自分なりの使い方」がわかるようになります。そうして初めて、自分らしい工夫が生まれてくるのです。

「自分らしく働く」とは、ありのままを貫くことではない

“ありのままの自分”を出すことは悪いことではありません。ですが、今の自分をそのまま押し通すことが「自分らしさ」ではないということも、忘れないでほしいのです。

どうすれば価値を発揮できるのか。どうすれば信頼されるのか。その答えは、仕事の現場での試行錯誤の中でしか見えてきません。環境の中で自分を磨き、新しいスタイルを築いていくことこそが、“自分らしい働き方”の本質だと、私は考えています。

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「レベル1の自分らしさ」からの脱却

あなたが今大切にしている“自分らしさ”は、まだ「レベル1」に過ぎません。これまでの人生経験からつくられた“らしさ”であって、これから社会人としての経験を積んでいけば、「レベル2」「レベル3」のあなたらしさがきっと見えてきます。だからこそ、今の自分に固執するのではなく、まずは目の前の装備を手に取り、一歩を踏み出してほしいと思うのです。

まずは装備を手に、価値提供者の目線に立ってみよう

まずは、“初期装備”を身につけて、お客様と向き合ってみてください。

自社が提供する価値の大きさを身体で感じてみてください。

きっと自分らしさなんて忘れてしまうほど、責任が大きくて怖いと感じると思います。もしかすると、自分らしさに固執していたときよりも、「なんだ、思っていたより面白いじゃん」と感じられるかもしれません。同時に、「この世界で、武器なしで戦おうとするのは無謀だった」と気づくこともあるでしょう。

そこからが、本当の“あなたらしさ”の始まりです。自分だけの戦い方、自分らしい働き方は、まず立ってみて、試してみて、ようやく見えてくるものなのです。

まとめ

あなたが思う“自分らしさ”は、これからもっと進化します。だからこそ、まずは初期装備を身につけて、「働く」という冒険の一歩を踏み出してみてください。きっとその先に、あなたが思っている以上の「自分らしさ」が待っています。

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