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フィードバックは、何を伝えるかではなく、なぜ伝えるのか 

フィードバックは、何を伝えるかではなく、なぜ伝えるのか 

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著者

増富 寧々

著者

増富 寧々

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。社内では組織開発の一環としてのイベントを企画・運営を行う。

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4月から2か月が経ち、新入社員の方の配属が決まり、育成者の方は若手の方と一緒に仕事を進める機会が増える時期かと思います。

本日は、私が今まで働いてきた中で思う、トレーナーの方からの嬉しい関わりを踏まえた上で、育成者の方が新人やメンバーに何を意識してフィードバックを行えば良いのかをお伝えさせて頂きます。

育成者の方が若手にフィードバックをするうえでぜひ意識して頂きたいことは1つです。

それは、「何を伝えるか」ではなく、「なぜフィードバックをしているのか」「フィードバックを伝えた先にどのようなことを期待しているのか」を伝えることです。

よく育成者の方に向けた研修で、フィードバックの話をするときは、「受容」と「承認」の話や、goodとchanceをサンドイッチで伝えることを主に伝えていますが、実際、皆さんがフィードバックをするときに、

「何を言ったらメンバーに刺さるのか」「何を伝えたら変わるのか」のwhatを主に考えてしまう傾向にあるのではないかなと考えます。

それは、早く業務が出来るようになって欲しいという想いが強いからこそのかかわりだと思います。

しかし、実際の若手の目線で考えると、whyの無いフィードバックを受けすぎていると、「自分は仕事が出来ない人間なんだ」とモチベーションがただ下がるいっぽうです。

もちろん何を言われるかも大切ですが、「なぜそれを伝えるのか」もセットで伝える方が、若手に取っては相手の想いや期待を直接聞ける機会になるので、納得度が大きくなると感じます。

例:「あなたはここを直した方が良い」
 →「私はこういう風にあなたになって欲しいから、ここを直した方が良い」
※同じことを伝えていても印象が大きく変わります

皆さんも意識はしていると思いますが、あまり納得してもらっていないなと感じる育成者の方こそ、whyをしっかり伝えることを意識してフィードバックを行うようにしてみて下さい。

メンバーの方も期待や想いを踏まえて行動するので、注意されたこと以外も意識をすることができ、成果や成長のスピードが変わると思います。

この記事を読んで頂いた方は是非、一度立ち止まって、相手は納得しているかを考えて、自分のフィードバック方法を振り返ってみて下さい。