投稿日:

人材育成の担当になったら取り組みたい基本10選

人材育成の担当になったら取り組みたい基本10選

<a href=渡部 亮太" width="104" height="104">

著者

渡部 亮太

著者

渡部 亮太

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。社内ではスキルの可視化等、若手が自律的に成長する仕組みづくりを行っている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

人材育成担当者は、企業内で従業員の能力向上やキャリアアップを担当する役割です。従業員に対してトレーニングや研修を提供し、従業員のスキルアップを支援することで、企業の業績向上に貢献しています。ここでは、人材育成の担当になったら取り組みたい基本10選について紹介します。

これから人材育成を担当する皆さん自身のスキルアップの足がかりとしていただけますと幸いです。

■人事向け スキル向上サービス HR Plus

①経営戦略、人事戦略を理解する

 人材育成担当者は、企業の経営戦略やそれに紐づく人事戦略を理解することが重要です。なぜなら、企業の戦略が変わると、必要なスキルや知識も変わってくるからです。人材育成プログラムを企画する際には、経営戦略、人事戦略に沿ったものを作成し、従業員の能力を戦略に合わせて向上させる必要があります。

②従業員のニーズを理解する

従業員が求めているスキルや知識を理解することは、効果的な人材育成のために欠かせません。人材育成担当者は、従業員のニーズを把握するために、フィードバックを収集する、面談を実施する、アンケート調査を行うなどの手段を用いて、積極的に情報を集める必要があります。

③学習方法を知る

どのような学習方法があるのかを幅広く知っておくと良いでしょう。講師と受講者がいるセミナー形式だけではなく、動画で自主的に学ぶ方法、またグループワークを中心としたアクティブラーニングといった形式もあります。学習内容や目的に合わせて、どの学習方法が適切かを選択できるように、それぞれの学習方法の特性を理解しておくと良いでしょう。

④評価方法を確立する

人材育成プログラムを実施した後に、その効果を測定することは重要です。評価方法を確立することで、プログラムの改善や継続的な改良に役立ちます。評価方法は、テストやアセスメント、パフォーマンス評価など様々な方法があります。

以下、効果測定の参考記事をご紹介していますので、是非御覧ください。

⑤育成計画を設計する

経営戦略、人事戦略や従業員ニーズ、学習方法を理解したら、育成計画を作成しましょう。具体的には、以下の図のような各施策の繋がりを意識したうえで育成計画を作れると効果的です。

 育成項目は主に、3つの要素と連動します。まずは、図の左上にあたる、階層別育成体系です。OJTの中で経験学習サイクルを回す、OFFJTで、ポータブルスキル/テクニカルスキルのインプットを行う、そして、360度評価や、FBを通して、気づきを与え内省を支援します。そこで学び取っていく項目が育成項目と紐づいていることが重要です。

 次に図の右上にある、サクセッションマネジメントです。サクセッションマネジメントとは、言い換えると、次世代リーダー育成のことです。育成項目をもとに、キーポスト別に人材要件を定義します。そのうえで、人材要件定義に見合う人材を選出し、候補者の強み、意向、特性等の評価・整理しておき、次世代リーダー候補を選出するための人材育成委員会がいつでも候補者選定ができるようにパイプライン管理を整備します。そして、候補者に適した育成計画・異動・配置計画を作成し、OJTと連動することにより、次世代リーダー育成を進めることに繋げていきます。

 最後に、当然ですが、育成項目は基幹人事制度と連動しておく必要があります。育成項目をもとに、評価制度・等級制度があり、そしてそれらが報酬制度と連携していることで、社員を仕組みのなかで育成していくことに繋がります。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

開催中のセミナーを見てみる

⑥トレーニングのフォローアップを行う

トレーニングや研修を受けた後に、従業員が実際にそのスキルを使いこなせるようにするためには、フォローアップが必要です。人材育成担当者は、トレーニング後のフォローアップを行い、従業員が理解しているかどうかを確認し、必要に応じて再度トレーニングを実施することが大切です。

⑦外部とタッグを組む

企業内でのトレーニングや研修に加え、外部機関を活用することで、より幅広いスキルや知識を従業員に提供することができます。人材育成担当者は、外部機関と協力し、従業員のニーズに合わせたプログラムを作成することが大切です。

⑧プログラムの評価を行う

人材育成プログラムを実施する際には、プログラムの評価を行うことが重要です。プログラムの効果を定量的・定性的に評価することで、改善点や課題を把握し、次回のプログラムの改善につなげることができます。また、従業員からのフィードバックを積極的に収集し、改善点を反映させることも大切です。

⑨継続的な学習環境を整備する

人材育成は、一度だけ実施して終わりではありません。従業員のスキルアップを促すためには、継続的な学習環境を整備することが必要です。例えば、社内に知識共有プラットフォームを設置することで、従業員が自己学習を行い、知識を共有できる環境を整えることができます。

⑩成果をアピールする

人材育成プログラムを実施した結果、従業員がスキルアップし、企業の業績向上につながった場合、その成果をアピールすることで、よりトレーニングに対する従業員のモチベーション向上につながります。効果があったことについては、社内で積極的に周知し、さらにトレーニング効果を高められるようにしていくと良いでしょう。

以上が、人材育成担当者が取り組みたい基本10選でした。従業員のスキルアップは、企業の発展にとって欠かせない要素の一つです。人材育成担当者は、従業員のニーズに合わせたプログラムを提供し、従業員のスキルアップを支援することで、企業の成長に貢献することができます。

人材育成の担当として、基本となる10個のことを紹介してきましたが、弊社ではこれらを踏まえて、体系的に学ぶことのできるサービスも用意しております。

以下にページを記載しておりますので、是非御覧ください。