最終更新日:

「主体性だけを求める時代は終わった」―AI時代の新入社員が本当に身につけるべき3つの力とは?

「主体性だけを求める時代は終わった」―AI時代の新入社員が本当に身につけるべき3つの力とは?

<a href= 中村 紗和" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

「主体性を持って取り組む人材を育てたい」
長年、新入社員研修のテーマとして重視されてきたキーワードです。

もちろん主体性は欠かせない力です。
しかし、AIが業務の一部を代替し、環境変化が加速する今、主体性だけでは新入社員が活躍できない時代に突入しています。

では、新入社員がこれからの時代に本当に必要とする力とは何なのか。

今回のセミナーでは、年間15,000名超の新入社員とかかわる中で見えてきた「AI時代の新入社員が本当に身につけるべき3つの力」を事例やデータを交えてご紹介します。
(※本内容は、2025年10月実施セミナーの内容をまとめたものです)

主体性とは

そもそも主体性とは何でしょうか。

「昨年の先輩はもっと意見を言っていた」
「同期の○○君ならこういう時に発言していた」
そう言われて手を挙げた新入社員は、“主体性がある”と言えるでしょうか?

それは、~したいではなく、~しなければいけないという意識から行動する、しつけられた主体性、積極性かもしれません。

日本型組織に長く根付いてきた課題、「手段の目的化」「個人への依存、仕組み化不足」「現場の声を反映しない」この構造が残る限り、主体性は育ちません。どんな主体性を求めているのか、その力が育つ土壌はあるか、まずは改めて考え、目を向けることが大切です。

AI時代の変化とは

AIの発展が進む今、その“育つ土壌”そのものが、大きく変わろうとしています。ここでは、AIの進化によって起きている変化を3つに分けて整理します。

1.良い変化

AIの活用によって、業務のスピードと効率は着実に高まっています。
資料作成や情報収集、文章の整理といった定型的な業務は、AIを使うことで短時間で成果を出せるようになりました。

2.悪い変化

業務の効率化が進んだ一方で、新入社員が感じる“手ごたえ”は弱まっています。
従来、新入社員が最初に任されてきた業務がAIに代替されたことで「任される経験」を通じた貢献実感を得づらく、「業務は楽だが、成長を感じにくい」と感じるケースが増えています。

同時に、上司にとってもジレンマが生まれています。
ーAIでできる業務は任せづらく、任せないと新入社員は学ぶ機会を失う。
逆に、AIを使わせるだけでは「誰でもできる仕事」になり、新入社員の成長意欲が下がる。ー

この“期待の非対称”が、育成の現場を難しくしています。

3.求められる力の変化

AIの発展によって、仕事における「価値の源泉」は変わりつつあります。
AIが得意とするのは、速さや正確さなど“やり方”の領域です。 一方で、人が担うべきは、何のためにそれを行うのか、という“あり方”の領域です。

今、求められているのは、AIが導き出した情報を正確に扱う力ではなく、そこから意味を見出し、意図を持って活かす力です。同じ成果を出すにも、誰のために・なぜそれをするのかを考えられるかどうかが、 仕事の価値を分ける時代になっています。

新入社員が身につけるべき3つの力とは

AIの進化により組織を取り巻く環境が大きく変化する中で、新入社員に求められる力も変わってきています。

ここからは、上記3つの変化をふまえて、弊社が考える、AI時代を生きる新入社員に必要な3つの力を紹介します。

1.相手視点・想像力

AIによってスピードと効率が高まる中で重要になるのは、「どれだけ速く出すか」ではなく、相手の期待を捉え、ズレのない質の高い成果を生み出す力です。

AIが生み出す情報をそのまま使うのではなく、「このアウトプットで相手はどう受け取るか」を想像し、相手の立場から価値を設計できる力が求められます。

2.経験学習力・コミュニケーション力

AIの活用によってアウトプットを出すスピードは上がりましたが、その分、“手ごたえを得る機会”は減っています。だからこそ、自ら経験を意味づけ、他者との関わりの中で学び直す力が欠かせません。

ー過去の経験を“出来事”で終わらせず、「その中で何を得たのか」「どんな力が身についたのか」を言語化する。そして、周囲との対話や協働を通して、自分の強み・弱みを再認識し、“今後どう生かすか”を考える。ー

このプロセスこそが、成長実感、充実度、満足度につながる鍵になります。

3.目的思考

仕事の多くがAIで代替できるようになった今、問われるのは「何で働いているか」ではなく、「何のために働くのか」です。

「何で?」という問いは、これまでの経験や背景など、過去を振り返る問いですが、「何のために?」という問いは、これから先の行動や選択を方向づける未来の問いです。

自分の仕事の目的ややりがいを言語化し、「どうすればこの仕事を面白くできるか」を自分で考えて動ける力こそ、AI時代を生き抜くために求められています。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

開催中のセミナーを見てみる

アンケートの声(一部抜粋)

  • 新入社員に向けてAIをどう活用させるか、というテーマをもって受講したが、AIを活用できる状況で新入社員のエンゲージメントをどう高めるか、というテーマにも触れられたことから思考が広がった
  • AI時代になり、「何をするか」には価値がないので、「誰のためにするか」「何のためにするか」という点が印象的でした。これらを伝えられる・考えてもらえる研修を作りたいと思いました
  • AI時代で求められる評価基準が変わってくること、自社が本当に求めているのはどういうことかなど考えるきっかけになりとても参考になりました
  • 新人側に求める前に、受け入れる側、育成する側の考え方や評価基準をあらためたうえで育成の仕方を一緒に考えていく必要があるなと感じました

登壇者の声

AIを使ったアウトプットが出せるのは”あなた以外も全く同じ”という土俵が整いすぎる現代だからこそ、より使う側のヒューマンスキルに注目が集まるのは当たり前で、そちら側の育成にシフトして行くべきだと考えております。手ごたえの獲得もなく、個性もでなくなるのか、更に磨きがかかるのかあらゆる企業の分岐点になる時代だと感じております。

まとめ

AIの発展によって、働く環境も育成の前提も大きく変わりました。
スピードや正確さが求められる一方で、任される機会や成長実感は得にくくなり、“主体性を持って動ける人材”のあり方そのものが問われています。

AIが「やり方」を変えても、「あり方」を決めるのは人です。
相手視点・想像力で価値を生み、経験学習力・コミュニケーション力で学びを深め、目的思考で意志を持って行動する。

この3つの力を育むことが、AI時代を生きる新入社員が“自分らしく活躍する”ための出発点です。

弊社では、25年度も15,000名超の新入社員の皆様と新入社員研修をご一緒しております。

来年度の施策検討にあたり、
「自社の新入社員にどんな主体性が必要なのか分からない」
「課題は明確だが、どこから手を打てば良いか分からない」
「育成体系全体を見直したい」
といったお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。



株式会社NEWONEでは「すべての人が活躍するための、エンゲージメントを」をブランドプロミスとして研修やコンサルティングサービスを通じて様々な企業様とご一緒しております。

コンサルティングサービスはこちら
育成力強化支援の事例はこちら
自社の若手傾向を知りたい方はこちら
お問い合わせはこちら