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“とらえ方”が変わることの価値

“とらえ方”が変わることの価値

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著者

鈴木 彩奈

著者

鈴木 彩奈

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

「今、仕事は楽しいですか?」という問いに対して、皆さんはどのように答えますか。

先日ご一緒した2年目研修では、「正直、あまり楽しくない。仕事が多すぎて大変で、しんどいです」

と答えていた方がいらっしゃいました。

このような若手の声は、どの組織でも聞かれるのではないでしょうか。

今回の研修では、「もしかすると、しんどさの原因は自分自身の思考や行動の傾向にあるのかもしれない」という気づきを得て、今感じているしんどさにどう対処するかを考えていきました。とらえ方にフォーカスしたアプローチについて、今回の事例をもとに考えていきたいと思います。

今回の研修では、クリフトンストレングスという診断ツールを用いました。クリフトンストレングスとは、米国ギャラップ社の開発したオンライン「才能診断」ツールです。Webサイト上で177個の質問(40分~1時間)に答えることで、自分の資質(=強みの元)が導き出されます。

ポイントとなるのは、以下の二つです。

  1. 「強み」ではなく、そのもととなる「資質」がわかること
  2. 仕事の向き/不向きを判断するためのものではなく、今の仕事への活かし方がわかること

どんな資質でも二面性があり、無意識に使っていても十分に活かせて「強み」となっていることもあれば、時と場合と相手によってはむしろ「弱み」となってしまっていることもあります。

  • 自分自身の資質を理解し、どんな場面で強み/弱みとして発揮しているか
  • 今やっている仕事にどのように活かしていくのか
  • 自ら仕掛けて、狙って強みを“育てていくにはどうしたら良いのか

を考えていく中で、現状のしんどさを吐露していた受講者から、このような言葉が出てきました。

「私は“規律性”が強くて、ルールを守ろう、ちゃんとやろうとしすぎて、自分で自分を縛っていたのかもしれません。楽しさより大変さばかりに目が向いてしまっていたけど、少し気持ちが楽になりました」

この瞬間、まさに「認知の転換」が起きていました。

心理学では「ABC理論」という考え方があります。

A(Activating event:出来事)に対して、
B(Belief:とらえ方)が変わると、
C(Consequence:結果)も変わってくる

というものです。

この方の仕事の忙しさや状況(A)は変わっていません。
しかし、「こうあるべき」と自分を縛っていた思考(B)に気づき、「もう少し力を抜いてもいいかもしれない」と受け止め方が変わったことで、感じ方(C)が軽くなったのです。

出来事の感じ方が前向きに変われば、今の状況への不満ではなく、「規律性を強みとして活かすにはどういった意識や行動が必要か?」といったプラスの意識・行動を考え始めるようになります。

NEWONEの研修では、こうした“とらえ方”に働きかけることを重視し、「人が変わりたいと思える場づくり」に貢献しています。

スキルだけをインプットしても、それを使う「土台」が整っていなければ、結局のところ行動にはつながりにくいです。だからこそ、まずは自分自身の考え方に気づき、自分のとらえ方や働きかけ次第で自分の気持ちも周囲の環境も変わりうることを感じていただきたい。少しでも自分を変えてみようと思えるきっかけからつくっていくことが大事なのではないでしょうか。

「スキルインプットをせずに、どのように成長させるのか?」
そう疑問に思う方にこそ、一度体験していただきたいと感じています。
もしご興味あれば、ぜひお問い合わせください。