NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
先日、人事様と1年目のフォローアップ研修について議論する中で、「主体性とわがままをはき違えている人が多い」というテーマが課題として出てきました。
おそらくどこの企業様でも若手に求められている「主体性」と、どこの企業様でも課題としてあげられる「自分勝手な行動(わがまま)」は一見、全く異なるものに見えますが、実は若手視点では混同してしまっている場合も多くみられます。
特に、昨今の若手傾向としてよく言われている「個性尊重・個別化」のようなキーワードがまさにこの「わがまま」と「主体性」を混同させてしまう要因ともなっていると感じています。
ダイバーシティの考え方が当たり前になった現代において、「もっと自分を見てほしい、自分の強みや価値観を認めてほしい」というような個性尊重の声は、まさに時代の声として大きくなっています。
その個性尊重の声がネガティブな方向に働くと「この部署でしか働きたくない」「自分がやりたいことだけ頑張る」等の、いわゆる「わがまま」な声を助長する結果となります。
ずばり、“わがまま”と“主体的な行動”の違いは「会社にとって」という会社主語の意識があるかないかにあると考えています。
●わがまま→(自分がゆっくり寝たいから)フレックスタイム制を取り入れるべきと提言する
●主体的な行動→(多様な働き方を取り入れ、生産性を向上させることが自社にとっては必要だと考えるから)フレックスタイム制を取り入れるべきだと提言する
のように、主張の結論が同じでも、どこの視点に立ち、何のためにその発言をしているのかによって大きく評価は異なります。
誤った主体性(わがまま)に陥る前に、フォローやOJTを通じてしっかりと会社視点をマインドセットしていくことがキーとなります。
25年卒の新入社員を「未知の生物」にしないために、是非一緒に傾向への理解を深めていきましょう。