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昨今、働く上で「自分らしさ」を大切にしたいという若手社員が増えてきています。とはいえ、「自分らしさ」を大切にすることは大事である一方で、ビジネスマンとして働いていく上で、その言葉の意味をはき違えている若手も増えてきているという人事様からの声もよく聞くようになってきています。
今回のコラムでは、「自分らしさ」を大事にするとはどういうことなのかを考え直し、将来の自社を担う自律型人材を育成するためのポイントをお伝えしていきます。
ポイント①:仕事(=価値提供)をするイメージを掴む
まずは、「自分らしく働く」とは、「自分勝手に(自分が好きなように)働く」ことではないということを理解する必要があります。
お客様への価値提供が社会人として求められている以上、必ずしも自分が好きではない仕事に携わらなければいけない瞬間もあるものですが、この「自分らしく働く」の意味をとらえ違えていることで、入社後または配属後、「自分のやりたい仕事じゃなかった」などのギャップに苦しむ方が増えています。
とはいえ、入社したての新入社員にとってこの感覚の違いをすんなり受け入れることは難しいため、なるべく早期に「仕事とは価値提供の場である」というイメージを掴むために、体感ワークなどを取り入れながら、論理だけでなく、感覚的にも理解を促すことが効果的です。
ポイント②:自分らしく働くとはどういうことなのかを新入社員自らが考える
次に必要なのは、新入社員自らが「自分らしく働くとはどういうことか」を考える機会を作ることです。
若者の価値観が多様化している現在、「自分らしく働く」の定義は人それぞれです。プライベートを充実させるような働き方がしたいという方もいれば、成長するために残業もいとわず働きたいという人もいらっしゃると思います。
そのため、新入社員が思う「自分らしく働く」ことと、会社が期待する働き方をすり合わせる場をつくることも、新入社員にとって働く目的を考えるお手伝いになります。
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ポイント③:目の前のことを頑張る意味に腹落ちする
最後に、新入社員が目の前の仕事を「なぜ頑張るのか」に納得できるよう支援することが重要です。
下図のように、エンゲージメントを高めるためには、まずは仕事・職場に対する貢献実感を持てることが重要になりますが、入社して間もない新入社員は会社に貢献している実感を持ちづらく、「なぜ自分はこの会社で頑張り続けなければならないのか」と感じてしまうことが多いです。
そのため、仕事や職場に対するポジティブな感情を生み出すために、具体的な成果等における貢献実感ではなく、普段の業務を行っていく中で、働きがいを感じた瞬間やなぜそのように感じたのかなどを引き出してあげることが求められます。
このような感覚を蓄積することでやっと「自分らしく働く」ヒントは見つかると思います。
とはいえ、なかなかそのような自分の心情に自分で気づくことは難しいため、日々の業務で感じたことを振り返る場を増やすことが効果的です。また定期的な1on1ミーティングで「自分が働く意義」について深掘りするのも良い方法です。
結論:自律型人材の育成は「自分らしさ」の発見から始まる
今回お伝えした3つのポイントを踏まえることで、新入社員が「自分らしさ」を発揮しつつ、組織の求める自律型人材の育成につながることが期待できます。
簡単なことではありませんが、新入社員育成にかかわる皆様のお役に立てていますと幸いです。