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多種多様な研修を取り扱っております。
先日、管理職の方に向けたキャリア支援研修をご一緒する中で、印象的な声を耳にしました。
それは、「目標がない人に、キャリア支援は必要なのでしょうか?」という問いです。
「目標がある人には支援のしようがあるが、何を目指しているか分からない人には、どう関わればいいのか分からない」
そんな戸惑いから生まれた問いなのではないかと感じました。
今回は、一年目としての自分自身の経験をもとに、「キャリア支援とはそもそも何なのか」「目標がない人にキャリア支援は必要なのか」について考えてみたいと思います。
そもそも、キャリア支援とは何をすることなのか
「キャリア支援」という言葉から、目標設定やキャリアプランの明確化を思い浮かべる方も多いかもしれません。確かに、目指したい姿や到達点が言語化できている人にとっては、それをどう実現するかを一緒に考える支援が有効に機能します。
そもそも「キャリア」という言葉は、その語源から、仕事の経歴だけではなく、人生の歩み方そのものを指すと言われています。
「キャリア支援」を、”その人の人生そのものを豊かにするための支援”とするのであれば、私は自分自身の経験から、明確な目標がない人にこそキャリア支援は重要なのではないかと考えます。
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目標がない人にこそ、キャリア支援が必要だと感じた経験
健康や人間関係に次いで、「自己決定感」が幸福感に影響を与えるというデータがあるように、仕事の場面においても、「自分で選び、納得してこの仕事・経験をしている」という感覚は、人生の充実度に大きく関わっていると感じます。
私自身、明確な目標を持っているタイプではありませんが、先輩方の関わりによって、立ち止まりすぎることなく、前向きに日々を過ごせていると感じる場面が多くあります。
たとえば、入社から数か月が経った頃の1on1で、
「この数か月で、一番楽しかった仕事は?」「達成感を感じた場面はどこだった?」「それは、なぜだと思う?」
といった問いを投げかけてもらいました。
また、節目のタイミングでは、ここまでの経験や業務を振り返り、「どうして頑張れたと思う?」「そのとき、どんな感情だった?」と問い返される中で、考え、言葉にしていくうちに、
「私は、こういう動機が強いのかもしれない」「こんな価値提供が出来ると楽しいな」「この瞬間は、思った以上にやりがいを感じていたな」
等、後から経験に意味づけができるようになってきました。
明確な目標が出来たわけではありませんが、経験を振り返り、自分に目を向ける時間を作って下さるかかわりによって、入社時には持っていなかった自分なりの軸のようなものが、少しずつ輪郭を持ち始めた感覚があります。
おわりに
経験が整理されないまま、意味づけされずに積み重なっていくと、人は立ち止まったり、迷いを感じやすくなったりします。
それは本人の成果だけでなく、仕事を通じた手応えや、人生の充実感にも影響していくものだと感じます。
忙しい日々の中で、自分一人で経験の意味を言葉にし続けることは、決して簡単ではありません。
だからこそ、管理職や先輩によるキャリア支援の関わりは、すでに目標や軸が定まっている人に限らず、「まだ分からない」「言葉にできない」状態にある人にとってこそ、大きな価値を持つのではないかと感じます。
中村 紗和" width="104" height="104">