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いつの間にか辞めている?中途入社者の入社後ギャップを減らすためには?

いつの間にか辞めている?中途入社者の入社後ギャップを減らすためには?

<a href=石川 ひかり" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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ここ最近「中途入社者が順調に組織になじんでいるのか把握できない」というご相談を多くいただきます。実際、人事視点ではオンボーディングが順調そうに見えても、いつの間にか複数の退職者が出ていた、というケースも多いのではないでしょうか。

それに対し退職の理由が明確に把握しきれておらず、組織的な対策が打ちにくいのも実情です。

ご一緒している会社様で実施したオンボーディングサーベイの結果から、「入社後のギャップ」が、定着するか否かを分ける一つの要因として見えてきました。

この記事では、入社後のギャップをどのように小さくするかについて紹介します。 

入社後ギャップを減らすための入社前フォローと入社後フォロー

入社後のギャップを小さくするには、下記の2点がポイントです。

① 入社後のギャップを軽減する事前のすり合わせ

採用時から内定後にかけて、チームや仕事内容、働く環境などを丁寧に共有し、現実と期待のズレを最小化することが重要です。

② 関係性と情報連携の強化、個別対応の実施

配属先や関連部署との連携を深めるとともに、個別の傾向に合った関わりを心がけることが肝要です。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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具体的な施策例

下記、他社様で実施している施策例です。

入社後のギャップを少なくするためには、入社後のフォローだけではなく、入社前から継続的にフォローし続けることが重要です。

■ 採用〜内定後の施策

  • カジュアル面談の実施
     面接に加え、実際に働くメンバーとの対話を通じて、チームの実情や一日の業務イメージを共有する
  • カルチャーフィット確認
     個人の価値観や仕事観を丁寧にヒアリングし、企業文化と合致しているかを言語化する
  • 入社前の顔合わせ
     同期や配属予定メンバーと事前に交流し、心理的な安心感を醸成する
  • 入社前オリエンテーション
     Mission・Vision・Valueや事業方針、入社後の最初の1か月の計画を事前に共有する

■ 入社後のフォロー施策メンター/OJTトレーナーの配置

  • メンター/OJTトレーナーの配置
    入社後半年を目安に1on1を設定し、目標の再確認と振り返りの時間を設ける
  • チームメンバー面談の実施
     「誰に何を聞くべきか」を明確にし、情報へのアクセスを円滑にする
  • 定期的なフィードバックの提供
     入社3か月・6か月の節目で成長や強みを可視化し、本人の自信形成に寄与する
  • 他部署・同期との交流機会の設定
     座談会などを通じ、相談できる相手やネットワークの構築を支援する

すべての施策を導入するのはハードルが高いため、まずは何か一つから施策を導入してみてはいかがでしょうか。