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「このままでいいのか?」成長の踊り場に立つ30代中堅社員のキャリア自律支援とは

「このままでいいのか?」成長の踊り場に立つ30代中堅社員のキャリア自律支援とは

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著者

今西 睦

著者

今西 睦

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

昨今、「自律的キャリア形成」が重要視される中で、特に30代半ばの社員が「このままでいいのだろうか」と漠然とした不安を抱くケースが増えています。
この年代は、管理職登用・専門性の深化など、キャリアの選択肢が大きく分かれ始める転機にあります。

にもかかわらず、

  • 「このまま自分はこの会社にいても良いのか」
  • 「今後どんなスキルを伸ばすべきかわからない」
  • 「キャリア開発と言われても、何から始めればよいかわからない」

といった声が多く聞かれます。
そんな中でキャリアビジョンを描くキャリア研修を行うと、

「キャリアプランを立てること」が目的化し、実際の行動や変化につながらないという課題が生まれています。

キャリアは「描くもの」ではなく、「つくっていくもの」

「キャリアを考える=将来を明確に決めるもの」と捉えるのではなく、

キャリア=人生そのものだからこそ、「キャリアを考える=自分自身の経験・強み・価値観をもとに“これからをつくっていく”」と捉えることが重要だと考えています。

今の仕事に追われながら、突然「未来の地図を描いてください」と言われても描けないのは当然のこと。
大切なのは、自分の「現在地」(できてきたこと・大切にしたいこと)を認識し、今の環境の中にある“活かせる資源”や“成長の余白”に気づくことだと考えます。
そうした小さな気づきの積み重ねが、「キャリアは自分でつくっていける」という自信=自己効力感を生み、自律的なキャリア形成の第一歩になります。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

開催中のセミナーを見てみる

「仮決め」と「定期的な振り返り」でキャリアを線につなぐ

「キャリア=人生そのもの」だからこそ、キャリアを考えることを、一度きりの“点”で終わらせないために、明確なゴールを「決めきる」のではなく、「まずは仮に決めて、行動の軸にする」ことが有効です。

たとえば、「まずこの半年で〇〇をやってみよう」という小さな仮決めを持ち、半年後に振り返ってみる。
この繰り返しによって、「行動→実感→修正」のプロセスが生まれ、自身のキャリアの“納得度”と“主体性”が少しずつ育まれていきます。

また、「会社と自分の接点」や「今の環境で挑戦できる余白」に気づくことが、キャリアの選択肢を広げ、組織へのエンゲージメント向上にもつながります。
キャリアの悩みや不安は、決して個人だけのものではなく、企業がともに向き合うべき“成長のタネ”でもあります。
一人ひとりが「キャリアは自分でつくっていける」と実感できるよう、キャリア自律支援を行うことが重要だと考えます。