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多種多様な研修を取り扱っております。
目次
はじめに
現代社会はかつてない速度で変化を続けており、組織を取り巻く環境も激しく変化しています。VUCA時代と呼ばれるこの時代において、組織を成功に導くためには、従来のリーダーシップスタイルでは対応しきれない状況が生じています。
そこで注目されているのが、「オーセンティックリーダーシップ」です。これは、自分らしさを貫き、自らの価値観に基づいてリーダーシップを発揮するスタイルです。
変遷する「強さの象徴」と多様化するリーダーシップ
原始的な社会においては、強さの象徴は体力的・武力的な強さでした。しかし、時代とともに情報や知識が重要になると、強さの象徴はコミュニケーション能力やネットワーク構築力へと変化していきます。
それに伴い、リーダーシップスタイルも多様化しました。「サーバント・リーダーシップ」「フォロワーシップ」「シチュエーショナル・リーダーシップ」など、状況や相手に合わせて柔軟にリーダーシップを発揮することが求められるようになったのです。
「あるべき論」の限界と「自分らしさ」の重要性
「人は組織に入ると自分を装飾する」(ロバート・キーガン氏)という指摘があるように、リーダーシップ論では「あるべき論」が強調されがちです。一方でそのようなリーダーからは、表面的な言動が生まれやすく、メンバーの心を揺さぶるような影響力は生まれにくいものです。
多様な価値観が共存し、変化の激しい現代においては、あらゆる期待に応えながら、自分らしさを貫く「オーセンティックリーダーシップ」が求められています。
オーセンティックリーダーシップとは?
オーセンティックリーダーシップとは、自分らしさを貫き、自らの価値観に基づいてリーダーシップを発揮するスタイルです。自身の内側から湧き出る目標を掲げ、ぶれることなく実践することで、知識だけでなく感情面からも人々を惹きつけ、長期的な人間関係を築くことができます。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
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オーセンティックリーダーシップの鍵:自己認識力と弱さのさらけ出し
オーセンティックリーダーシップの根幹を成すのは、自己認識力です。自己認識力を高めるためには、自身の弱さをさらけ出すことが重要です。
「あるべき論」のリーダーは弱さを見せない一方、オーセンティックリーダーは弱さを認め、さらけ出すことで、周囲からの信頼を得て、強い繋がりを築き上げることができます。
弱さをさらけ出し、オーセンティックリーダーシップを高めるための具体的な方法
リーダーとして弱さをさらけ出すことは容易ではありません。しかし、以下のような方法を実践することで、自己認識力を高め、オーセンティックリーダーシップを発揮することができます。
- フィードバックを積極的に求める: 周囲からのフィードバックは、自身の弱点を認識する貴重な機会となります。
- 失敗談を共有する: 失敗から学んだ経験を共有することで、メンバーとの信頼関係を築くことができます。
- 自身の価値観を明確にする: 自身の価値観を理解することで、弱さを認めたうえでもブレないリーダーシップを発揮することができます。
組織全体でオーセンティックリーダーシップを育む
オーセンティックリーダーシップは、個人の努力だけでなく、組織全体の取り組みによって育むことができます。
- 多様な価値観を受け入れる風土を作る: 組織全体で多様な価値観を受け入れる風土を作ることが重要です。
- リーダーの弱さを許容する文化を醸成する: リーダーの弱さを許容する文化を醸成することで、安心して弱さをさらけ出すことができる環境を作ることができます。
- 自己認識を高める研修を実施する: 自己認識を高める研修を実施することで、リーダー自身の成長を促すことができます。
まとめ
オーセンティックリーダーシップは、現代社会を生き抜く組織にとって不可欠なリーダーシップスタイルです。
弱さをさらけ出すことは勇気のいる行為ですが、自己認識力を高め、周囲との信頼関係を築き、組織全体のパフォーマンス向上に繋がる重要な要素です。
組織全体で取り組むことで、オーセンティックリーダーシップを育み、変化の激しい時代を乗り越えていきましょう。