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目標を決めて目指したとしても、0から目標となる100へ一気にたどり着くことはほとんどありません。0→1→2→3……と小さなステップを踏む中で、気づけば自分の「当たり前」が少しずつ書き換わり、それが自信として積み上がっていきます。成長とは、劇的なジャンプではなく、認識の更新の連続です。
にもかかわらず、キャリアや成長目標を考える場面では、つい「最終到達点」の100にばかり目が向いてしまいます。上司として部下を支援しようとするときも、「どんな姿を目指すか」「どんな人材になってほしいか」といったゴール設定に意識が集中しがちです。しかし本当に難しく、そして重要なのは、そこに至るまでの10,20,30…という階段を正しく認識することにあります。
高すぎる目標が人を止めてしまう
多くの人が陥りやすいのが、「現状」と「理想の100」をいきなり並べてしまい、距離の遠さに圧倒されて落ち込む状態です。まだ0や10の地点にいるにもかかわらず、常に100だけを見てしまう。その結果、「自分は全然できていない」「この先も無理なのではないか」と、必要以上に自己評価を下げてしまいます。
さらに、周囲にできる人がいるほど、基準は無意識のうちに引き上げられます。
本来は段階を踏むべきにもかかわらず、「自分もすぐにそこまで行かなければならない」と思い込んでしまうのです。このように、目標までの間にどのような階段があり、今自分がどこに立っているのかが見えていない状態こそが、足踏みや過度な自己否定を生んでいます。
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上司の仕事は「階段を一緒に描く」こと
だからこそ、上司が行うべきキャリア支援は、目標を一緒に掲げること以上に、そこに至るまでのステップを分解してあげることだと考えます。100を目指すとしても、いきなり100に向かわせるのではなく、「まずは10」「次は20」と、今の延長線上で現実的に越えられる一段を具体化する。その一段を越えたら、次の一段をまた一緒に考える。この繰り返しによって、部下は「できていない自分」ではなく、「前に進めている自分」を認識できるようになります。
上司自身が経験してこなかった仕事やキャリアのステップを分解する必要が出てくることもあるでしょう。その場合は、無理に自分一人で正解を出そうとする必要はありません。経験者に頼る、周囲の知見を借りることも必要です。
まとめ
部下が立ち止まっているのは、最初の一段が高すぎるだけかもしれません。上司がすべきなのは、より高い理想を見せることではなく、今の位置から確実に上れる一段目を一緒に見つけてあげることです。ステップが分解され、現在地が明確になれば、人は自然と前に進みます。その小さな前進の積み重ねが、いつの間にか当たり前を書き換え、自信となり、100に近づいていきます。
上司のキャリア支援とは、目標までの階段を描き、無理なく一段ずつ上れるように伴走すること。その地道な関わりこそが、上司にしかできない支援になります。
桶谷 萌々子" width="104" height="104">