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他者からの反応で持論は磨かれる

他者からの反応で持論は磨かれる

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著者

飯田 桜

著者

飯田 桜

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。社内では、AI導入や業務効率化に向けた仕組みの推進、部署間の交流を目的とした企画等を行っている。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

人材育成の分野では、「経験学習サイクル(コルブ)」が広く知られております。
特に、NEWONEで実施する研修では、社会人が成長するための手法として扱うことが多いです。

このサイクルは、

  1. 実践
  2. 経験
  3. 内省
  4. 概念化(考察・理論化)

の流れを繰り返すことで、個人の学習が深まり、実践知へと変わっていくという理論です。
多くの場合、日々忙しい業務の中で、「実践~内省」までは取り組みやすいですが、「内省~持論化」まで思考をまとめる工程を繰り返すことは、思考にかける時間を取る必要もあり、なかなか難しい人もいるのではないでしょうか。

このメソッドでは、「自分の中で立てた仮説が持論として確立されるまでのヒント」をご紹介します。

ビジネスにおける「持論化」の重要性

そもそも、私がなぜ「持論化」に着目したかというと、社内で活躍する先輩方で、成果を出していたり、クライアント様からの信頼が厚い方は、持論を日々の業務の中で磨いている傾向があると感じたからです。

持論は、ビジネスにおける 「判断軸」 となり、周囲からの 信頼の源泉 になります。
持論を持つ人は、プロとしての一貫した意見を提示でき、相手は安心して意思決定を任せやすくなります。
これは職種を問わず、営業・企画・接客・マネジメントなどあらゆる領域で重要な力です。

例えば、アパレル店でお客様が次のように迷っている状況を想像してください。
「このアイテム、トレンドではあるけれど、自分に似合うか不安。買うか迷う」

販売員A:
「今はこの使い方が流行っているのでおすすめですよ。」
→ 一般論のみで、お客様に情報を提供しただけのため、判断を後押しする力は弱い状態です。
販売員B:
「たしかに現在のトレンドはこのような使い方ですが、お客様の着こなしや雰囲気を拝見すると、私は〇〇をおすすめいたします。こういった着回しも可能です。」
→販売員自身の経験・知見をもとにした“持論”としての提案が加わっている状態です。

販売員Bような提案のほうが、「自分のために考えてくれている」という安心感と信頼を生み、お客様の意思決定を前向きにします。
持論とは、単に“意見を持つこと”ではなく、相手の判断を助ける価値ある視点を提供する力だと言えます。

そのため、私は「日々持論を磨く」ことは、ビジネスパーソンのを重要なスキルの一つであると考えています。

とはいえ、何かの事象に対して自身の考えや思いがあったとしても、それを自分の持論に確立させるまでのプロセスが手探り状態だと、日々の中で活用しづらいと思いますので、このプロセスを少し取り入れやすくなる方法をお伝えします。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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他者の反応から持論を磨く

個人の考え・仮説等が、“持論”として確立される1つの瞬間は、
「他者から肯定的な反応や納得を得た時」であると私は考えます。

自分の中で「こうではないか」「こういう傾向が多い」と考えている段階では、まだ仮説の域を出ません。
しかし、その考えを発信し、他者と対話することで様々な反応が返ってきます。
その中で肯定的な反応が積み重なると、仮説だった考えが初めて、自信を持って持論として確立され、他者に教えたり、活用出来るようになります。

おわりに

「考えはあるが、持論としてうまく言語化できない」と感じることは誰にでも起こり得ます。
しかし、持論は最初から完璧である必要はありません。

まずは、熟考した自身の考えを発信し、他者の反応やフィードバックを取り入れながら磨いていくことの繰り返しこそが、“持論を磨くことにつながります。

結果としてその持論は、個人の専門性を高め、周囲からの信頼と影響力を生む力となっていくのです。