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新卒1年目が、半年間続けて一番成長につながったこと~1on1を自分の成長につなげる~

新卒1年目が、半年間続けて一番成長につながったこと~1on1を自分の成長につなげる~

飯田 桜

著者

飯田 桜

著者

飯田 桜

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。社内では、AI導入や業務効率化に向けた仕組みの推進、部署間の交流を目的とした企画等を行っている。

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昨今、多くの企業で、1on1が盛んに取り入れられています。

1on1は、上司やトレーナーと部下が、業務以外の話や現状確認等をしながら関係性を構築できる、貴重な時間です。

しかし、上司・部下の双方によくある悩みとして、「どのようなテーマや話題が良いのかわからない」「どこまで聞いたり、話したりするのが良いか判断しかねている」等が挙げられます。

そこで今回は、部下側の視点で、私が入社してからの半年間で最も自身の成長に効果的だったと思う1on1のテーマをご紹介します。

外側の自分と内側の自分を一致させるというスタンス

まず本題に入る前に、1on1に限らず、入社してからこれまで、私が一貫して持ち続けたスタンスがあります。

それは、「外側の自分と内側の自分を、とにかく一致させ続けること」です。

具体的に言うと、
外側の自分とは、「○○はこういう人だよね。」と言ったように、他者から見た自分です。

内側の自分とは、等身大の自分に近いものです。

なぜこの外側と内側の自分を一致させることが重要なのかというと、

このギャップを小さくすればするほど、本来の自分の姿のありのままで本領を発揮できる状態に近づくからです。

本来の自分の姿で力を発揮できる状態に近づくためには、

  1. ギャップを多角的にかつ正確に自覚すること
  2. そのギャップを埋めるために、とにかく行動すること

が重要になります。

ここで、①「ギャップを多角的にかつ正確に自覚する」ために、1on1を活用するのです。

普段の業務の中で、上司から見えている自分が一体どのような自分なのかを聞く機会はあまり取れないことが多いと思うので、
1on1のなかで、改めて「自分がどのような姿でいたいと思っているのか、上司の期待に対して、自分はどのような状態なのか」の認識を、対話を通して擦り合わせます。

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部下側ができる1on1の進め方の4つのポイント

この時のポイントは、
部下側から上司に対して認識の擦り合わせをせずに「○○さん、私は上手くできていると思いますか?何が足りませんか?」等と聞くと、上司側も何に対して、どう意見を言えばいいのか明確できないまま、とりあえずフィードバックをしてしまい、部下側も聞いたはいいけれど、「そんなこと分かっているよ!」と反発心を抱えたり、納得感が生まれにくくい状態になってしまいかねません。

そうならないために、部下側が出来る1on1のポイントを以下の4点にまとめてみました。

  1. まずは役割や上司からの期待に対して、自分の理想の姿を伝える(外側の自分)
    「○○さんから頂いた期待や育成目標は△△で、そこに対して、自分の認識では、ここは出来ていると思っているが、ここはまだ足りないと感じています。」等
  2. 目指す姿になぜ近づけていないか、に対して自分の仮説や感情を、全て正直に伝える(内側の自分)
    「不安がある、出来るかわからない、頑張ろうと思っている、本当はこうなりたいけどブレーキがある」等
  3. 共有した後、上司の視点から、「本当に出来ていないのか。」「何が一番向き合いたいギャップなのか」を深掘りする
  4. 上司と一緒に、ギャップを埋めるための行動策を考える

ここでの最も重要なポイントは、「②内側の自分を素直に伝えること」がカギになります。

ここで素直に話せず取り繕ってしまうと、難しいことやストレッチな挑戦の機会を得た時に、上司になかなか頼れず、一人で抱え込んでしまうことになるかもしれません。

身近な、信頼できる上司を味方につけて、自身の素直な感情や認識を伝えることをぜひ実践してみて下さい。

半年間実践して得た効果

最後に、この「外側の自分と内側の自分を一致させる」を半年間、1on1等で実践してきて感じた効果についてです。
この実践を続けることで、ありたい姿と現状の自分のギャップを受け入れる(自己受容)の力が少しずつ身に付き、ギャップを埋めるための行動を一人ではなく、信頼できる上司と考えられたことで、1人で戦っているのではなく、上司という味方がいて、期待してくれている人がいると思えたことで、ここまで前を向いて走り続けてこれました。

ぜひ、皆さんも、1on1という機会を最大限に活用してみて下さい。