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「〇〇さんは、これについてどう思いますか?」
こんな風に部下や後輩に質問を投げかける機会は、上司の方々であれば日常的にあるでしょう。
昨今の組織マネジメントにおいては、ティーチングよりもコーチングが大事であるということが良く言われておりますが、上司・部下の関係性については、日々難しさを感じる毎日でしょう。
その中で、現在はChatGPTをはじめとするAI(Artificial Intelligence)の発達により、働き方も大きく変化をし始めています。これまでは、人力で取り組んでいた業務が自動化され、人力を不要としてしまう状況が起こっている中、我々の存在価値とはどのようなことがあるのでしょうか。
今回は、日頃、私の上司・先輩方が関わって下さることを振り返りながら、こんな力が必要だな、すごく有難いなと感じることを抽出し、この時代につけていきたい力について考えていきたいと思います。
その力というのが「考える力」です。
考える力=自分なりの解をつくり出す力
考える力を言い換えると、私は「自分なりの解をつくり出す力」ととらえています。
この記事をお読みいただいている方々の多くは、日々、正解のないことに向き合い、考え、決断を出し続けているのではないでしょうか。
向き合うことによって、考える時間・深さ・重さは様々です。
ですが、どの事象に対しても一貫して、「考えを決める」が必要です。
この力は、日々の業務経験を通じて鍛えられていくものですが、若手の育成に大きくかかわっている上司・先輩方はどのようなことを意識してかかわっていく必要があるのでしょうか。
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上司・先輩はどのようにかかわるか
多くの場合、上司・先輩は、部下の成長を願い、過去の経験や知識に基づいた「正解」を期待しているのではないでしょうか。 しかし、正解を伝えるだけでは部下の「考える力」は育ちません。
そこで、考える力を高めるためには、上司・先輩の「考えを教える」ではなく、「考え方を教える」が重要だと考えています。
当たり前のことを言っているよね…と感じられますが、無意識のうちにできていない状態になるものです。
改めて、考え方を教えることについて考えてみたいと思います。
なぜ「考え方」が重要なのか?
考え方が重要な理由は、大きく次の3つです。
- 自分の考えに納得感を持たせる
- 持続した成果につながる
- 考える過程に惹きつけられる
上司・先輩から「考え方」ではなく、「考え」そのものを教えられた部下は、上司・先輩の「考え」をコピーしていくことがほとんどです。
そのようになると、最終的にその部下はどうなるか。
- 上司・先輩の考えとは違った解釈をしてしまう
- 別の仕事になると、考えられなくなってしまう
- ちゃんと考えた?と懐疑的に見られてしまう
こうした状況に陥るでしょう。
私も日々仕事をしていく中で、上司・先輩方から上記のようなフィードバックをいただき、成果につながらないアウトプットを出すことがありました。
その時に、上司・先輩方が関わってくれたことが「考え方を教える」でした。
提案書を作成するときには、どこから考えているのか。どんなことに気をつけているのか。
人と議論をするときには、どこに注目してコミュニケーションをとっているのか。
こうした考え方を教えてくださいました。
若手社員が会社に入社をし、継続して成果を出していくためには、考える力=自分なりの解をつくり出す力を高める必要があり、そのためには、上司・先輩方が「考え方を教える」かかわり方をしていくことが重要です。
その一歩目として、部下を持つ方々は、まずはご自身が日々どのような考え方をしているのか、整理してみると良いかもしれません。