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「実はそんなふうに思われていたんだ…」をポジティブにとらえ直す“360度サーベイ”のコツ

「実はそんなふうに思われていたんだ…」をポジティブにとらえ直す“360度サーベイ”のコツ

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、23年度の新入社員向けに360度サーベイを用いた内省研修を実施させて頂きました。

・厳しく言うと辞めてしまうかもしれない…
・強く言うと落ち込んでしまうかもしれない…

等、職場で育成を担うマネージャーやOJTトレーナーの方々はさまざまな難しさを抱えています。

一方で、“ゆるい職場問題”が話題に上がっていたように、貢献実感や成長実感を大切にする今の若手傾向からも、「配慮されすぎて当たり障りのないかかわり」や「フィードバックを一切受けない職場」にも物足りなさを感じているという実情もあります。

そんな中、今回の研修では「360度サーベイを用いて職場の期待をまっすぐに理解する」ということをテーマに、新入社員の方々の内省スキル強化のご支援をさせて頂きました。

その中で、特に印象的だったのが「いつも優しくしてくれる先輩方に実はそんなふうに思われていたんだ…」とショックを受ける方の様子でした。

360度サーベイは職場の先輩たちの期待をまっすぐに理解することができるアプローチだからこそ、薬にも毒にもなり得ます。

ショックを受ける方も多い中、研修内で大切にさせて頂いたことは

『書いてあるコメントは“批判”ではなく“期待”である』
『書いてある内容が自分の全てではなく、あくまでそう見える“一面がある”と受け止める』

という2点でした。

この2点を丁寧に、納得できるまでお伝えし、同期との対話等を通して、レポートをふまえた自身の強みや課題に向き合っていただきました。

その結果、研修終了時には「職場に戻ったら“アンケート回答ありがとうございます。もっとこんなふうに行動してみようと思います!”と宣言してみます」と前向きな一歩を踏み出そうとしている姿が印象的でした。

「ゆるい職場↔就社意識が低い若手」という矛盾による難しさを解消するヒントは
「実はそんなふうに思われていたんだ」に前向きに向き合うことにあるのではないかと感じた経験でした。