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時代に振り回される不憫な管理職を救うために打つべき“一手”とは

時代に振り回される不憫な管理職を救うために打つべき“一手”とは

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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先日、人事責任者の方と育成体系の見直しについて議論していた際に、
「AIの活用が自社でも進むと、管理職ってどんどん要らなくなっていきますよね?」という問いが挙がりました。

この数年でAIは驚異的なスピードで進化しており、どのような業界・業種でも他人事ではなくなってきている実態があります。実際に総務省の2025年の調査では日本企業の55%以上が何らかの形で生成AIを業務に活用しているとされています。

まさに、AIは一部の専門家が使う「特殊アイテム」から誰もが使う「日常ツール」に変化していると言えます。

AIが変えるマネジメントの在り方

この変化はビジネスのあらゆる場面において大きな影響を及ぼしていますが、最も強く影響を及ぼしている領域の1つが「マネジメントの在り方」です。

実際に、とある小売チェーンでは AI活用により管理職層を18%削減したというデータも発表されていました。

これまで管理職が担ってきた 評価、進捗管理、ジョブアサイン、メンバー育成といった業務の多くは定型化された知的生産業務が多く、まさにAIの得意領域であり、これらの業務はすでにAIが高い精度で代替できるようになっています。

例えば、KDDI社では「AI本部長」というAIエージェントを自社の営業社員向けに開発し、外販も開始したと発表されていました。
(参照:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC190E40Z10C25A7000000/

なかなか人間同士の関係では厳しいフィードバック等もしづらい時代ですが、AI本部長の中ではAIだからこそ、あえて叱責をしてくれる「鬼コーチ」モードが人気だという声もあるそうです。

このようなAIの台頭はあらゆる場面で起きていて、代替されるどころか「人間<AI」になっている領域も多くなってきているのではと感じます。

それでも管理職はなくならない理由

一方で、もちろん管理職の役割が完全に不要になるわけではありません。

例えばAIが得意とするのは「判断の材料を整えること」であり、「何を判断すべきか」や「どこへ向かうべきか」を決める仕事は依然として人間(管理職)の役割として重要視されていくと考えています。

また、チーム作りやカルチャー形成のような形式ができないヒューマンタッチな部分も人間(管理職)ならではの役割として残っていくと考えられます。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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管理職の役割を細分化すると見える“本来の価値”

「管理職の役割」を大きくとらえ、AIと比較させてしまうと「管理職って不要じゃない?」という考えになりますが、実は細かく管理職の役割を細分化し、本来の役割に立ち返ると、AI時代だからこその人間(管理職)の価値が見えてきます。

例えば、細分化した結果、AIに任せる領域と人間の価値として残る領域の一例としては以下のような図式ができます。

AI時代に「AI自分(管理職)」をつくるからこそ、本来の自分が向き合うべき“コアのマネジメント”に集中することができます。

取って代わられることを恐れている時点で、AIをパートナー化できていないことになります。むしろ自分の役割を代替させることで、自分はより人間としての高い価値基準に向き合うという姿勢自体が、これからの管理職にとって必要なマインドセットだと思います。

まとめ

ここまで記載させていただいた通り、「管理職って不要になる?」に対して
結論としては「管理職の役割の多くは代替されるが、管理職は不要にはならない」です。

時代が変わっても「人の本質」は大きくは変わらないからこそ、AI時代において管理職は“減る”のではなく、より高度で、より人間的で、より本質的な役割へと再定義されていきます。

「AI時代に求められる自身の役割」を再定義し、変化の時代を生き抜いていきましょう。

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