森 陽輝" width="104" height="104">
NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
新入社員研修のお打ち合わせの中で、「ワクワクする新入社員研修をつくりたい」というご要望をいただきました。近年は、転職や退職代行が特別なものではなくなり、さらに少子化の影響もあって、人材そのものの獲得が難しくなっています。
そのため、新入社員が自社に定着し、前向きに働き続けられるかどうかという観点からも、研修を通じて仕事に対して前向きな状態をつくれているかは、以前にも増して重要になっていると感じています。
一方で、新入社員研修は配属に向けた準備の場でもあります。研修期間中にどれだけワクワクしたとしても、その感情が研修内で完結してしまい、配属後の現場につながらなければ、研修としての価値は限定的になってしまいます。
そこで本記事では、新入社員研修を通して、配属後の現場でもワクワク感を持ち続けるために、どのような体験設計が必要なのかについて、私なりの視点で整理していきます。
ワクワクする研修を作るために必要な体験設計
ワクワク感を配属後まで持続させるためには、研修の中で一時的な高揚感をつくることよりも、新入社員自身が「様々な壁にぶつかっても乗り越えることができる」と実感できる体験を設計することが重要だと考えています。
なぜなら、社会人としての仕事は、学生の頃のように正解が用意されている場面は少なく、上手くいかないことや想定外の出来事に直面することが多くなるからです。
そうした状況の中で大切になってくるのは難しさを感じながらも行動し、前に進むことができたという体験です。
この体験を設計することで、配属後に壁にぶつかったとしても、もう一度挑んでみようと思える状態をつくることにつながります。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
体験設計を作るうえでの意識することとは
この考え方を研修に落とし込むうえで意識しているのが、研修の中で感情の変化を意図的につくるという考え方です。
研修の初期段階では、マナーや考え方、期待される役割などを通して、社会人として求められる基準値を丁寧に共有します。その中で、新入社員は自身の現在地と求められる姿との差を実感し、「思っていたよりも難しい」「まだ足りていないのかもしれない」と感じるなど、一時的に戸惑いや不安を覚える場面も出てきます。
しかし、そうした感情を安易に避けたり和らげたりするのではなく、社会人として向き合うべき現実として受け止める経験が、その後の成長にとって重要だと考えています。
そのうえで、実践やシミュレーションを通して試行錯誤を重ねる中で、「最初はできなかったが、できるようになった」「不安はあったが、自分の力でやり切ることができた」という実感を得ることで、徐々に手応えや自信が生まれていきます。
こうした感情の変化を経ることで、起こりえる様々な壁に直面したときにも、挑めば乗り越えることができる感覚が育まれていきます。
おわりに
新入社員研修におけるワクワク感は、配属後の現場でも感じ続けられるものであることが重要だと考えています。
そのためには新入社員研修で体験設計を行うことで、挑めば乗り越えることができる感覚を持たせることが大切です。
