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その“こだわり”、怒りに変わっていませんか?

その“こだわり”、怒りに変わっていませんか?

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著者

大窪 大介

著者

大窪 大介

大学卒業後、人材系メガベンチャーに入社。人材派遣と人材紹介の営業を行い、2年目で支店長を担当。その後、スタートアップに転職しキャリアカウンセリング、コーチング、セールスチームのリーダーを務める。個人のキャリア支援に限らず、組織への提供価値を高めていきたいと思いNEWONEへ入社。

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仕事や日常の中で、「こうあるべき」「こうでなければならない」といった“こだわり”を大切にしている人は多いと思います。私自身も、成果や品質への強いこだわりを持って取り組むことが信頼につながると考えてきました。

しかし、あるときふと気づきました。「こだわりが強くなりすぎると、それが叶わなかったときに“怒り”に変わってしまうのではないか」と。実際に、相手の行動や状況が自分の理想通りでないとき、イライラや苛立ちを感じてしまった経験がありました。

この体験を通して、「こだわり」と「怒り」は表裏一体であることに気づき、改めてこのテーマに向き合いたいと思いました。

“こだわり”は、過剰になると“怒り”になる

こだわりは、本来ポジティブなエネルギーです。質への責任感や理想を追い求める姿勢は、仕事においても信頼を得る大切な要素です。

しかし、「こうでなければならない」「絶対にこうあるべきだ」といった思考が強まりすぎると、それが叶わなかった瞬間に、期待とのギャップがストレスとなり、“怒り”として表出してしまうことがあります。

つまり、こだわりは“自分軸”のはずなのに、他人に無意識に強要し始めたときに、怒りとして現れるのです。

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“ゆるめる”ことで、怒りを防ぐことができる

こだわりを持つことは悪いことではありません。大切なのは、こだわりに「余白」を持たせることです。

たとえば、「こうあると理想的だが、違っても大丈夫」「ベストではないが、これもOK」といった柔軟な視点を意識的に取り入れることで、他者や状況への過度な期待や失望を手放すことができます。

また、怒りを感じたときには、「これは自分のどんな“こだわり”が反応しているのだろう?」と問い直してみることも有効です。怒りの正体を理解することで、感情をコントロールしやすくなります。

こだわりは自分の価値観を形づくる大切なものですが、「過剰なこだわりは怒りに変わる」という視点を持つことで、より穏やかに、他者と協働できる自分をつくることができるのではないでしょうか。