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昨今、多くの人事の方々から「次世代のリーダーやマネジャーを育成したい」という声をお聞きします。
一方で、「管理職になりたくない」と考える社員も少なくありません。その理由としては、「忙しそう」「自分には無理そう」「楽しそうに見えない」といったネガティブなイメージが挙げられます。
こうした状況は、マネジャーというポジションに対する社員の意欲を削ぎ、組織の成長を停滞させる可能性があります。では、どのようにして「管理職になりたい」と前向きな気持ちを引き出せるのでしょうか?ここでは、「管理職になる」ために、ブレーキを外す鍵について考えます。
内発的動機を生み出す
私は、「管理職になりたい」と前向きな気持ちを引き出すためには「内発的動機を生み出すこと」が重要だと考えます。
他者から「マネジャーを目指せ」と指示されるだけでは、アンダーマイニング効果(外発的動機が内発的動機を損なう現象)が働き、社員の意欲を削いでしまいます。結果として、受け身で管理職に就く人が増えると、組織の活性化を妨げる要因となるでしょう。
だからこそ、自分自身の意思で「マネジャーになりたい」と決定することが大切です。この内発的動機を引き出すには、自身のキャリアについて自律的に考え、行動する力を養う必要があります。
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キャリア自律を促す自己理解の場をつくる
キャリア自律に必要な最初の一歩として、会社ができることは、自己理解を深める機会を提供することだと考えます。
まず、社員一人ひとりが「自分がどうありたいか」を考えられる場を設けることが重要です。たとえば、自分の価値観や強みを棚卸しし、「何を大切にしたいのか」「どのような自分になりたいのか」を明確にするワークショップや研修を取り入れるのは有効な手段だと考えます。
実際、ある研修で副課長層の社員の皆様に「自身の価値観」「強み」「ありたい姿」を問うセッションを行ったところ、多くの参加者から「これまで考えたことがなかったが、深い自己理解につながり、高みを目指す一歩を踏み出すきっかけとなった」との声がありました。
日々お仕事に忙しいからこそ、自己理解の時間を取ることは簡単なことではありません。
他者の視点や質問を通して、自分でも気づいていなかった内面に触れる機会を提供することが、キャリア自律に一歩近づくと考えます。
まとめ
管理職を目指すブレーキを外すためには、社員が自身のキャリアについて自律的に考えられる環境を整えることが不可欠です。自己理解を深め、自分の意思でキャリアを選択することで、社員一人ひとりが「なりたい自分」に向かって進む意欲を持つようになります。
結果として、内発的動機に基づいてマネジャーを目指す社員が増え、組織全体の活性化と成長につながるのではないでしょうか。