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Z世代を動かす「承認」の技術とは

Z世代を動かす「承認」の技術とは

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著者

今西 睦

著者

今西 睦

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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普段人事担当の方とお話しさせていただく中で、「Z世代は承認欲求が高いからこそ、管理職やOJTトレーナーに対して承認がもっとできるようになってほしい」というご期待を持っていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。

一方で、管理職やOJTトレーナーの方とお話をすると、「今まで承認はあまりされたことがないから、結局どうやって伝えたらよいか分からない」と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。本記事では、どのように「承認」をすれば、Z世代を動かすことができるのか、考えていければと思います。

「心に響く「承認」とは」

実際、Z世代に承認をしてみても、イマイチ反応が悪い、結局納得をしていないのではないか、と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Z世代の心に響く承認をするためには「具体性」「個別性」の二つのポイントを押さえる必要があります。

Z世代が承認に納得感を持てない理由の一つに、何が「良かった」のか明確に理解できない状況が挙げられます。特に新入社員時は、自分にとって「できない」と壁を感じることが多く、「資料がいいね」「スタンスが良いね」などの抽象的な言葉は、その裏付けがないと響きにくくなるのです。

また、Z世代の特徴として「自分ならでは」を重視する傾向もあります。そのため、抽象的な言葉で伝えられても、「自分を見てくれているからこそ言ってくれているんだ」という感覚がなければ、承認を受け入れにくいのです。

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「Z世代を動かす具体的な承認の方法

だからこそ、Z世代に効果的な承認を行うためには、以下の2つを意識することが重要です。

一つ目は、 具体性を高めるために、状況➡行動➡効果の順で伝えることです。

フィードバックでは、状況や行動を踏まえた上で、自分や周囲にどのような影響をもたらしたのか伝えることがポイントになります。  

例えば、「この資料、内容のわかりやすさだけでなく、レイアウトにも気を使っているのが分かる。おかげで会議でもスムーズに話が進んだよ。○○さんもこの資料分かりやすいって褒めてたよ」 と伝えることによって、「具体的に何が良かったのか」が相手に伝わりやすくなります。加えて、承認を強化するために、周囲の評価も伝える「反響フィードバック」も効果的です。  

2つ目は、個別性を高めるために、相手の価値観に寄り添うことです。

例えば、周囲との関係性を築くことを大切にしている人であれば、  

「あなたがいつも積極的にランチにメンバーを誘っていることで、チームの雰囲気が和らいでいるよ。ありがとう。」 と伝えることで、本人は自分の大切にしていること(=価値観)を認めてくれたことが嬉しく、自己肯定感も高まるという効果があります。

まとめ

Z世代の求める承認を効果的に行うためには、具体性と個別性を持つことが必要です。これにより、自己肯定感が高まり、成長意欲や職場のエンゲージメントが向上すると考えます。この2点を意識し、「承認」を武器に、育成してみてはいかがでしょうか。