
NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
「何を考えているのかよくわからない」
「成長意欲はあるはずなのに、主張は控えめである」
「どのようにかかわればいいのかわからない」
そんなことを新入社員に対して、感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、私がご一緒させていただいている企業様の管理職研修やOJTトレーナー研修でも
似たような言葉を研修中によく耳にします。
本記事では、そんな現代の新入社員との接し方に悩みを抱いている方に、
新入社員の成長を後押しするかかわりのヒントをお伝えします。
今の新入社員の傾向
今の若者は、比較的、不安が大きい傾向にあると言われています。
それは災害が多かったり、テレビを見ると日本はこれからどうなっていくのかと言われていたり、世の中の悪いニュースを幼い頃から見てきたことが背景にあるのではないかと思います。そして特にインパクトが大きいのがSNS。顔も名前も年齢もわからない不特定多数の人間が特定の個人の発信に対して非難する場面をスマホ上で目にしてしまうことが多い、もしくは実際に受けたことがあるからこそ、自分の言動にあまり自信を持つことが難しいのです。
こうした背景から欠点を他者に見せたら、誰かから揶揄・非難されるということが心に染み付いているのではないかと考えます。
ただ、周りに自分がどのように映るかが気になる傾向がある一方で、他者に害がない程度に、とがりたいという気持ちも持っているのではないかと思います。それは他者の考えや様子を簡単に見ることができるようになったことから、自分も何者かになりたい、ならねばという気持ちが強いからでしょう。
人に当たり障りなく、でも他者より優れた部分を見いだしたいという”丸く、とがりたい”という傾向があるのではないかと考えます。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
現代の新入社員へのかかわり方
①職場ぐるみで、繰り返しその人の”良い部分”を伝え続ける
新入社員は様々な「できない」の壁にぶつかります。しかし前述の通り、現代の若者は欠点を見せたら非難されるのではないかという意識があり、できないという環境の中では行動に制限が強く働きます。
できないことをできるに変えていくことが求められるビジネスの世界で、このギャップを少しでも払拭することが大切になるのではないかと考えています。
そのためにはまず、新入社員が自分や周囲にとって良い行動をとった際に、はっきりと「良かった」と伝えることが大切です。
特に入社したての新入社員にとっては、ビジネスの場においての経験が浅く、どんな行動をとったら、相手がどういう反応になるかというのが分かりません。
だからこそ、社内の関係者が新入社員に対して「その行動は良かった」と明確に伝えることで、自分の行動の価値に気づかせる必要があります。
また、1度限りの「良い行動だね」というFBというより同じ行動でも良いので、繰り返しよかった行動をは背景も含めて伝え続けると、新入社員にとって自分が信じる一つの行動基準が生まれ、行動量が多くなり、経験が増え、成長スピードが加速します。
入社したタイミングで、新入社員の中にどのくらい「〇〇してもいいんだ」を生み出せるかが、新入社員の成長速度を上げる鍵ではないかと考えます。
②役割を与える
なかなか自分で考えて動いてくれないという時は役割と(一緒に)達成したいゴール状態、そこにおける責任の所在を明確にしてあげると動きやすくなるのではないかと考えます。
今、私は新入社員であるため、実体験で書きますが、私はチーム内のメンバーの日程調整やタスク管理、雰囲気を盛り上げて明るくするという役割を担っています。この領域においては自分が権限を持っており、先輩であってもこの権利に抗うことはできないという状態をチームリーダーが作ってくれました。(逆に、それができていなかったら、自分の責任であることも明確になっています)。これにより自分がやるべきことが明確になって動きやすくなり、メンバーからも嬉しい言葉をかけてくれるため、貢献実感を得やすくなりました。
このことから自分にとって役割を与えられることで、組織への帰属意識が生まれ、そこに貢献するにはどんなことができるだろうと思考できるようになるのではないかと考えます。
まとめ
現代の新入社員は不安を抱えやすく、自分の行動に自信を持ちにくい傾向があります。だからこそ、良い行動を繰り返し言葉で伝え、役割やゴールを明確に示すことで、安心して動ける環境をつくることが大切です。
本記事が、新入社員との日々の関わりの中で、成長を後押しするヒントとなれば幸いです。
瀬口 航生" width="104" height="104">