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人の行動変容において、「継続」は一つの難しいテーマだと感じます。
ここ数か月の間で、個人的に続けようとしていた取り組みが思うように習慣化できず、その背景を整理するために行動記録を振り返る時間を持ちました。
また、継続している人のやり方にも目を向けることで、継続は意志の強さではなく、“状況変化の中でも続けられる設計”によって支えられているという考えに至りました。
行動が途切れたのは、「意志不足」ではなく“条件が変わった時の対応が弱かった”から
続かなかった日の自分を見返すと、特別な出来事があったわけではなく、日々の小さな変化が行動を止めていました。
- 少し疲れているだけで着手の負荷が上がる
- 1日空いただけで「元のペースに戻す」ことが重たくなる
- 最初の一歩を大きく設定しすぎ、再開が後回しになる
以前はこれを自分の意志の問題と捉えていましたが、日々のコンディションや状況に影響を受けやすい構造のまま取り組んでいたことが原因ではないかと考えるようになりました。
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続けている人は、“状況が整わない日でも続けられる仕組み”を持っていた
周囲の「安定して続けている人」を観察して気づいたのは、気分や時間の余裕とは切り離して、最低限できる行動の基準を明確にしているということです。
具体的には、
- 読書なら「1章読む」ではなく「1ページだけ」
- 運動なら「しっかりやる」ではなく「1種目だけ」
- 記録なら「文章を書く」ではなく「一文だけ残す」
続けられている人は特別な意志を持っているのではなく、
状況が整わない日でも続けられる構造を先に用意しているだけなのだと実感しました。
おわりに
継続は意志や気持ちの問題として語られがちですが、実際には、
変化が起きても行動が止まりにくい仕組みをどう設計するかが鍵になると考えています。
これは個人の習慣づくりに限らず、行動変容を支援する様々な場面にも通じる視点だと感じます。
やる気は出発点にすぎず、継続を支えるのは構造だという考えが、自分の試行錯誤を通じて得られた、現時点での学びです。
中村 紗和" width="104" height="104">