
NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
新入社員の育成をご担当の皆さまの中には、「どうすれば新人の成長が加速するのか」を日々模索されている方も多いのではないでしょうか。
私自身、新卒1年目として半年間を過ごし、研修のご支援や現場での試行錯誤、同期の働き方の変化を見てきました。その中で、ぐんぐん成長していく新人と伸び悩む新人の分かれ道が少しずつ見えてきています。
今回は半年間の内省から感じた成長の3つの分岐点を整理してご紹介いたします。
分かれ道① プロセスを見せられるかどうか
仕事の過程をどれだけ共有できるかは、一つの大きな分岐点です。
学生時代は試験の点数や提出物の完成度など、結果で評価される場面が多かったため、「完成してから出す」感覚を持ったまま入社してくる新人も多いと感じます。しかし仕事では、最終的な質が高いことはもちろん、その過程が見えること自体が評価の指標となり、結果の質にも直接影響します。
未完成の状態を共有するには勇気が要りますが、その重要性に気づき、早めにプロセスを開示できるようになると、仕事の進みが速くなり、成長も加速していきます。
分かれ道② 正解がない前提で動けるか
模範解答のある試験とは違い、仕事では状況や制約によって最適解が変わります。
正解を探して立ち止まるより、「まずこう進めてみます」と仮置きして動き、検証しながら修正していけるかが、成長の分かれ道になります。
この感覚を早くつかめた人ほど、試行錯誤を繰り返すことで、次第に意思決定に自信を持てるようになっていきます。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
分かれ道③ 自己効力感を保てるか
新入社員は、まだできないことの方が圧倒的に多い状態からスタートします。そのうえで失敗や指摘が続くと、「自分は向いていないのでは」と不安になり、自信を失いやすくなります。
一方で、「前回より早くできた」「先輩の修正が減った」など、ほんの小さな進歩に気づき、自分で成長を確認できる人は、次の挑戦にも前向きになれます。
誰かとの比較や結果だけではなく、プロセスの改善や再現できた行動を評価軸に置けるかどうかが、成長を続けられるかどうかを左右すると感じます。
おわりに
この半年を通して、プロセスを見せる勇気、正解がない中で動く力、自己効力感を維持する工夫が、新人の成長を大きく左右すると実感しました。
これらは一人で身につけるには時間がかかることでもあり、周囲の関わりによって早く習慣化できるものでもあります。
新人が安心して途中経過を出せる場や、試行錯誤を応援してもらえる環境、小さな変化に気づけるフィードバックがあると、成長の分岐点を越えるスピードはさらに上がるのではないでしょうか。
