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最近、社内プロジェクトを通して強く感じたことがあります。それは、チーム全員が高いエンゲージメントを持つことで、結果が大きく変わるということです。単に1人のリーダーが引っ張るだけではなく、全員が「このチームで成功したい!」という気持ちを持つことが、プロジェクトの成功に直結すると実感しました。
振り返ると、チームの全員が責任感を持ち、それぞれがリーダーシップを発揮していたからこそ、結果が出たのだと感じます。リーダーが1人だけでなく、チーム全員がリーダーシップ(シェアド・リーダーシップ)を発揮する環境を作ることが、エンゲージメントを高める上で非常に重要です。このシェアド・リーダーシップは、意外にもシンプルな考え方で、誰でもすぐに実践できるものです。
ここでは、私が体験したシェアド・リーダーシップの取り組みをもとに、チームのエンゲージメントを高める具体的な方法を紹介します。
1. 「チームでやり切る」ことを宣言する:責任感を共有し、チームの一体感を高める
まず最初に行ったのは、「このプロジェクトを必ずやり切る」と全社に宣言したことです。この宣言が、チームメンバーに大きな影響を与えました。社内全体に宣言することで、メンバー全員が「やり遂げなければならない」という責任感を自然と持つようになり、チームの一体感が強まりました。
シェアド・リーダーシップの素晴らしい点は、リーダー1人に頼らず、全員がその宣言に対して責任を持ち、プロジェクトに取り組む姿勢が生まれることです。お互いにフォローし合い、全員が主体的に行動できる環境が作られました。
実践方法:
- 宣言の場を設ける:ミーティングや社内ツールを使い、「このチームでやり切ります!」と全社(自部署・自チーム)に向けて発信する。
- 進捗を見える化する:「ここまでやりました!」と定期的に進捗を共有する。継続的に進捗を発信することで、チームの責任感が維持されます。
2. 遠慮せずにフィードバックし合う:健全なフィードバック文化を作る
プロジェクトが進む中で、どうしても課題や問題が発生します。そこで私たちは、「遠慮せずに指摘し合おう」というルールを作りました。正直、最初はお互いに弱点やミスを指摘することに躊躇がありました。ですが、それを避けるとプロジェクトが滞ってしまうことも明白でした。
そこで重要視したのが、フィードバックを「お互いを攻撃するための会話」ではなく、「成長のための会話」として捉えることです。シェアド・リーダーシップの環境では、誰もがリーダーシップを発揮できるため、フィードバックを受け入れやすくなります。
その結果、指摘し合うことが「攻撃」ではなく、チーム全員で改善を目指す「建設的な対話」へと変わりました。
実践方法:
- フィードバックミーティングを定期的に開催する:チーム全員が意見を出し合える場を作り、オープンな対話を促進する。
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3. 目標達成への強い想いを作る:全員で共有するビジョンの力
チームのエンゲージメントを最も高めた要因は、目標達成に対する強い想いを全員で共有できたことです。
例えば、私のチームでは「目標を達成して美味しく祝いの酒を飲む」という想いを共有していました。このように、きれいごとの想い・目標ではなく、全員のモチベーションが上がり共通認識を持ちやすいものを共有できることが大切です。
特に効果があったのは、目標の背景や意義をチーム全員が理解することです。「なぜこの目標が重要なのか」「自分たちの役割がどうつながっているのか」を共有することで、自然とエンゲージメントが高まりました。
実践方法:
- 目標設定の段階で全員を巻き込む:目標はリーダーが一方的に決めるのではなく、チーム全員で話し合い、全員が納得できる形で設定する。
- ビジョンを定期的に確認する:ミーティングなどで、目標やビジョンがブレていないかを確認し、常に全員が同じ方向に向かっていることを確認する。
シェアド・リーダーシップを取り入れて分かったこと
実際にシェアド・リーダーシップを導入して感じたのは、全員がリーダーシップを発揮できる環境が整うと、メンバーが主体的に動くということです。指示待ちではなく、全員が責任感を持ち、積極的にプロジェクトに取り組むようになりました。さらに、メンバー同士の信頼感が深まり、チーム全体で目標達成に向かう一体感も強まりました。
まとめ
私の経験から、シェアド・リーダーシップはどんなチームでも取り入れられるシンプルで実践的なアプローチだと感じています。全員がリーダーシップを発揮し、チーム全体で目標に向かって協力することで、自然とエンゲージメントが高まり、プロジェクトが成功に向かいます。
これを読んだ皆様の組織においても、シェアド・リーダーシップを試して頂けますと幸いです。