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2024年度の新入社員傾向と効果的なアプローチ

2024年度の新入社員傾向と効果的なアプローチ

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著者

全屋 友人

著者

全屋 友人

大学卒業後、上場企業を2社経験したのち、株式会社NEWONEに入社。前職では人材紹介会社にて法人営業のチームリーダーを務めながら、先方への対応から契約の締結等、あらゆる業務に従事。現在は研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員の育成体系構築から、管理職主導の組織開発まで支援。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

4月に入り、今年は61万人もの新社会人が新たなキャリアの始まりを迎えました。おそらくすでにご存じかもしれませんが、23年度の新入社員が4月時点で転職サービスに登録した数が、10年前と比較して約30倍に増加したという調査結果があります。

この状況下で、働きやすくても働きがいが低い「ホワイト企業」が、働きにくくても働きがいが高い「モーレツ企業」に負ける時代がやってきました。現在の新卒が求めているのは、ホワイト企業よりも、モーレツ企業です。

そこで、弊社が行った研修やアンケートから明らかになった2024年度の傾向を以下に示します。

テキスト

自動的に生成された説明

これらの傾向を踏まえ、働きやすくても働きがいが高い企業を「推せる職場」、働きやすくても働きがいが低い企業を「優しすぎる職場」、働きにくくても働きがいが高い企業を「ストイックな職場」、働きにくくても働きがいが低い企業を「残念な職場」と分類します。

その結果、「推せる職場(10%)」の転職意向が最も低く、次いで「ストイックな職場(13%)」、「優しすぎる職場(17%)」、そして「残念な職場(39%)」という結果が出ました。

この結果から、単に「働きやすい」というだけではない難しい時代に突入したことがわかります。

では、受け入れる側の企業はどうすればよいでしょうか。私としては、以下の3つのポイントを考えています。

  1. オンボーディングの強化:24年の新入社員に実施したアンケートでフィードバックを求めているという結果が出たため、コミュニケーションとフィードバックの頻度を高くする。
  2. キャリア意向の明確化:新入社員の環境依存傾向を考慮しキャリア不安を解消し、目的を設定し続けることで環境不満を防ぐ。
  3. 育成PDCAの高頻度化:離職のきっかけは以外にも小さな初期の不安にある場合が多いため、不安が発生したらその都度解消する必要がある。また、離職の理由はひとつではないため、だからこそ、早めに手を打つ必要がある。

最後に、一年後に再会するだけでは不十分であることを認識し、トランジッション・サポートモデルの導入を提案しています。これにより、新入社員への支援が効果的に行われ、離職率の低下につながると考えられます。