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多種多様な研修を取り扱っております。
目次
人材流動化、労働人口減少等の背景によって、キャリアに対する主体性や、キャリア自律が近年注目を集めています。特に若手社員においては、キャリア不安による離職が増加傾向にあり、企業が社員のキャリア自律を支援する必要性が高まってきています。
そこで今回は、社員のキャリア自律を促すジョブクラフティングを用いて、若手の壁を乗り越える方法を、私やNEWONEの若手がが実践している具体例を通してご紹介します。
(本記事は、「人事のためのジョブクラフティング入門」を参考にしております)
ジョブクラフティングとは
ジョブクラフティングとは、「働いている人自身が仕事に変化を加えること」と定義されます。仕事がつまらない、やりがいを感じられないと思った時に、自分の手で仕事を「手づくり」する=仕事を「自ら創意工夫し変化させる」ことがジョブクラフティングです。
具体的な方法は大きく3つに分類されます。
認知クラフティング
認知クラフティングとは、自らの仕事や環境に対する認識・解釈を意図的に変えることです。意味や意義を自分なりにとらえ直したり、自分の役割を再確認することによって、満足度やモチベーションを自ら向上させることにつながります。
関係性クラフティング
関係性クラフティングとは、自らの仕事環境における人との関係性の質と量を意図的に変える行動です。自分と周囲の人との関係性を自分から強化したり、新しい関係を構築する等をして、より働きやすく、自分のパフォーマンスが上がる状態を自ら創り出すことが重要です。
業務クラフティング
業務クラフティングとは、自分の仕事内容を自分の能力・興味・価値に合わせて再設計する行動です。業務の進め方を見直したり、自分なりの小さな工夫を加える、自分に必要な能力を向上させる等の自分なりの工夫を加えることで、仕事の満足度を自分で向上させることにつながります。
若手社員が感じやすい3大ギャップとは
若手社員がぶつかりやすい壁は3種類あります。
①仕事内容に対するギャップ
やりたい仕事ができない、もっとやりがいのある仕事だと思っていた、等、仕事内容に対して感じるギャップです。
②環境に対するギャップ
周囲との関係構築が上手くいかない、上司からの支援・かかわりが少ない等、環境に対して感じるギャップです。
③自分自身に対するギャップ
できると思っていたことが上手くいかない、もっと成果を出せると思っていた等、自分自身の能力に対して感じるギャップです。
若手社員が感じやすい3大ギャップについては詳しくはこちら
これらの壁にぶつかるのは必然的で、壁にぶつからないように過ごすのではなく、その壁を自分ならどう乗り越えるか?を考えることが重要です。乗り越え方の工夫の1つとして、ジョブクラフティングを活用することができます。
壁にぶつかっている時は、自分以外の環境や仕事内容、関係性に責任の所在を求めがちになってしまいます。例えば、この仕事がつまらないから自分のやる気が出ないんだ、先輩が支援してくれないから成果を出せないんだ、等とついつい他責になってしまいがちです。
壁にぶつかっている時こそ、なぜその壁にぶつかっているのかを客観的に考え、意識的に自責でとらえることがポイントです。環境や周囲の人のことはすぐには変えられませんが、自分自身のとらえ方は自分次第で変えることができるからです。壁を感じた際に、まずは状況を客観視し、そのうえで自分にできることから行動することが重要です。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
ジョブクラフティングの実践例
認知クラフティングの実践例
仕事の意味や自分なりの目的意識を日々考えることで認知クラフティングの実践につながります。最初は、自分で考えることは難しいので、周囲の人がどのように意味づけをしているか、質問しながら考える癖をつけることも効果的です。若手の頃は、先輩から仕事を依頼されることも多く、自分でも気がつかないうちに受け身になってしまったり、仕事の目的や自分にとっての意味が分からなくなってしまい、「仕事がつまらない」と感じがちです。面白い仕事がないからつまらない、のではなく、自分なりの意味や目的をセットすることで、全ての仕事を面白くするスキルを身につけられると、若手の壁を乗り越えやすくなります。
関係性クラフティングの実践例
自分から積極的に周囲に働きかけたり、かかわる機会を持つことで、関係性クラフティングの実践につながります。例えば、自分から積極的に1on1の機会を設定する、自分から自己開示をして成長したい方向性や自分が感じている課題をすり合わせることで、周囲からの支援を受けやすい環境を自分で整えることが重要です。今の環境を自分のパフォーマンスが上がる環境にしていくために、自分から積極的に行動することで、環境や周囲との関係性を自らより良くしていく意識が重要です。
業務クラフティングの実践例
自分の好きな事や得意なことを活かして、仕事に工夫を加えることで業務クラフティングの実践につながります。例えば、獲得した知識や学んだことを自分なりに解釈してまとめることが好きな場合は、学んだ内容をまとめて記事として発信したり、業務のマニュアルを作って横展開する等、自分の得意なことを活かした仕事を自ら創り出したり、取りに行く等の行動ができます。自分が得意なことであれば、仕事での成果も出やすく、手ごたえを獲得しやすくなるので、自分の能力に対して感じているギャップを軽減することにつながります。
まとめ
ジョブクラフティングを用いて若手の壁を乗り越えるための実践例をご紹介してきましたが、若手社員自らジョブクラフティングの重要性に気づいて、意識をすることは難しいかもしれません。まずは、企業側からジョブクラフティングの重要性について発信する等、若手社員が自ら仕事を楽しくする工夫を思いつくことができる素地を整えることも重要です。
NEWONEでは、若手が自分の仕事を主体的に面白くしていくための研修を実施しています。を実施しています。