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“不満”がない若手社員は順調なのか?

“不満”がない若手社員は順調なのか?

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、とある企業様で1年目のフォローアップ研修を実施させていただく中で、「配属後、ぶつかっている壁や不満はありますか?」とアンケートを取ったところ、全員が「不満はないです」と回答をしているという状況がありました。

その状況は一見「じゃあ全員順調ということですね!良かったです!」とも言えそうですが、不満がない理由を質問し、具体的な言葉を聞いてみると

  • 人間関係は面倒くさくないし、ハズレだとは思わない
  • 可もなく不可もなくって感じだけど、まぁ仕事ってこういうものだよね
  • しいて言えばもう少し給料が高ければいいけどなー

というような声が出ていました。

つまり、「不満はないです」には2種類の層が存在しており、

  1. 自身の求めている理想に近い状態であり、不満がない
  2. 仕事・組織への期待や意向がほとんどなく、不満がない

それぞれ「不満がない」という結論は一致していますが、①②には大きな違いがあると言えます。

特に昨今の若手社員はプライベートを重視していたり、自身の独自の価値観を大切にする傾向が強いことから、②の状態に陥る層が増えてきている印象があります。

②の層に対しては「仕事への意向を整理し、期待を高める」というアプローチが必要であり、高まることによってむしろ一定の不満が出てくるという可能性があります。

❶意向がなく不満はない→❷意向があり不満がある→❸意向があり不満はない

という3つのステップが存在し、

❶の状態を順調としてしまう罠に陥っている企業様も少なくないと思います。

25年卒の新入社員を「未知の生物」にしないために、是非一緒に傾向への理解を深めていきましょう。