人が「変わろう」とする時に大事な要素とは？

4月は新入社員の皆さんにお会いすることが多いのですが、そこで改めて「人が変わろうとする時に大事な要素とは何か」について感じるものがありました。

私がお会いした新入社員の皆さんは、真面目で誠実で、求められる基準（社会人としての在り方）と現状とのギャップに日々向き合っていました。

ただ徐々にギャップに向き合う中で、これは世代傾向にもつながると捉えているのですが、自己認知が「正解を出せない自分」、さらには「自分は変われない」と思考が内向き（フィックストマインドセット）になっている様子が見えました。

この新入社員研修の期間、新入社員の皆さんは大きな変化を迎えます。
住環境の変化、時間の使い方の変化、人間関係の変化、そして求められるもの（学生から社会人へ）の変化。

皆さん、どうにか懸命にその変化を乗り越えられていく（認知・行動変容していく）のですが、この「認知・行動変容」するにあたって、以前「認知的不協和と捉えなおしが重要」という記事を書いたのですが、それに加えて「自分なら変れる」という自己効力感も大事な要素だと改めて感じた出来事でした。

「自分は変われない」という認知では、わざわざギャップに目を向けても自己否定をして痛みを感じるだけですよね。

新入社員研修の設計においても、そして配属後のOJTにおいても、「自分なら変れる」という自己効力感を持たせるということが、新入社員の方が変化、成長する上で大事な要素として捉えていただけると嬉しいです。