
NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
人材育成やマネジメントに関わる中で、こんな声を耳にすることはないでしょうか。
「研修では前向きだったのに、現場に戻ると行動が続かない」
「フィードバックをすると、素直に受け取れず防御的になる社員がいる」
「本人もやらなきゃいけないのは分かっていると言っているのに、動けていない」
こうした場面に直面すると、つい「本人の意識の問題」「上司の関わり方の問題」と、誰かの努力不足に原因を求めてしまいがちです。しかし、現場支援や研修設計を重ねる中で感じるのは、それだけでは説明しきれないケースが非常に多いということです。
実際には、本人の中で無意識に働いている心理的なブレーキが、行動を止めていることがあります。
この前提を持てるかどうかで、人事施策の設計や、現場マネジメントへの支援の仕方は大きく変わってきます。
行動を止めているのは能力不足ではなく、無意識の心理的ブレーキである
私たちは、行動が止まっている状態を「意欲が低い」「主体性が足りない」と評価しがちです。しかし、育成の観点から見ると、それは必ずしも適切な捉え方とは言えません。
多くの場合、行動を止めているのは能力や意志ではなく、
「失敗したくない」「否定されたくない」「これ以上評価を下げたくない」といった、無意識に働く心理的ブレーキです。
この前提に立たずに育成を進めると、
「できていない → 指摘する → 萎縮する → さらに動けなくなる」
という悪循環が生まれやすくなります。
だからこそ、マネジメントや育成を考える際には、
「どうやってやる気を引き出すか」ではなく、
「何が行動のブレーキになっていそうか」
という問いを持つことが重要だと考えます。
アクセルを踏ませること以上に、ブレーキの存在を前提にすることが、人の行動や成長を支える土台になるのです。
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人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
心理的ブレーキを前提にすると、育成設計と現場支援はこう変わる
心理的ブレーキを前提に捉えると、人材育成の設計や現場支援の視点が変わります。
たとえば、「分かっているのに行動しない社員」に対して、知識やスキルを追加でインプットする研修を重ねても、期待した変化が起きないことがあります。それは、アクセル(知識・意欲)を踏む以前に、ブレーキがかかったままだからです。
人事・育成担当者として重要なのは、現場に対して
「もっと厳しく」「もっと寄り添って」
といった抽象的な要請をすることではありません。
「人は心理的ブレーキがかかる存在である」という前提を共有し、
そのうえで
・どう任せるか
・どうフィードバックするか
・どう期待を伝えるか
を考えられる状態をつくることです。
この視点があるだけで、上司側は「なぜ動かないのか」と消耗しにくくなり、本人も「できない自分」を責め続けずに済むようになります。結果として、職場全体のストレスや摩耗も小さくなっていきます。
まとめ
人材育成やマネジメントにおいて、成果が出ないときほど「本人の問題」「上司の力量」と結論づけてしまいがちです。
しかし一度、「心理的ブレーキがかかっている可能性はないか」という前提に立ってみることで、見える景色は変わります。
研修設計や現場支援、マネジメント方針を考える際に、
「人は合理的に動けないことがある」「ブレーキがある前提で関わる」
という視点を組み込むことで、育成はより現実的で、持続可能なものになるのではないでしょうか。
まずは、自社の育成施策やマネジメントの前提に、この視点が含まれているかを振り返ってみて下さい。
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