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課長が前向きにマネジメントできる状態をつくるには?

課長が前向きにマネジメントできる状態をつくるには?

<a href=桶谷 萌々子" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。キャリア自律の育成体系構築や、管理職のマネジメント強化施策など幅広く支援。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

先日、新任課長の皆様に向けたフォローアップ研修を実施させていただきました。

課長は現場と経営層との板挟みになりやすい立場です。自身の業務に加え、部下のマネジメントやチームの成果への責任を一気に背負い、疲弊している課長の方も多いかと思います。

今回の研修では、そんな課長の皆様が立ち止まる機会として、3か月ほどの職場実践を経て感じた部下マネジメントにおけるご自身の課題を洗い出し、解決策をグループで考えていただきました。

責任感が強く、課長の役割を自分事にとらえて取り組んでいる方々であったため、

・部下に任せることはできているが、放置になっているかもしれない
・職務アサインにおいて、部下の意向と実情が合わなくて困っている
・プレイングマネージャーから脱したいが手一杯

など、ご自身の理想のマネージャー像とのギャップに悩まれているご様子でした。

そこで、それぞれの課題を共有し、課長同士でフィードバックやノウハウ共有を行ったことで、

・部下が何にやりがいを感じるかきちんと理解しきれていなかった
・やるべきこととやらなくていいことを分けきれていなかった
・週1で1on1をしている人もいるのか。見て見ぬふりをしてやってこなかったが、マネージャーとしてのマイルールとして定めたらできる気がする

というような声が上がりました。

「できているつもりだったが、客観的に見るとできていない部分もあった」
「他の課長はやっていた」
という生々しい事実によって自身の在り方を考え直し、新たなノウハウを見つけ出せる時間になったのではないかと感じました。

忙殺されている状況ではなかなか部下のアラートに気づけず、気づいたらチームの雰囲気が悪くなっていた、部下が異動や離職を考えていた、という状況も起こりえます。

だからこそ一旦立ち止まり、自身の現状や部下一人ひとりの状況を振り返る時間が必要になのではないでしょうか。

とはいえ、「人が足りないからどうしようもない」「役割のアサインまでは課長の自分の仕事ではないので、動けない」など、課長一人では解決できない問題に直面されている方がいらっしゃったのも事実です。課長も一人のメンバーであるととらえ、部長などさらに上位層との連携が一層求められると感じた研修となりました。