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人的資本経営時代の管理職に必要な7つの力

人的資本経営時代の管理職に必要な7つの力

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エンゲージメント向上や人材開発・組織開発全般に関するお役立ち情報やメソッドを発信してます!

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

(株)NEWONEの上林です。

先日の7月7日に、500名を超える方々にお申込みいただき、
「エンゲージメント・サミット2022」
~人的資本が問われる時代の人事・管理職のあたらしい常識~
を開催させていただきました。

人的資本経営元年とも言われる2022年。
人的資本情報の開示にとどまらず、企業を強くするためには、現場まで一貫した対応が大事になります。

改めて、これからの人的資本経営時代において必要となる
管理職の力についてまとめてみたいと思います。

本質は「人的資本の最大化」

ISO30414やコーポレートガバナンス・コードの変更などから、人的資本情報の「開示」という面で注目を集めていますが、開示はあくまでダイエットにおける体重計に乗る動作と同じであり、実際のアクション部分である人的資本の「最大化」を行うことが、組織を強くする上で大事です。

ワークショップで、管理職の皆さまに、
「チームメンバー一人ひとりのポテンシャルが100だとしたときに、今の仕事に何%くらい発揮していますか?」
と問うと、70%や50%という意見も多くある中で、90%や100%など一人ひとりのポテンシャルを最大化できるかが、人材流動化の時代において非常に大事なことです。

一人ひとりの人的資本に直接接点を持つのが管理職であり、人的資本の最大化のために、管理職はどのようなスキルを持つべきか、まとめてみたいと思います。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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人的資本経営時代の管理職に必要な7つの力

人的資本時代の管理職に必要な力として以下にまとめてみます。

まず、人的資本を伸ばす能力として、「キャリア支援力」と「強み発見力」が挙げられます。
「キャリア支援力」とは、ポジションを重視した組織内キャリアではなく、人的資本に注目した個人のキャリアを支援するものです。
「強み発見力」とは、自分のコピーをつくる育成ではなく、それぞれのメンバーの強みを引き出す能力です。

次に、人的資本を活躍させる能力として、「仕事アサイン力」と「チームビルディング力」が挙げられます。
「仕事アサイン力」とは、メンバーに対して画一的に関わるのではなく、それぞれの強みにフォーカスした個別アプローチがベースになります。
「チームビルディング力」とは、かつてのような上意下達ではなく、メンバーの力がスムーズに発揮できるフラットなチームづくりのために必要です。

そして、チームに人的資本を投入する能力として、「人材獲得力」と「オンボーディング力」が挙げられます。
「人材獲得力」の前提にあるのは、人材は受け身的に与えられるものではなく、管理職が自分から獲得していくものであるという考え方です。
「オンボーディング力」とは、新しく受け入れたメンバーをチームに当てはめるのではなく、新しいメンバーの強みを活かして新たなチームをつくっていくということが基本となります。

最後に、チームの人的資本と経営戦略をつなぐ能力として、「全体俯瞰力」が挙げられます。
「全体俯瞰力」とは、近視眼的に自分のチームだけを見るのではなく、経営戦略との連携を重視するということです。
こういった能力の強化が求められてきます。

求められる管理職のアップデート

人的資本経営を通じて組織を強くするためには管理職の力が重要です。
だからこそ企業としては、今までのやり方をアップデートし、新たなマネジメントスタイルに転換できるように支援することが大事です。

また、情報開示のために人的資本情報を収集しようと思っていても、メンバーと管理職との間に信頼関係が無かったりすると、一人ひとりの”正しい”データが収集できなくなる可能性もあります

人的資本経営実現のキーとなる管理職のアップデート。
それを支援するためにも、弊社は、

「人的資本の活かしかた」
組織を変えるリーダーの教科書

という書籍を7月末日にアスコム社から発刊いたします。
新しい時代に向けて、何かお役に立てれば幸いです。


■プロフィール
上林 周平(kambayashi shuhei)

大阪大学人間科学部卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。
2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施。その後、商品開発責任者として、新入社員〜管理職までの研修プログラム開発に従事。
2003年より、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。
2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。
2016年、若手からのリーダーシップを研究するLeadership Readiness Lab設立し、代表に就任。
2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメントを高める支援を行う株式会社NEWONEを設立。
米国CCE.Inc.認定 キャリアカウンセラー