凸版印刷株式会社様の事例紹介

テレワークはマネジメントの基本を見直す絶好のタイミング ~管理職の意識転換を後押しして若手が活躍できる組織へ~

凸版印刷株式会社様

[対象] 管理職
[導入サービス] テレワークマネジメントセミナー

[実施概要]
テレワーク環境におけるマネジメントのポイントや、メンバーのエンゲージメントを高める具体的なかかわり方について、西日本事業本部の管理職約120名を対象に1.5時間にてテレワークマネジメントセミナーを実施。

[スピーカー]
凸版印刷株式会社 西日本事業本部
総務部 課長
阿保 志津恵様

株式会社NEWONE
代表取締役社長
上林 周平

コンサルタント
伊藤 愛

― 今回、テレワークマネジメントセミナーを実施するに至った理由・背景について教えてください。

阿保様:ここ数年、若手社員と上司・先輩とのコミュニケーションが随分変化してきていると感じていました。その変化にお互いがなかなかうまく歩み寄れず、特に上司は、自身が若手だった頃に教わったやり方で接してしまう傾向があります。「昔はこうだった」と言われても、今の若手社員には受け入れ難いギャップがあり、それが年々大きくなっている印象がありました。上司側からも、若手社員とどうやって接して良いかわからないという声も多く、双方から悩みの声が高まっており、マネジメント層に対して気づきの場をつくる必要があると思っていました。そんな矢先にコロナの影響を受け、テレワークを取り入れた働き方の変化により、マネジメントやコミュニケーション手法も見直す必要がでてきました。
ただでさえコミュニケーションが取りづらいという声があった中、さらにテレワークになったことで本当にメンバーのことが見えなくなってしまうのでは?という危機感から、テレワークマネジメントについて学ぶ機会を早急につくりたいと考えました。NEWONEさんから定期的に来るメールマガジンの中に、「テレワークマネジメントセミナー」というキーワードを見て、これだと思いご連絡させていただきました。内容も弊社の課題とマッチしていたので、まずはここから始めてみようと思いました。

― テレワークで、マネジメントや育成をする中で一番難しいと感じることや、課題はどのようなものが挙げられますか?

阿保様:テレワークの環境が整備され、業務指示などのコミュニケーションは問題なくとれるようになりましたが、対面の機会が減ったことで汲み取れない心理的なものや温度感を伝えることに課題を感じています。特に2020年4月入社の新入社員は、入社後ずっとオンライン研修だったこともあり、周囲との関係性が築けないまま職場配属、OJTがスタートし、従来どおり育成ができるのか不安がありました。職場での何気ない会話や移動中のコミュニケーションの機会が限られる中で仕事を進めていくことに、ブラザー・シスターや上司は苦戦していたようです。新入社員の立場からわからないことをなかなか言い出せず、またそれを察知して上司がサポートすることもできないため、認識のズレに気づきにくいという難しさがあります。

「今変われなければ、本当に変われない」管理型から支援型へ

― 本セミナーを実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えて下さい。

阿保様:まずは、マネジメントの基本的なことをしっかりおさえていただけたと思います。上林さんから、基本はテレワークであってもそうじゃなくても変わらないというお話があったのですが、「あ、そうだな」と皆ハッとさせられたと思います。テレワークだから何か特別なことをするのでなくて、マネジメントの基本的なことをおさえることが大前提であり、その上でテレワークでのプラスアルファがあるということが非常に大きな気づきでした。当社の場合、この機会に改めてマネジメントの基本の「き」をおさえられたことや、これから求められるマネジメントについて学べたことは非常に良かったと思います。
また、若手とのギャップに課題がある中で、若手の強みを見出し、発信の機会を与えることが必要というお話を聞いて、できていなかったと気づいた人も多かったようです。テレワークだからこそ、雑談を含めたコミュニケーションの大切さ、メールの文面だけでは伝わらない思いの伝え方を意識するようになった人もいます。
マネジメントの手法も、「管理型から支援型に変えていかなくてはならない」と理解はしていましたが、どのように変えていくのか具体的に落とし込めていませんでした。当社はこれまで仕事のスタイルやマネジメント手法をなかなか変えづらいという課題がありました。しかし、今これだけ世の中が変化しているのだから、このタイミングで変わらなければ、本当に変われないだろうと思いました。今の時代に求められるマネジメントを、管理職の方におさえていただく絶好のタイミングだったと思います。西日本事業本部の幅広い年代や職種の管理職がオンライン上で一同に受講できたことも良かったです。効果としては、まだまだこれから様子を見ていく必要がありますが、これをきっかけに、今後自分達でも何か取り組みをやっていかなければならいという話も出てきていますので、管理職の意識や行動の変化が若手にも伝わると良いなと思っています。

― 今回は1.5時間という限られた時間で、マネジメントの基本的なことをやらせていただきましたが、次はこんなことを学んでほしいと思うことは何かありますか?

阿保様:本当はもっと長い時間をかけてグループワークをやった方が良かったと思うのですが、学んだことを実際に現場でどう活かしていくのか、どう考えていけば良いのかという落とし込みの部分をしっかりやれると良いなと思っています。管理職が実際に現場で抱えている課題やテーマを引き出しながら継続できると良いですね。

― 今回、NEWONEにお任せ頂いた理由について教えてください。

阿保様:NEWONEさんを知ったきっかけは、働き方改革ゲームです。トライアルで実施させていただき、すごくおもしろいなと思いました。ゲーム感覚で楽しみながら学び、気づきが得られることが印象的でした。他とは違う研修になるのではないかという期待感や、セミナー内容が弊社の課題ともマッチしていたことが今回ご依頼させていただいた理由です。

― ありがとうございます。テレワークマネジメントセミナーは、どんな組織にお勧めしたいですか。

阿保様:今多くの企業でテレワークが行われている中、マネジメントが100%うまくいっていると言える企業は少ないのではないでしょうか。業界の特性や違いはありますが、マネジメントの課題はどこも抱えていると思います。また、マネジメントの基本的な内容になっているので、早い段階で実施することも大切ですね。特に新任管理職や、その手前のマネジャー候補となる層にも良いのではないかと思います。組織として管理職は育てていく必要がありますので、管理職になるまでに必要なことを少しずつ学んでいき、経験していくことが必要だと考えています。事前に知識を得ることで自信にもつながりますし、管理職になることを前向きに捉える機会にもなると思います。どうしても、今の管理職は求められることが多く、働き方も多様になりマネジメントの難易度が高まっています。早いタイミングから管理職候補者の育成に力を入れたい、また組織として後押ししたいと思っている企業様にはお勧めです。

― ありがとうございます。コロナ禍がしばらく続くことが予想される中、今後どのような組織づくりを目指していきたいですか?

阿保様:もっと若手一人ひとりの強みを活かせる組織にしていきたいと思っています。そのためには、管理型のメリットも生かしつつも、支援型のマネジメントへの転換を図っていきたいと考えています。なぜ支援型を目指すのか、どこに管理型の限界があるのかなどを経営層、管理職、監督職それぞれに合わせた学びの場を作り、意識改革、組織変革に結びつけていけたらと思っています。

― 本日は、貴重なお話をありがとうございました。貴社の人材育成に貢献できるよう、我々も引き続き邁進してまいります。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

◆プログラム概要

▼詳細はこちら
https://new-one.co.jp/service/archive/telework/

◆受講者アンケート(一部抜粋) 

・テレワークの管理には苦手意識もあったが、マネジメントの基本に忠実に、少しの味付けをすればよいということがわかり、ポジティブに捉えられるようになった
・約30年前のリゲインの時代とは違う、自分が受けてきたマネジメントとは違う手法が今求められ必要とされていることへの気づきでした。もちろんわかってはいましたが、どうしても自身の経験値で進めてしまうこともあるため、本日の研修を通じて得た学びで今後取り組んでいきたいと思います
・コミュニケーションが取りづらいこの状況だからこそ、エンゲージメントが重要であるということが新たな気づきだった
・テレワークにおいては、メンバーとの目標を共有するために、背景を含めストーリーで話をしていくことが大事だということがわかった
・管理型マネジメントから支援型マネジメントに変えていく重要性を学んだ
・部下との信頼関係を構築し、対等な目線をもってコミュニケーションに取り組むことや、背景をしっかりと説明し納得感を高めることが大事だと理解しました
・目先の効率よりも、まずは部下に任せて待ってみようと思いました
・不安にしない、信じることから始めたいと思います
・基本は同じでも、時代の変化に伴いマネジメントの考え方の変化が理解できました
・講師の方からの説明はもちろん、他の管理職の方々の取り組みもわかり良かった

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

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