株式会社池田模範堂様の事例紹介

自分なりの“意味合い”を大切にした若手社員研修 ~「自律・協働」をテーマに、次の100年を見据えた組織づくり~

株式会社池田模範堂様

[導入サービス]
・新入社員研修
・2年目社員研修
・3年目社員研修
※いずれも中途入社者を含む

[実施概要]
社員1人ひとりに求められる心構え「自律・協働」を自分事化し、職場で実践できることを目指し、新入社員研修、2年目社員研修、3年目社員研修を実施した。

[スピーカー]
株式会社池田模範堂
経営推進部 人事グループ 人財開発チーム
田近 淳様

リーダー
加治 真実子様

高田 美紀様

株式会社NEWONE
マネジャー
小野寺 慎平

コンサルタント
鏑木 亜紗実

― 貴社の事業内容や組織風土について簡単に教えてください。
田近様:当社は、医薬品の開発・製造・販売まで幅広く手掛けており、主力商品には「液体ムヒS2a」があります。会社としては「変身への挑戦」を経営スローガンに掲げ、領域を「虫刺され・かゆみ止め分野」から肌トラブル全般を見据えた「肌分野」に拡大して、様々な挑戦を行っています。組織風土としては、真面目で温厚な社員が多く、1人ひとりが「挑戦」に向けてコツコツと取り組んでいます。
加治様:社外の人からは、「廊下ですれ違う時などに誰もが明るく気さくに挨拶をしてくれますね」と驚かれます。社長自身が社員を大切にしたいという想いが強く、社員同士の関係性をとても大切にしています。
― 今回、新入社員、2年目、3年目と若手社員に注力して、本研修を実施するに至った背景・理由について教えてください。
田近様:当社には社員に求める心構えとして「自律・協働」があります。今回新たに1年目~3年目まで各年次で目指す姿を再定義しました。その目指す姿に合わせて、一貫性を持った研修を企画検討を行いました。今の若手社員は、自分なりの考えをしっかりともっているので、自分にとっての「意味合い」を重視する傾向があると感じています。研修で「自律・協働」をお伝えする際もなぜそれが大切なのか、自分なりに必要性や意味合いを考え、その上で実際の仕事ではどのような意識・行動をしなければいけないのかというところまでイメージを持ってもらいたいと思っていました。そのためには「やらされ感」で研修を受けるのではなく「主体的」に研修に臨んでもらえる設計が必要でした。そんなときにNEWONEさんとお会いしました。若手社員の傾向を踏まえた上で、①自己理解、➁自己決定、③意味づけ・捉え直しをポイントに「主体的に行動したいという意欲を引き出す」ことをテーマに研修提案をいただきました。内容が当社にフィットしていると感じ、新入社員から2年目、3年目研修を一貫して依頼させていただきました。
加治様:これまでの若手社員育成には、年次によって成長にバラつきが出るという課題がありました。そういった課題に対してNEWONEさんからはノウハウを提供いただく等サポートをして頂きました。

「自律・協働」を自分の言葉で語り、職場で行動できるレベルを狙った

― この研修によって、受講者がどうなることを期待していましたか?
田近様:目指す姿として年次ごとのレベル感の違いはありますが、共通して言えることは『「自律・協働」とはどういうことですか』と聞かれた時に、自分の言葉で言えて具体的に行動できる状態になることを期待しました。
― 実際、本研修を実施してみた率直なご感想や、感じられた効果があれば教えてください。
田近様:これまでの研修では、職場に戻ったときに「自律・協働」をどう行動につなげていくのかというイメージを持たせるところまで把握することができていませんでしたが、今回「自分なりに理解できた」、「具体的な行動のイメージができた」という声もあり、行動のイメージをもってもらえたと感じています。
高田様:山田講師にはうまく受講者の主体性を引き出していただき、厳しさの中にも共感性のある研修を実施いただけたと思いました。「自律・協働」の視座をそれぞれの年次に求められるレベルまで高め、各人が具体的な行動に落とし込めるよう導いていただけたことが、職場接続のうえでも効果的であったと感じました。
― 何か印象に残っているワークなどはありましたか?
田近様:新入社員研修の同期同士で学びを深め合うというプログラムは非常に印象に残っています。講師から一方的に教えてもらうのではなく、皆で考えを深めていくという立て付けは今回のテーマでもある「自律・協働」に非常にマッチする内容でした。2年目・3年目研修も自分事に捉えて考えるワークが豊富で、受講する側の気づきが深まる設計になっていることが印象的でした。
高田様:付け加えて当社の若手社員研修は、新卒社員と中途入社の社員が一緒に受講しているのですが、多様なバックグラウンドから自分には見えていない視点からの話を聞くことが出来るので、双方にとって気づきが得られる機会となっています。NEWONEさんにもその点を活かした企画にしていただきました。

“意味合い”を重視する若手社員の傾向を活かした育成が必要

― 若手社員の傾向として、以前と比べて変化していると感じることがあれば教えてください。
田近様:先程も少しお伝えしましたが、自分にとっての「意味合い」を重視する傾向があると感じています。これまでのようにただ集めて教える研修のやり方では“研修は会社から指示されたから受けている”、“講師から正解を教えてもらえるところ”と受動的な状態になりがちで、自分にとっての意味を感じられないまま研修が終わってしまいます。そうならないように受講者の”意味合い“を踏まえた研修のつくり、例えば研修に入る前に自分のどんな課題が解決できるのか、何のために受けるのか自分なりの目的を考えてもらい、”この機会を自分ならどう活かせるか“と受講者が研修を主体的に受講できるようにすることが必要になってきたと感じています。
高田様:良い意味で自分の考えをしっかり持っている若手社員が多いと感じます。会社から指示されたことを理由に行動に移すのではなく、その課題感や目的が自身の目指す方向とズレていないかを都度確認し、納得したうえで動く、この姿勢の重要性は、若手社員だけでなく既存社員も同じだと感じています。
加治様:キャリアという観点で言うと、年々キャリアは自分でつくるもの、自分のキャリアは自分で選択していきたいという人が増えていると感じています。キャリアを自分で選択していくためには、物事を自律的に考える力が必要になるので、今回のような若手の傾向に沿った育成や研修を考えていく必要があると感じています。
― 今回、NEWONEに若手社員の育成をお任せいただいた理由について教えてください。
田近様:NEWONEさんのことは、HRカンファレンスの講演をきっかけに知りました。講演では、若手社員の傾向や変化をしっかりと捉えておられ、「これからの育成においてはメンバーを指示して受け身的に育成するのではなく、主体的に関わってもらうようにすることが大切な観点」というお話を伺い、まさに当社の課題にフィットする内容だと思いました。ディスカッションを進めていく中で、当社の要望や理念をご理解いただき、フレキシブルにご対応いただけたことも非常に良かった点です。また今回は、研修で学んだことをそこで終わらず「職場で活かす」という点も重視していました。打合せを重ねてそこも踏まえたご提案をいただけましたし、コロナ禍もありましたのでオンライン研修のノウハウや実績が豊富であったこともお任せした理由です。

培ってきた強みは変えずに、今後100年を見据えた組織づくり

― 今回のような研修は、どんな組織にお勧めしたいですか。
田近様:環境変化が激しい時代ということもあり、社員が自律的に考えて行動することは、今後益々重要になってくると考えています。社員の自律性を活かしていきたい・伸ばしていきたいと考えている組織にお勧めしたいと思います。
加治様:若手社員の育成に悩まれている組織にはお勧めです。教育担当者や管理職が若い人の感覚についていけなくなっていることに問題意識を持っている組織は多いと思います。NEWONEさんであれば若手の傾向を踏まえたご提案をいただけると思います。
高田様:社員に自律することを求め、若手社員に早い段階から活躍してもらいたいとお考えになる組織にはマッチするのではないでしょうか。今後も会社を存続し成長させていくためには、若手社員の育成と自律は必要不可欠な要素であると思いますので、未来に目を向けた人材育成をされている企業様であれば、どんな組織であってもお勧めできると思います。
― 今後どのような組織をつくっていきたいですか?
田近様:社員がイキイキと働ける組織を創っていきたいです。当社は100年後も成長していく会社を目指しています。成長とは単に売上を伸ばしていくということではなく、社員・お客様・取引先の皆様など当社に関わる全ての方々に喜んでいただき、その輪を広げていくことです。そのためには輪を広げる主役となる社員1人ひとりがイキイキと働いていることが前提になると考えています。
加治様:田近と同様に100年後も成長していくには、どういう変化をしていくべきか「組織」と「人」の両面から考え、次の100年にフィットした組織をつくっていきたいと思っています。また、当社の強みは1番手商品です。“お客様にとってよりよい商品を届けたい”という商品に対する向き合い方や真摯さ等は変えずに、変えなければいけない部分は柔軟に変えて発展していければと思っています。
高田様:今までと同じやり方では、これから先は通用しない面も出てくると思います。若手社員をしっかりと育成すると同時に若手社員が活躍できる組織づくりに注力していきたいと思っています。
― 本日はお忙しい中、貴重なお話をお伺いさせていただきありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いします。

プログラム概要

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