コクヨマーケティング株式会社様

「コクヨマーケティングを好きになってほしい」
~仲間が好き、仕事が好きという人を増やしたい~


※写真(左から)NEWONE 取締役 権 海瑩 コクヨマーケティング(株)コーポレート本部 人事部 部長 多賀 正浩様 NEWONE コンサルタント 小野寺 慎平

[導入サービス]
・正社員登用研修 (2017年中途入社者)
・新入社員研修 (2018年中途入社者)

[実施概要]
風土醸成のため、中途採用した方を対象に、コクヨマーケティング社で働くことの不安を解消し、前向きな意識を醸成することを目的に、内発的動機の明確化や、主体的に周囲へ働きかけるリーダーシップ力を鍛える研修を実施。また正社員登用前のフォローアップ研修を実施することで、会社からの期待を再認識し現場での行動を促進する。

トップダウン方式から風土醸成へ


- 本日はどうぞよろしくお願いします。改めてとなりますが、コクヨマーケティング株式会社は、どのような歴史がある会社なのかお伺いできればと思います。

多賀様:コクヨマーケティング株式会社は、コクヨ株式会社の子会社になります。コクヨ株式会社が製造したものを販売する営業会社になります。弊社は、生い立ちが複雑で、元々は販売店という形で各都道府県に点在しておりました。それが各地区で吸収合併し、例えば広島の販売店が、コクヨ中国販売へ統合されるなどの統廃合が繰り返されて、2007年にコクヨマーケティング株式会社として設立されました。昨年10周年を迎え、今年で11年目になります。
2007年の統合当時は正直、かなりバラバラでした。日本企業の中でも稀有な会社だと思っているのですが、各販売会社が合併してできた会社ですので、それだけの数の会社の出身社員がいます。そのため、様々な企業理念を持たれていたり、いろいろな考え方を持たれた方が集まっている会社です。2,3社の合併ではなく、5、60社が一同に合併したような煩雑さがあるのです。そこに対してトップダウン方式で、様々な経営方針が出されてきました。とにかく、会社としては一つにしていくという強い想いがあり、設立当初から人事制度なども一つにして、問答無用でやってきたところがあります。これだけ多くの会社が統合されているため、非常に難しさがありました。ようやく、均一化の目途がたってきた3年前に、社長が風土醸成という経営方針を掲げて、トップダウン方式から、今度は現場と一体になって取り組んでいこうと方針を変え、今はまだ過渡期といったところになります。

- ありがとうございます。会社を一つにしていくという想いのもと、トップダウン方式でやられてきたとのことですが、社内はどのような状況だったのでしょうか?

多賀様:正直、統合当初は歪みが大きかったです。元々地区の販売会社に入社した方は、コクヨグループに入りたいというよりは、地元の会社で定年まで一生懸命働ければいいという方が多かったです。そんな中で、コクヨマーケティング株式会社になったということは、コクヨグループの方針に従わなければならないため、転勤や新たな評価制度も入ってくるといった中で、それが受け入れ難い人は、退職していくということもありました。かなりシステマチックに、方針や人事制度を合わせるといったところから入っていったため、反発や歪みが大きかったです。しかし、会社を一つにしていくためには、トップダウン方式で強制的にやらざるを得ない面がありました。

- なるほど。それは非常に難しいことですね。統合当初と比べて改善できた点や今現在の問題意識などはありますか?

多賀様:良くなったところの1つは、3年前から全国規模の採用活動を展開したということです。もう1つは、処遇が改善されてきていることです。人事制度が本体と一緒とは言え、処遇には違いがありましたが、福利厚生や給与は徐々に上がってきています。こういった目に見える形では、採用や育成、処遇改善など取り組んできておりますので、以前と比較すると良い方に向かっています。
一方で、現場の実感はあまりありません。理由としては、そもそもこれまでの経緯があり、トップダウンでかなり強制的にやってきたため、現場には不信感というか不安感があり、まだまだ信頼できていないところがあるのだと思います。採用なども、全国の拠点や部署の全部には網羅できないため、私たちの部署には入って来ないではないかという不満の声もあります。どんなに網羅的だと思っている施策でも、実は現場からしてみれば届いていなかったり、逆効果になってしまったりしているところがあります。

- 今後どんな風土を目指していますか?

多賀様:風土を変えるという方針が出た時に、我々の方で風土サーベイを実施しました。毎年実施していて、今年で3年目になります。風土サーベイを取り始め、並行して先程申し上げた採用育成や風土醸成をやっているため、まわりから見たらサーベイ結果が上がっていると思われるかもしれません。しかし、実はサーベイ結果は落ちています。その事実は、我々として真摯に受け止めながらも、一方で、プラスの要素も2つあると思っています。
1つ目は、サーベイの回答率が上がっていることです。初年度は70%、昨年は85%、そして今年は90%を超えました。そもそも風土や現場に関心がなかった人が、関心を持ち始めたと捉えています。これだけ困っている、変えてほしい、自分も何とかしなきゃと思う人が増えているからだと思っています。回答率が減ってしまうと無関心、あきらめになってしまうので、ここは良い意味でプラスに捉えています。
2つ目は、過去の経緯があったものの、3年間やってきていて、我々も現場の声を拾って一緒に良くしようとしてきていますが、現場も、まずは自分たちでやろうよと、会社に期待するだけではなく、自分たちもここはよくないと思うことがあるなら変えてみようよと。その上で、どうしても現場だけではできないということがあれば、部長なり人事なりに言っていこうよと、何でもかんでも会社のせいにするような意識はやめようということを昨年くらいから言えるようになりました。これがもっと現場で当たり前のようにできるような風土になったら、最終ゴールかなと思っています。

心の支えとなるのは“仲間や仕事が好きという気持ち


- 3年前から採用をしてきた中で、そろそろ育成と思ったタイミングは、何がきっかけだったのでしょうか?

多賀様:先程、弊社の生い立ちをお話しましたが、そもそも育成を会社としてあまりやってきませんでした。もちろん、現場での育成はやっていたと思いますが、コクヨマーケティングという会社になってから、体系立ててやるということができていませんでした。ただ、採用を始める前のタイミングで育成をやったとしても、そもそも対象者がいなかったり、いつも同じメンバーだったりというのもありましたので、やることのメリットや効果も計れませんでした。やはり採用と育成は連動させるものだと思うので、タイミングとしては採用を本格的に再開した年に準じて育成を開始しました。

- 中途採用で入社してきた方に対して、どんな想いがあって今回の研修を企画されたのでしょうか?

多賀様:研修にはいろいろ種類があると思うのですが、大きく分けると心に訴える研修とスキルを磨く研修の2つがあると思っています。コクヨマーケティング全体としては、ハート(心)の方を大事にしています。スキルは、オプションの研修があるため、手上げ方式の方がいいのかなと思っていますが、ハート(心)の面は共通で求めている研修ですので、会社としてやるべきだと思っています。我々はあくまで採用戦略として、まじめで一生懸命で、コクヨマーケティングに興味がありますって人を採用しています。そのため、経験もバラバラでかなりいろんな方が入ってきます。一旦過去の経験を振り返ってもらい、コクヨマーケティングはこういうことを大事にしている会社だと理解してもらった上で、これからどうしていくのか、自身のありたい姿を明確にしてほしいなと思い、そういう研修を組みたいなと思っていました。

- そのような中で、NEWONEにお願いした理由は何でしょうか?

多賀様:先程もお話しましたが、研修にハート系とスキル系があるとしたら、大前提としてハート系を選びたかったというのがあります。また、我々の会社は、これだけ多くの人が集まっていて、かなり煩雑な面があるので、こちらの要望に柔軟に対応いただけるところが良いなと思って探していました。そこで、コクヨ本社人事に、こういうことをやりたいんだけどマッチする会社さんを知っていたら教えてほしいと言ったところ、NEWONEさんをご紹介いただきました。そして、実際お会いし、お話する中で、ご提案いただいた資料を見てこれは間違いないと思いましたので、お願いさせていただきました。
また、実際ご一緒する中で、研修単独を成功させようというところも、もちろん感じられたのですが、コクヨマーケティングがどんな会社で、こういう歴史があって、何に困っていて、採用と連動しているところなどをご理解いただき、すべて網羅した上で、研修を設計いただけたところが一番ありがたいなと思っています。また、研修の前後にどんなことをやっているのかヒアリングいただいたり、内省させたいならこういうことをやってみてはいかがですか?などアドバイスをいただけたり、研修だけではなく、育成全体を成功させようとしていただけたことも非常にありがたかったなと思っています。

- ありがとうございます。多賀さんがおっしゃるハート(心)の研修とは、具体的にどんなことを指していますか?

多賀様:シンプルにひと言で言うと、コクヨマーケティングを好きになってほしいと思っています。自分が配属された仕事、職種を好きになってほしいなと思っています。なぜなら、会社に入ると色々つらいこともありますし、嫌なこともありますが、その時の心の支えとして、「この会社が好きだからがんばろう」とか、「この現場が好きだからがんばろう」と言ってほしいなと思っているからです。この先、労働人口が減っていく中で、我々の今の事業が爆発的に伸びるかというと、そうは言えないところがあります。今のお客様を大切にしながら、提案を工夫したり、改善しながらやっていくことになります。処遇に関しても改善はできるものの限界がありますので、そこで社員の心の支えとなるのは会社が好きだから、今の仕事が好きだからという気持ちかなと思っています。かなりベタで、古い会社みたいですが、私は、会社が好き、仲間が好き、仕事が好きって人をどんどん増やしていきたいなと思っています。

- そういった会社が好き、仲間が好き、仕事が好きって人を増やすために、今現在足りないと思うところがあるとしたらどんなところになりますか?

多賀様:育成というところで、まだまだ温度差があって、人によって全然違います。新人に原因があるという面は置いといて、やはり受け入れる現場の方に課題があると思っています。長年やってなかったことももちろんあるものの、きちんと新人と向き合ったり、同僚や会社と向き合って、想いを丁寧に伝えるところがまだまだ欠けていると思います。

- 改めて、今回ご一緒させていただきましたが、実施してみていかがでしたでしょうか?率直なご感想をお聞かせください。

多賀様:改善点はあるものの、過去まったくやっていなかったので、よくここまで持ってこれたなと思っているのが正直なところです。全国に拠点があって、人数も多くて職種もあるので、たった1日でも集めるのが大変です。ただ、年に1度くらいは、直接会って話した方が、元々の主旨でもある同期の絆ができるのかなと思っています。研修と並行して、我々人事がフォロー面談をしているのですが、その中で仕事で困った時、同期にLINEやメール、電話をしたりして相談をするという話を聞いて、そういったつながりがこの研修を通じてつくれたんだということに確信が持てたので、1日で1ヵ所に集めるこのやり方が今は良いなと思っています。

また、3年で3割が辞めてしまう時代で、中途で入ってくる方々は、みなさん心のどこかに後ろめたさがあり、次はがんばろうと思っている方が多いように思います。ただ、採用面接しているとわかるのですが、中途の方々は、現場に一人で入っていく不安や、放っておかれるのではないかという不安を抱えています。そんな時に、今年中途は30名入るんですと言うと、そんなにいるんですねとほっとされる。中途といえどもやはり新人ですので、他にも同期がいて集合研修で一緒になることで、より絆が深まっていくのかなと思います。同期の絆を強くすることが、コクヨマーケティングで働くことを好きになってもらうというところにつながってほしいなと思っています。

- 多賀様から見て、会社が好きな人の特徴って何かありますか?

多賀様:私は元々営業だったのですが、世の中の営業という仕事もいろいろある中で、コクヨマーケティングの、特に家具系の仕事は結構特殊だなと思っています。自社製品をお客様にお届けしてお金をいただくことが一般的に多い中で、コクヨマーケティングでは、こういった空間を作ってくださいと言われて、ゼロベースで作っていくことが仕事になります。そのため、一人で完結できる仕事がほとんどなくて、設計や施工管理を自分でつかまえたり、お客様と何度も打ち合わせをしなければなりません。一つの仕事に対して、ものすごい人がかかわってくるため、かなり時間も手間もかかります。この仕事は、人が好きじゃないとできないです。一つの物件で、様々な人間関係ができるので、次の物件ではこうしようとか、あの時助けてもらったから今回は自分が助けようなどと、そういった関係性ができてきます。人が好きな人は、仕事や会社が好きになっていくし、それがもっともっと広がっていくと良い会社になるのかなと思っています。

- トップダウンからボトムアップに風土を変えている途中だと思いますが、ここから2、3年後どんな風土、組織にしていきたいと思っていますか?

多賀様:現場の人は、会社や経営に対してかなり構えます。なので、できるできないは別として、会社と現場の距離がもう少し縮まるといいなと思っています。経営と現場の距離が近づき、意見交換やディスカッションするだけで、解決できるものがたくさんあると思っています。お互い自責で問題を捉えて、話し合いができれば、もっともっと良い会社になるのかなと思っています。

- 今回このようなご縁と機会をいただき、NEWONEとしても貴社のお力になれるよう邁進していきたいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日は、貴重なお話をお伺いさせていただき、ありがとうございました。

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