(2)首都大学東京オープンユニバーシティー様

“今、企業に求められる「生産性の向上」”というテーマで、依頼を受けて講演を行いました。

今、企業に求められる「生産性の向上」

首都大学東京オープンユニバーシティー様 2018年1月25日開催講座

株式会社NEWONEの権です。本日はよろしくお願いします。

本日は、“今、企業に求められる「生産性の向上」”というテーマでお話させていただきます。「生産性」というキーワードも、最近では様々なところで叫ばれています。なぜ、今「生産性向上」が求められているのか、叫ばれている背景には何があるのか、また、生産性を高めることによって何がしたいのか、具体的に企業で何をしたら生産性が高まるのか、様々な切り口からお話させていただければと思います。

新時代の「働き方」に必要なものとは?


先週は、「人生100年時代の働き方 -働き方、キャリアデザインを描く-」というテーマでお話させていただきました。(前回の講演はこちら
「人生100年時代」に向かう中で、画一的な働き方ではなく、副業・兼業や、フリーランスなど、様々な働き方を自ら選んでいく時代になるとお伝えさせていただきました。

本日の日経新聞の一面にも、「働き方改革」に関する記事が取り上げられています。「働き方改革」というキーワードを目にしない日はないくらい、色んなところで叫ばれています。

みなさんは「働き方改革」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
政府のホームページでは、以下のように定義しています。

また、働き方改革の基本的な考え方も掲載されております。

日本経済再生に向けて、最大のチャレンジが「働き方改革」である。働く人の視点に立って、労働制度の抜本改革を行い、働く方一人ひとりが、よりよい将来の展望を持ち得るようにする。働き方改革こそが、労働生産性を改善するための最良の手段。

昨今、働き方改革が叫ばれるようになった背景には、長時間労働の是正だけではなく、労働人口の減少から労働生産性の向上が求められていることや、長寿化、AI・ロボットによる第4次産業革命、グローバル競争など複数の背景、要因がある中で、働き方改革を推進していこうという流れがあると捉えています。

働き方改革にどんなイメージを持っているかを調査したアンケート結果があります。

これを見ると、中には働き方改革って何?実感ができないといった声もあります。このような声は、上記のデータ結果から見ると、有給休暇が取りにくい、残業が減らない、テレワークや在宅勤務が導入されていないなどの現状から出ているのかもしれません。逆に言うと、これらが実現されれば、働き方改革が推進されていると実感できるのかなと思っています。

実際に働き方改革の取り組み事例や、取り組んでいる企業で働く人の声を集約すると、主に、時間や場所に関する課題に対しての取り組みは進んでいて、「残業が減り、有給休暇が取りやすくなった」ということが言えそうです。このように、働く時間や場所、休暇の話は大事なことではありますが、本当に働き方改革で取り組むべきところはどこなのか、ということも考えていかなくてはいけないと思っています。

みなさんは、働き方改革を通じて、個人として会社としてどうなって欲しいと思いますか?また、働き方改革が進む先には、どんな世の中が待っていると思いますか?

これが、正解という訳ではないですが、私なりに整理すると、取り巻く環境は、労働人口は減少しているが、長寿化が進んでおり、AI・ロボットによる自動化で人の仕事を奪っていき、グローバル競争があり、一億総活躍の時代という世界観がある中で、今、働き方改革を推進していこうと叫ばれています。

1. 同一労働・同一賃金
正規、非正規の雇用形態や、給料が云々という話も大事ではありますが、そこが本質ではなく、同一労働・同一賃金が進む先には、人に仕事が与えられるのではなく、「仕事に人が割り振られていく」そんな世の中が待っているのではないかと思っています。つまり、年功序列がいよいよ終焉をむかえるのではないかと考えています。

2. 長時間労働の是正
健康の面から考えても、長時間労働を是正することは正しいことですが、単に残業が減ってよかったという世界が待っているわけではないと思っています。ここの本質は、時間をかけて一生懸命成果を出すことから、「短い時間で成果を出す」ことが求められてくると捉えています。脱時間給制度の話も今国会では出ていますが、私は、残業代は廃止になっていく流れにあると思います。残業代がでれば、残業してお金を稼ぎたいと考える人はでてきます。これは人として当たり前の心理です。しかし、なくなれば時間内に成果を出すことにおのずと意識は行きますので、結果生産性は高まると思います。

3. 単線的キャリアパス
マルチステージになり、いつでも、どこでも価値を創出できる人が必要とされる。定年80歳という時代が来る中で、40歳でも50歳でも自分を再創造できる人、今の自分を変えていける人が生き残っていくと思っています。

これらを踏まえると、残業を減らし家族の時間を大事にしましょうということではなく、待っている世界は、「決して気楽な働き方ではない 自ら価値を創出できる人が生き残っていく」のではないかと思っています。言い方を変えると、言われたことを言われた通りに確実にやる、ある種作業者的な仕事の進め方では認められなくなっていき、自分で新しいものを生み出していく、自分の責任で仕事をしていく、そんな世の中が待っているんじゃないかなと思っています。

では、自ら価値を創るとは、どんなことなのか?ということをこれから見ていきたいと思います。

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