奈良市役所様の事例紹介

組織を変革していくためには、“変える”という勇気を持つこと

奈良市役所様

※写真(左から)NEWONE コンサルタント 伊藤 愛 奈良市役所 総務部 人事課 課長 鈴木 千恵美様 総務部 人事課 課長補佐 西川 智宏様

[組織プロフィール]
奈良市は、戦後、日本文化のふるさととして多くの観光客を受け入れるようになり、奈良の持つ文化的、観光的価値を将来に生かしていく目的で、昭和25年には国際文化観光都市を宣言し近代都市を目指すとともに、隣接町村との合併を行い、観光都市としての性格を備える一方、京阪神のベッドタウンとして市西部や北部に近代的な住宅団地が次々と建設され、人口は急激に増加。市制100周年に当たる平成10年には、「古都奈良の文化財」として8資産群がユネスコの世界遺産に登録される。 また、平成14年4月1日には中核市に移行。さらに、平成17年4月1日には月ヶ瀬村、 都祁村と合併し、面積276.84k?、人口37.3万人となり、平成29年4月1日現在、面積276.94 k?、人口35.9万人となっている。

[導入サービス]
・ 部・次長級職員研修

[実施概要]
トップダウンで改革する組織ではなく、職員自らが行動できる組織にするため、部・次長級に対して、改めて自身の管理職としてのスタンスを再認識するとともに、これからの組織を担う課長級やメンバーの成長、変化をサポートできる立場として、かかわり方を見直すことを目的に、意識改革の管理職研修を実施。


ー 本日はどうぞよろしくお願いいたします。さっそくですが、今回、本研修を実施するに至った背景を教えて下さい。

鈴木様:奈良市役所では、これまでトップダウンで改革する組織から、市民目線で職員自らが行動する組織へと変革を遂げるため、各部局の責任のもと施策を遂行するという体制を構築したいと思っています。そこで、まずは管理職の意識改革が必要であろうということで、今回、部・次長級に向けて研修を実施させて頂くことになりました。

西川様:これまで、若手や中堅の職員向けには、指示待ちではなく、自ら考え行動する自律型人材を育成することを目的に研修を実施してきました。しかし、そういった若手・中堅を受け入れる職場の管理職に対しては、特に何もしてきていませんでした。やる気がある若手がいても、彼らの成長をさらに加速させられる管理職が少ないこともあり、まずは、受け入れる土壌をしっかりと作る必要があるということで、今回部・次長級に対して研修を行いました。

ー 今回、我々にお任せ頂いた理由は何だったのでしょうか?

鈴木様:NEWONEさんは、今回の趣旨である管理職の育成や組織開発を中心としたサービスを提供されているということもあり、また実績もあるとのことで、他の研修会社様の提案内容も含め検討させていただいた結果、最も自組織にマッチした内容であり、効果的に実施いただけるということでお願いさせていただきました。

西川様:よくあることなのですが、どうしても研修は一過性で終わってしまうことが多いです。受けている時は良いなと思っても、職場に戻ったら、馴染んでしまってすぐ忘れてしまうということがあり、貴社にご相談させていただいた際に、体系立ててやることが、一過性で終わらせないためには必要であるというアドバイスいただき、今回、部・次長級職員向けの研修をお願いさせていただきました。

ー ありがとうございます。実際、本研修を実施してみて率直なご感想や、感じられたことがあれば教えて下さい。

鈴木様:今回の研修は、今まで受けたことのないような内容で、新鮮だったというのが率直な感想としてあります。上林講師からも評価があったように、みなさん非常に意欲的に取り組んでいたなと思います。受講者である部・次長級にとっては、非常に深い気づきの場となり、有意義だったと思っています。この研修で得たことを、それぞれの職場に持ち帰って、維持して継続されていくことを、これからも引き続き見ていく必要はあるのかなと思います。

ー 組織に感じている課題や問題点はどのようなことがあげられますか?

鈴木様:団塊の世代が定年退職したこともあり、経験の浅い管理職が増えてきているなという実感がございます。管理職の育成についても、これまで体系的に行ってきたとは言えず、各職場で、たまたま良い上司に巡り合ったら、その人の真似をするというようなレベルであったかなと思います。また、管理職になられる方においては、保守的な考え方の方もいらっしゃいますので、変革ということに対して、前向きに受け入れ難い人たちがいるという点です。

ー 管理職の方に対して、どのような変化を期待されていますか?

鈴木様:奈良市の管理職にふさわしい姿とはどんな姿なのかを、まずは設定する必要があるかなと思っています。そこに向けて、管理職全体の層のレベルアップを行いたいと思っています。また、そんな管理職の姿を見て、若手・中堅の職員が目指そうとする雰囲気ができれば、組織全体の底上げになるのかなと思っています。

西川様:「変わる」ということは、とても難しいことだなと思っています。管理職自身も、トップダウンで言われたことをやるのではなく、自ら考えて行動できるようになってもらいたいですし、若手の考え方も受け入れ、こういう意見もあるんだなと思って、少しでも変わっていければ良いなと思っています。

ー 組織全体を変革していくためには、何がポイントとなるのでしょうか?

鈴木様:やはり、「変える」という勇気を持つということかなと思います。これまで、劇的に変えるということは、この組織ではやったことがないと思うので、現状を冷静に見て、何が足りないかということをそれぞれが判断して、変える勇気を持って行動していくことかなと思います。

ー これから奈良市役所をどのような組織にしていきたいですか?

鈴木様:繰り返しにはなりますが、トップダウンで改革というよりも、職員自らが発案し実行する、市民目線で動ける組織にしていきたいなと思っています。
変わらなければいけないという自覚や、今の状態が決してベストな状態ではないという危機意識は、徐々に多くの職員に広がっているかなと思っています。一方で、研修を拝見した中で、ワクワクしながら仕事をする職員が少ないというアンケート結果を聞き、ショックを受けました。管理職もそうですが、若手・中堅の職員がやりがいを持って、楽しんで、ワクワクしながら仕事をするような組織を作っていけたら良いなと思っています。そのためには、何が足りないのかを見直し、職員ひとり一人が自ら考え行動することで、改善していければと思っています。

ー 本日はお忙しい中、貴重なお話をお伺いさせていだき、ありがとうございました。これからも、貴組織の発展に貢献できるよう邁進していければと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。 

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