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新人が定着する会社が押さえている12 個の育成ポイントとは

新人が定着する会社が押さえている12 個の育成ポイントとは

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著者

阿部 真弥

著者

阿部 真弥

大学卒業後、株式会社NEWONEに創業メンバーとして参画。入社後、マーケティング部門で新商品開発に従事し、20代育成プログラムの立ち上げ、責任者を担当。現在は、HRパートナーとして新入社員育成から管理職育成まで幅広く、営業・プログラム開発に携わっており、新規開拓領域のマネージャーを務める。
また、新人・若手領域を中心に、ファシリテーターとしても活躍している。

NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。

どんな研修があるか見てみる

新卒採用で入社した新入社員が、配属先の職場に定着・活躍している会社では、どういったポイントを押さえたオンボーディング施策を実施しているのでしょうか。
今回は新入社員研修などの新卒オンボーディング施策を計画、実施する際に考慮しておきたい12個の育成ポイントをご紹介いたします。

新入社員がいかに早く職場に定着し、活躍できるかが若手育成の鍵に

少子高齢化や首都圏への若手人材集中などの環境変化により新卒採用の難易度も上がっていくなかで、第2新卒の採用市場がより活発傾向になるなど、せっかく採用した新入社員が職場に定着できず、早期に転職するという選択も容易になりつつあり、これまでの感覚や経験による新卒研修や、現場任せのOJTだけでは、新卒の定着を着実に進めるというのが難しい時代になりつつあります。

新入社員がいかに早く職場に定着し、職場に貢献・活躍している実感を得られているかどうかを、新卒採用・受け入れからOJTまでの一連のオンボーディング施策結果を総合的に分析することで把握し、施策を常に改善していくPDCAサイクルを回すことが若手育成施策の成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。

オンボーディングのフェーズに合わせたゴール設定

甲南大学の尾形 真実哉教授によると、オンボーディングには、新入社員研修などの「配属前育成」以外に「定着フェーズ(配属後1~6か月間目安)」と「貢献フェーズ(配属1年間目安)」があり、それぞれの状態に合わせたオンボーディングゴールの設定が重要であると述べられております。

この各フェーズでのオンボーディング・ゴールの設定を正しく行えているかどうかが、新入社員が定着する成否を分けていると考えられます。

オンボーディングが失敗するきっかけは「リアリティ・ショック」

そして、オンボーディングが失敗するきっかけは、リアリティ・ショックから生まれます。
新しい環境に入る際にぶつかる壁のことをリアリティ・ショックと言い、オンボーディングにおいては、オンボーディング・ゴールの設定と同時に、リアリティ・ショックが生まれやすい箇所にあらかじめ対策をしておくことが重要になってきます。

NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。

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オンボーディングを成功に導く12のゴール

甲南大学経営学部 尾形 真実哉教授監修のもと開発された当社独自のオンボーディングメソッドでは、「職場への定着」と「職場での活躍」に分類される12のゴールを設けており、この12のゴールを達成することができているかを把握することで、オンボーディング施策全体のPDCAサイクルを回し、オンボーディング期間中や期間全体を通したオンボーディングの成功に導いています。

オンボーディング・ゴールとリアリティ・ショックが起きやすい、それぞれの背景

12のオンボーディング・ゴールから、それぞれの定義とリアリティ・ショックが起きてしまう背景、よくある課題感、ゴール設計のポイントについて、特徴的なゴールを抜粋してご紹介いたします。

【定着フェーズ】人間関係(上司・同僚)

定義職場において周囲と良好な人間関係を築き、かかわり合えている状態
リアリティ・ショックが生まれる背景テレワークを取り入れる企業も多い中で、職場での人間関係は“意図”して関係構築を行う必要性が高まっている
よくある課題感周囲の同僚(トレーナーや年の近い先輩)とは良好な関係性が築けているが、少し年の離れた上長や上司とはかかわりが少なく、コミュニケーションがうまく取れない
ゴール設計のポイント配属先の職場において、先輩社員など周囲が新入社員に手厚くかかわる環境を整備することはもちろんですが、新入社員本人も周囲からの歓迎・サポートを待つだけではなく、自らチームに加わり関係構築をしていく意識を事前に、配属前の新入社員研修において高めておくことがキーとなる

【貢献フェーズ】貢献実感

定義自分なりの価値発揮によって組織やチームの成果に貢献していると実感できる状態
リアリティ・ショックが生まれる背景「石の上にも三年」が通用しない人材流動化の時代になった中で、より早期からの貢献実感の獲得が定着に対しても強い影響を与える
よくある課題感まだまだできないことも多い新入社員にとっては、自分の業務が組織の成果にどう結びついているのかが見えにくく、モチベーションが低下する
ゴール設計のポイント新入社員に求められる貢献とは何かを定義し、それらが職場で連携される状態を事前に整えておくことが重要である。
また、新入社員本人が前提を理解し、チーム全体の理解を自ら促すことも大事なポイントになるため、貢献フェーズに入る前に、定着フェーズを振り返り、貢献実感を獲得するための目標設定を行い、チーム内で共有するなどの機会を設定することがキーになる。

残りの10ゴールは、資料をダウンロードしてご覧ください

12のゴールから特徴的な2つのゴールについて、ここまでご紹介してきました。
残りのゴールに関する詳細については、こちらのリンクから資料をダウンロードしてご確認ください。

オンボーディング最適化のための効果検証ツール「PANAI Entry」

NEWONEでは、新卒オンボーディング施策の効果検証を行うツール「PANAI Entry」を開発いたしました。
今回ご紹介した12のゴール到達状況を可視化しながらオンボーディング施策の効果検証を行うことで、新入社員研修を始めとした新卒オンボーディングをやりっぱなしにせずPDCAサイクルを回すと同時に、新入社員それぞれのオンボーディング状況を可視化することができるツールになっています。

例年実施している新入社員研修の効果測定や、新卒社員それぞれのオンボーディング状況の可視化に、ぜひご活用ください。