NEWONEでは、あらゆる企業のご希望やお悩みにあわせた
多種多様な研修を取り扱っております。
こんにちは。NEWONEの山川です。
先月、ある企業様で次世代リーダーの方々に対して「自身およびチームのエンゲージメント向上」をテーマに職場実践型の研修をご一緒しました。
人事業界で“エンゲージメント“という言葉が、5年前に比べるとかなり一般的に使われるようになってきました。そして、エンゲージメント向上に向けて、メンバーと組織のハブとなる「管理職」をキーパーソンとして育成機会を提供する企業様も多くなったのではないでしょうか。
そんな中で、今回は管理職一歩手前の次期リーダーとして期待されている方々に対する研修です。
階層が異なることで、次世代リーダー層の皆さんの状況・心情がどのように異なるのか、そしてそんな方々にどのような場を提供することが重要なのか、今日はそんなお話をしたいと思います。
まず、今回の次世代リーダー層にフォーカスした企画がスタートした背景には、こんな人事担当者さんの課題感がありました。
- 組織の発展に伴い従業員数が増えているため、チームをマネジメントするマネージャーが足りない
- 一方で、メンバー層は現在のマネージャーを見て「こんなに忙しそうで大変そうならマネージャーになりたくない」と感じている人も多い
- また、中堅社員はマネージャーのサブとしてサポートが多く、日々多くの業務を抱えており、エンゲージメントが一番低い
とても生々しい内容も多いですが、どれも他社人事担当者さんからもよく聞く声です。また、ご一緒した30歳前後の方々は、ライフ面の変化も増えてくるタイミングだからこそ、自身のキャリアにも、組織での影響力発揮にも悩みを抱えている世代だということが分かりました。
つまり、エンゲージメントの変化が最も大きい世代ということです。
では、そのような方々に「君たちに今後の組織づくりを期待しているので自チームのエンゲージメント向上に向けて取り組んでくれ」と伝えるとどう感じるでしょうか?彼らは自発的にアクションするでしょうか?
答えは、「NO」です。
自分自身のコップが潤っていないと周りの人たちにも分け与えることができないように、エンゲージメントも自分自身が高まらないと人・チームに対してアプローチすることはできません。
そのため、今回の研修ではいきなり次期リーダーとしての役割認識をしていくのではなく、まずは自分自身のやる気スイッチはどこか、という部分を「ストレングスファインダー」をもとに探しました。そうすることで自分のコントロール方法を身につけるとともに、“エンゲージメントが高い状態“の具体的なイメージが湧いたのではないかと感じます。
そして、自分自身を見つめたその後に、チームメンバーのやる気スイッチを探すための1on1スキルを学ぶことで、少しずつ、今後チームを担っていくリーダーとしての自覚も生まれたように思います。
自社の次世代育成は、次世代リーダーだからというお仕着せな場になっていないですか?
“エンゲージメント“という言葉が一般的になってきたからこそ、1人ひとりの文脈に沿ってエンゲージメントをかみ砕いていくとまた違った発見があるかもしれません。