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新入社員の主体性を引き出し、職場配属後の行動を継続させるポイントとは?

新入社員の主体性を引き出し、職場配属後の行動を継続させるポイントとは?

<a href=石川 ひかり" width="104" height="104">

株式会社NEWONEに新卒入社。研修をメインとして、人材育成・組織開発のHRパートナーとして従事。新入社員・若手から管理職まで幅広い階層を支援している。また、組織開発の一環としての社内イベントの企画・運営を行う。

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新入社員に求める要素として「主体性」という言葉をよく耳にします。
しかし、研修でその重要性をどれだけ伝えても、行動の継続につながらないというお悩みも多く伺います。

では、なぜ行動が続かないのか、そして、どのような仕掛けを取り入れると良いのか、今回はそのポイントをお伝えします。

行動が続かない背景には、新入社員の世代傾向と研修後のOJTトレーナーや上司の関わり方が影響していると考えます。

2024年度、多くの新入社員研修をご一緒させて頂く中で、「最初から100点を狙わず、80点を目指す」という傾向が見られました。ワークライフバランスを重視する意識の高まりや、コロナ禍による部活動・課外活動の減少などの影響もあり、「効率よく成果を出したい」と考える人が増えているのではないかと思います。

さらに、OJTトレーナー側からは「新人がミスをした際に、適切なフィードバックができない」「叱ることが難しい」という声がよく聞かれます。配属後に、トレーナーからの期待が明確に伝えられなかったり、厳しい指導が避けられたりすることで、新入社員は「このままで十分だ」と思い込んでしまうのではないかと考えます。

その結果、研修中に「自ら行動を起こし、相手の期待を超えることの重要性」に気づいても、その行動が継続せず、元の状態に戻ってしまうのです。

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主体的な行動を定着させるには?

新入社員が主体的に行動を継続できるようにするためには、研修中の意識づけ現場での関わり方 の両面から働きかけることが重要だと考えます。

 1.「主体性=少ない労力で成果を最大化するために必要な力」であることを伝える

最近の若手の傾向として、「自分にとって意味がある、メリットがある」と思えることが動機に繋がることが多くあります。この傾向を踏まえ、「主体性が自分にとって意味のある力だ」と感じてもらうことが必要です。

たとえば、指示された作業をただこなすのではなく、仕事に取り組む前に「相手の期待を確認する」「必要な情報を自分から取りに行く」といった行動をとることで、手戻りが減り、スムーズに成果を出せる等が挙げられます。「指示を待つのではなく、自ら働きかけることが効率的である」というメリットを理解してもらうことが大切です。

2. 現場で「期待」と「フィードバック」を適切に伝える

研修で主体性の重要性を理解しても、現場での関わりが不十分だと行動は継続しません。期待値が曖昧だと、新入社員は「このレベルで良いのか?」と悩み、積極的に動きづらくなるため、「この業務では、特に○○を意識してほしい」とレベルを具体的に伝えると新入社員が迷いづらくなります。

また、新入社員がとった主体的な行動に対して、「今の進め方、すごく良かったよ!」とすぐに伝えることや、「ここは良かった。次は△△を工夫すると、さらに成長できるよ」と承認をして次の行動を促進させることで、新入社員の手ごたえの獲得につながります。

新入社員に主体性を求めても、研修だけでは行動が継続しないケースが多くあります。その背景には、新入社員の価値観の変化 と OJTトレーナーや上司の関わり方 が影響しています。研修と現場の両面から働きかけることで、新入社員の主体性は徐々に根付き、継続的な行動へとつながっていくのではないでしょうか。

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