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目次
最近、優秀な社員が短期間で退職してしまうご相談を多く頂きます。
若手社員は自身の今後の成長に不安を感じると転職を選ぶ「不安型転職」という言葉も最近話題になっているほど、この傾向は強まっていると言えます。社員が長く働き続ける職場にはどんな共通点があるのでしょうか?
今回は組織カルチャーの側面から、この問いについて考えてみたいと思います。企業の価値観や風土が社員の働きやすさや成長意欲にどう影響するのかを整理してみます。
1. 会社を「辞めない」理由の本質:心理的安全性
社員が離職を考える背景には、単なる給与や役職の問題だけでなく、職場での「心理的安全性」や「一体感」が欠けていることも大きな要因だと考えます。
特に、職場において気兼ねなく発言でき、失敗を許容する雰囲気があると、社員は自分の意見を言いやすくなり、業務に対してより積極的に取り組む傾向があります。こうした組織風土が社員の「ここで働き続けたい」という気持ちにつながり、結果的に離職率が下がるのです。
2. 「会社の一員」としての意識を高める:価値観とビジョンの共有
社員が会社に対して強い帰属意識を持つためには、企業がどのような価値観を持ち、何を目指しているかを明確に示すことが重要です。
たとえば、社会的な課題を解決するビジョンや、顧客に対する責任感を明文化することが、社員のやりがいにつながります。経営陣がビジョンを共有し、定期的に社員とその意義について話し合う機会を設けると、社員は自分の仕事が「企業全体の目的に貢献している」という実感を持ちやすくなります。
NEWONEでは、エンゲージメント向上をはじめとした
人・組織の課題解決のヒントとなるセミナーを開催しています。
3. フィードバック文化と成長支援の重要性
社員が自身の成長を感じられるかどうかも、組織カルチャーに大きく影響されます。
定期的なフィードバックを通じて、各社員の目標達成やスキル向上をサポートする文化を育てることで、社員の成長意欲は自然と高まります。また、リスキリング(再教育)やキャリア開発の機会を提供することで、社員は「この会社で成長し続けたい」という気持ちを持つようになります。
どれくらい成長実感を持てているか、この会社でどのくらい成長できると思っているかを観点として整理する機会を作ってみましょう。未来に対する期待度を持てていない場合は何かしらのテコ入れが必要だと思います。
組織カルチャーが企業の未来を左右する
社員が辞めない職場には、単なる待遇面の充実だけではない、強い組織カルチャーが根付いています。
職場の心理的安全性、企業ビジョンの共有、成長支援など、企業がどのような価値観を大切にしているかが、社員の定着率に大きく影響します。これからの企業が持続的に成長するためには、社員が「この会社の一員でいたい」と思える組織カルチャーを築くことが欠かせないのです。
今回は明日からできる事を簡単に整理しましたが、一番重要な事は、辞めない組織を作る為には、”本人のいる理由”を作る事が重要だと感じます。
辞めさせないというアプローチを取るのではなく、「この組織にいたい」と思わせる理由を探していきましょう。